名古屋〜大阪間を運行する次世代の特急として、近畿日本鉄道は「新型名阪特急」の新造決定を発表しました。
「くつろぎのアップグレード」をテーマに、後ろの席の人に気兼ねなくリクライニングを倒せるバックシェルや無料Wi-Fi、全席にコンセントが設置されるなど、車内の居住性を大幅にグレードアップ。運行開始は2020年春予定と少し先にはなりますが、今後の情報に注目です。
目次
「新型名阪特急」とは?
2020年春運行開始予定!透明感のある深い赤のカラーに、スピード感あふれる形状が特徴的
近畿日本鉄道は、沿線の2大都市である大阪と名古屋間を運行する次世代の特急として、「新型名阪特急」を新造決定を発表しました。
「近鉄」は、名古屋駅から三重や京都・奈良・大阪の関西地方をつなぐ鉄道電車として名古屋市民から親しまれる鉄道会社のひとつ。
これまでは、「アーバンライナー・ネクスト」や「アーバンライナー・プラス」といった名阪特急が、新型として近鉄名古屋と大阪難波間の快適な移動をサポートしてきましたが、2020年春からはさらなる新型が登場します。
外観の色は、透明感のある深い赤。先進的でスピード感あふれる形状をイメージした車両は、6両を8編成、8両を3編成の合計72両製造される予定です。
これまでの名阪特急とは何が違うの?
先頭のハイグレード車両は、日本最大級となる130cmの前後幅でゆったり快適に。後部座席を気にせずリクライニングできるバックシェルも設置
「新型名阪特急」は、これまでの「名阪特急」とどんな点が異なるのでしょうか。
「新型名阪特急」は、先頭車両がハイグレード車両、中間の車両がレギュラー車両となっており、車両によって設備が異なるんだそう。
ハイグレード車両は、全席3列シートで、後部座席を気にすることなくリクライニングしていただけるバックシェルを設備。
また、大きなガラスで見晴らしの良いハイデッカー構造で、前面の大きなガラスで左右に広がりのある前方展望を実現しています。
ハイグレード車両の座席は、本革が使用され、前後幅130cmと旧来の「名阪特急(アーバンライナー)」よりも、25cm広く確保されており、ゆったりと足を伸ばせる仕様。
そのほかにも、電動リクライニング、電動レッグレストや高さ・角度調整機能付きヘッドレスト、横揺れを低減する電動式フルアクティブサスペンションを設置するなど、より快適に過ごせる空間となっています。
中間のレギュラー車両は、どんな車両なの?
レギュラー車両も全席バックシェルを設置、また全車両に空気清浄機完備、無料Wi-Fi・コンセントが利用可能
ハイグレード車両だけでなく、レギュラー車両も、快適な空間が整っています。
レギュラー車両は、ガラス製の荷棚と仕切扉を用いた開放感のある車内に。
座席前後幅は116cmと、近鉄のレギュラー席としては最大の広さで、バックシェルも設置。こちらもゆったりとより快適に過ごせるようになっています。
また海外からの観光客をターゲットに、全車に大型荷物を収容できるロッカー等の荷物置き場を設置。無料インターネット接続サービス(無料Wi-Fi)も提供するなど、日本人にとっても嬉しい設備が整う予定です。
そのほかにも、座席以外でくつろげるユーティリティスペースや全車両に空気清浄機、各座席にコンセントなど、利用客にとって嬉しいサービスが設置されるんだとか。
近鉄名古屋から大阪難波への移動がより快適になること間違いなし。少し先にはなりますが、2020年春の運行開始が今から楽しみです!
近鉄『新型名阪特急』
運行開始予定:2020年春
区間:近鉄名古屋―大阪難波間
URL:近畿日本鉄道 公式サイト
画像引用元:http://www.kintetsu.co.jp/