近代輸出磁器ファン必見「時を超え心揺さぶるカップ&ソーサー展」横山美術館で開催

近代輸出磁器ファン必見「時を超え心揺さぶるカップ&ソーサー展」横山美術館で開催

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美しく多彩な装飾が特徴の、「近代輸出陶磁器」を知っていますか?

明治維新以降、まだ国力が弱かった日本が国際通貨を獲得するために、輸出向けに生産された陶磁器のことです。日本の職人の高い技術力と感性に魅了され、輸出された陶磁器を里帰りさせるコレクターも多い芸術品。

そんな近代輸出陶磁器を、カップ&ソーサーを中心に楽しめる企画展「時を超え心揺さぶるカップ&ソーサー展」が、名古屋市東区にある横山美術館で開催中です。

輸出陶磁器を伝える横山美術館で、「時を超え心揺さぶるカップ&ソーサー展」が開催

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釉下彩竹図チョコレートセット」西浦焼

明治・大正時代に日本の各産地で制作されたカップ&ソーサーが楽しめる

2017年10月に開館した、明治以降、世界各地へ輸出された陶磁器を中心に展示する『横山美術館』。

その横山美術館では現在、明治・大正時代に日本の各産地で制作されたカップ&ソーサーを楽しめる企画展「時を超え心揺さぶるカップ&ソーサー展」が開催中。

本展では、カップ&ソーサーの他に、コーヒーや紅茶、ホットチョコレートを飲むためのセット作品等が、横山美術館所蔵品の中から選りすぐりで紹介されています。

「近代輸出陶磁器」とは

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近代輸出陶磁器のひとつ「サザン・ベル デミタスセット」オールドノリタケ

息を飲む美しさ。名古屋の発展を支えた「近代輸出陶磁器」の魅力

「近代輸出陶磁器」は明治維新以降、まだ国力が弱かった日本が国際通貨を獲得するために、輸出向けに生産された陶磁器。器の表面を立体的に装飾する「盛り上げ」や、金で彩る豪華な技法「金彩」など、大量生産では作れないような繊細で美しい陶磁器は、海外から高い評価を受けました。

特に、瀬戸などの陶磁器産地から近い名古屋では、「名古屋絵付け」と呼ばれるユニークなデザインが海外で人気を博し、名古屋は近代輸出陶磁器の一大拠点へと発展したといいます。

今回の「時を超え心揺さぶるカップ&ソーサー展」では、オールドノリタケや加藤春光、竹内忠兵衛の作品などが一堂に会するとのこと。

明治時代から世界中で愛されてきた、日本の職人の高い技術力と繊細な感性に魅了される

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「上絵金彩唐子図ティーセット」香蘭社

里帰りした芸術品を味わいに、ぜひ足を運んでみては

開催期間は、2018年7月1日(日)まで。料金は、一般1,000円、高・大学・シニア800円、中学生600円、小学生以下は無料です。

明治時代から世界中で愛されてきた、日本の職人の高い技術力と繊細な感性が味わえる美しい近代輸出陶磁器。近代輸出陶磁器ファンの方はもちろんのこと、アンティークや美しい食器に興味のある方は、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか?


「時を超え心揺さぶる カップ&ソーサー展」
営業時間:10時00分~17時00分(入館は16時30分まで)

定休日:毎週月曜日(祝、休日の場合開館、翌日休館)

URL:公益財団法人 横山美術館 公式サイト

住所:愛知県名古屋市東区葵一丁目1番21号

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