3/26より名古屋市営地下鉄の観光スポットに近い一部の駅で、名古屋弁を用いた出口案内のアナウンスが流されています。
名古屋弁というと「きつく聞こえる」という印象をお持ちの方もいるようですが、このアナウンスはとっても上品なのです・・!この記事ではその秘密と、名古屋弁でアナウンスをすることになった経緯を紹介します!
目次
名古屋の観光スポット近くの駅にて名古屋弁のアナウンスを放送!
「名古屋城」「東山動植物園」「熱田神宮」近くの駅で名古屋弁でアナウンス
名古屋弁のアナウンスが放送されるのは、名古屋城にほど近い市役所駅の北改札口、熱田神宮そばの神宮西駅・伝馬町駅の中改札口、東山動植物園近くの東山公園駅・星ヶ丘駅の西改札口です。
今回の名古屋弁でのアナウンスは、観光客へのおもてなしを目的としたもの。実際にアナウンスを聞いてみたところ、とても穏やかな口調と方言が、地元に帰ってきたような温かさを感じさせてくれました。
名古屋弁にも種類があり、そのうちの一つは「日本三大美方言」だった
名古屋弁にも「上町言葉」「下町言葉」「武家言葉」など様々な種類が
このアナウンスでは、名古屋弁の中でも「上町言葉」を使用しています。この上町言葉は江戸時代に城下町の町人が使っていたとされており、実は京都の「京言葉」と大阪「船場言葉」と並び、「日本三大美方言」の一つなんだとか!
ではきついと思われている名古屋弁は何なのかというと、こちらは「下町言葉」といいます。この下町言葉は当時の庶民が使っており、現在では河村市長がこの下町言葉を使っているところをマスコミで耳にします。筆者は産まれも育ちも愛知ですが、名古屋弁にも種類があるのは知らず、今回調べて驚いた次第です。
上品な上町言葉でおもてなし。名古屋を深く知るきっかけに
観光スポットが営業している日の日中ならいつでも聞けます!
朝日新聞DIGITALによると、市役所駅では次のようなアナウンスが放送されています。
●名古屋弁による案内(市役所駅)
よう、名古屋に来てちょうだゃぁすばしたなも。ありがとうござゃぁます。名古屋城にいきゃぁすにはなも、7(ひち)番出入り口を、使ってちょうでゃぁ、ええかゃぁも。気ぃつけて、お出かけしてちょうでゃぁ。
《共通語訳》
ようこそ、名古屋にお越しいただきまして、ありがとうございます。名古屋城へは、7番出入り口をご利用下さい。どうぞ、お気をつけて、お出かけ下さい。
放送される時間帯はラッシュ時を避けた午前12時から16時ごろまで。観光スポットの休業日以外は放送しています。この時間内であればアナウンスはずっと流れているとのこと。
名古屋を訪れる人にとっても、名古屋に住んでいる人にとっても、このアナウンスが名古屋をより深く知るための一つのきっかけになるのではないでしょうか。