フォトスポットが満載と耳にしたので、カメラを片手に散策してみました!
やきもの散歩道って?
昔懐かしい景観と焼き物文化を感じられる散策コース
古くから焼き物の街として発展してきた愛知県常滑市。「美しい日本の歴史的風土準100選」にも選ばれた「やきもの散歩道」では、レンガ造りの煙突や窯陶器の廃材利用の坂道など、独特の雰囲気と歴史を伝える空間を楽しむことができます。散策コースには常滑焼のギャラリーや雑貨屋さんもあるので、買い物をしながら散策するのも良いですね。
最寄りとなる名鉄常滑駅は、中部国際空港からもたった2駅という近さ。空港を利用する日、数時間余裕があるという方にもおすすめです。
名鉄常滑駅に到着!観光案内所で「やきもの散歩道マップ」をゲット
散策コースは2種類。あなたはどちらを選ぶ?
観光案内所にて、常滑観光のパンフレットと「やきもの散歩道マップ」をゲット!これを見ながら散策すると便利です。
散策ルートはAコース・Bコースの2種類から選べます。いずれも常滑駅から5分ほど歩いた陶磁器会館を起点に一周するコースです。
Aコースは一周約1.6km、所要時間は約1時間。定番の見どころが集中しています。
Bコースは一周約4km、所要時間は約2.5時間。Aコースの一部と合わせて、産業観光施設のINAXライブミュージアムや、とこなめ陶の森資料館を訪れます。
今回は初めて訪れる人におすすめというAコースを選びました。
まずは、「やきもの散歩道」のスタート地点となる「陶磁器会館」を目指します。ルート上には所々に案内看板があるので、この看板とマップを見比べて現在地が確認できますよ。
Aコースの見どころを紹介!昔懐かしい町並みや産業文化財が盛りだくさん
至るところで出会える!常滑名物の「招き猫」がかわいい
名鉄常滑駅を出ると、ずらっと並んだ招き猫がお出迎え。「ようこそ常滑へ」と書かれたかわいい猫の焼き物に、思わず笑顔になります。これらの作品には作家さんの名前が書かれています。お気に入りの作品を探してみてくださいね。
常滑駅から歩くこと10分弱で、スタート地点の陶磁器会館に到着。ポストの上には郵便屋さんのネコが!館内では焼き物が展示されており、購入できるものもあります。
幸福を呼ぶと言われる招き猫。右手か左手かによって招くものが違うことはご存じですか?
一般的に右手はお金、左手は人を招くと言われています。やきもの散歩道で招き猫に出会ったら、どちらの手を挙げているか注目してみましょう。
陶磁器会館では、外国人向けに作られた、甲を見せるように手を挙げる「ドルネコ」という珍しい招き猫も見られます。時間に余裕がある方は立ち寄ってみてくださいね。
平日は陶磁器会館の駐車場が無料なので、車で訪れる際は利用すると便利です。
【見守り猫 とこにゃん】高さ3.8mの巨大招き猫!
高さ3.8m、幅6.3mもある、とこなめ見守り猫「とこにゃん」。すごい大迫力です!
常滑駅から陶磁器会館へ向かう「とこなめ招き猫通り」から上を向くと見えますが、Aコースでは途中で近くまで行くこともできます。
【土管坂】やきもの散歩道の代名詞といえばこの景色
やきもの散歩道を代表する景色といえば、土管坂。左右の壁は、明治期の土管と昭和初期の焼酎瓶で埋め尽くされています。坂道には「ケサワ」という土管の焼成時に使用した捨て輪の廃材を敷き詰め、滑らず歩きやすいように工夫されています。
土管坂の頂上左手には見晴らしの良い休憩所もあるので、ここで一休みすると良さそうです。
【登窯】国の重要文化財!現存する最大級の登窯
1887年頃に築かれ、1974年頃まで使われていた登窯。1982年に国の重要有形民俗文化財に指定されました。高さの異なる10本の煙突が印象的です。
日本で現存する登窯としては最大級の規模なんだとか。窯の中も見学できるので、のぞいてみてくださいね。
【廻船問屋 瀧田家】江戸~明治の家屋で地域の歴史を学ぶ
江戸時代から明治時代にかけて廻船業を営んでいた瀧田家の住宅。坂道になっており、焼き物で敷き詰められた壁が美しいですね。
1850年頃に建築された建物を復元・整備して公開されています。建物内では貴重な無尽灯(菜種油を用いた灯火具)や和船の模型、海運の歴史などの展示を見ることができます。
「土管坂」や「龍田家」の周辺をはじめ、やきもの散歩道のいくつかの場所では土管の廃材を利用した道が見られます。いろんな模様があって綺麗!
昔懐かしい雰囲気を演出するだけでなく、坂道の滑り止めも兼ねています。
ギャラリーや雑貨屋もたくさん。お気に入りの焼き物を見つけよう
かわいいギャラリーや雑貨やさんに立ち寄りながら歩くのも楽しい!「FLORA」というお店では、常滑焼の食器類はもちろん、パワーストーンやアクセサリーも購入することができます。
他にも素敵なお店がたくさん!水曜定休のお店が多いので、ギャラリー見学や買い物を楽しみたい方は他の曜日に訪れることをお勧めします。
常滑や焼き物の歴史に触れながら散策を楽しむことができる「やきもの散歩道」。駅からアクセスも良く、気軽に訪れることができるのも良いですね。今回はAコースを選びましたが、次回はBコースも歩いてみたいと思いました。
散策のあとは「TOKONAME STORE」で陶芸体験をしました。やきもの散歩道から徒歩でも行くことができ、洗練されたデザインの食器類も購入できます。コーヒースタンドもあるので休憩にもおすすめのスポットです。時間があれば、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
▼くわしくはこちらの記事をご覧ください。
ポップな色がかわいい!現代版の常滑焼がお洒落な「TOKONAME STORE」で陶芸体験