本展では、美濃和紙と古い町並みという、日本の伝統をふんだんに味わうことができます。美濃和紙の創り出す幽玄な灯りは、秋にもピッタリですね。
この記事では、そんな美濃和紙と町並みの魅力、アクセス情報などをお伝えします。
目次
美濃和紙あかりアート展とは
町中を包み込む美濃和紙の柔らかな灯り
「闇とあかり」「光と影」のおりだす幽玄の美
こちらが、本展のキャッチコピー。何とも日本らしくて素敵な響きですよね。
「美濃和紙あかりアート展」は、全国から公募された美濃和紙を使ったあかりのオブジェが、「うだつの上がる町並み」で2日間にわたり屋外展示されるイベント。柔らかな美濃和紙の灯りが、江戸時代の面影を残す町並みを幻想的に包み込みます。展示作品は、審査員によって審査され、大賞が決まります。
去年の大賞作品 「ほのかに」（作：須藤 真未さん）
イベント当日は、会場内の道路が通行止めになり（1日目は10～22時、2日目は13～22時）、町並み全体が展示会場となります。あかりアートの展示のほかにも街角コンサートや美濃市の特産品やお土産品の販売、市の伝統芸能『美濃流し仁輪加』の上演など、様々なイベントが開催されます。
美濃和紙とは
1300年の歴史を持つ美しく丈夫な和紙
美濃和紙の歴史は、1300年以上前に遡ります。美濃には、和紙の生産に必要な原料と良質の冷たい水があります。また、都にも近かったことから、和紙生産地として栄えました。
一般に和紙は強靭で加工しやすく、雨傘・提灯・行灯・下駄の泥よけ・着物・食器などに使用されてきました。あかりアートはまさに、美濃和紙の特性を生かした芸術なんですね。
美濃市観光協会は、美濃和紙を使ったあかりアート作品の作り方を公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。
来年はあなたが出展者になっているかも？！
「うだつの上がる町並み」とは
江戸時代にタイムスリップしたかのような趣ある町並み
本展の会場となるのは、「うだつの上がる町並み」として知られる岐阜県美濃市の中心部。「うだつの上がる町並み」は、江戸時代、領主・金森長近によって築かれた地区。今も歴史的景観が現存されていることから、平成11年5月31日には「伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
「うだつ」とは、屋根の両端に作られた、火災の時の類焼を防ぐ防火壁のこと。のちに、装飾が施されるようになり、豪華な「うだつ」は富の象徴となったそうです。この防火壁「うだつ」が、現在の「うだつのあがらない」（なかな出世できないといった意味）の語源となっています。
「あかりアート展」で美濃市に訪れた際には、ぜひ、各家の「うだつ」にも注目してみてください。
会場アクセス
【車】
東海環状自動車道・・・土岐JCTから美濃・関JCT経由 美濃ICまで30分
東海北陸自動車道・・・一宮JCTから美濃ICまで30分
美濃ICから臨時駐車場まで約10分
＊臨時駐車場（運営協力金必要）
美濃小学校グラウンド（徒歩約7分）・・・9時から22時まで
美濃市運動公園「台山グラウンド」（無料シャトルバスあり）・・・15時から22時まで
※シャトルバスの 会場乗降所発 美濃市運動公園「台山グラウンド」行き最終便は21時30分。
【バス】
名古屋（名鉄バスセンター）から・・・・・・高速特急バス高速名古屋線「美濃」まで2時間
岐阜（JR岐阜・名鉄岐阜バスターミナル）から・・・岐阜美濃線にて「うだつの町並み通り」まで約50分
【鉄道】
JR岐阜駅から・・・・・JR高山本線「美濃太田駅」まで25分 乗換 長良川鉄道 「美濃市駅」まで30分
いかがでしたか？美濃和紙と「うだつの上がる町並み」に興味を持ってもらえたでしょうか？
この秋、幽玄を感じに美濃市に足を運んでみてはいかがですか。
美濃和紙あかりアート展
開催期間：2019年10月12日･13日※道路封鎖は1日目10～22時、2日目は13～22時
URL：美濃和紙あかりアート展
住所：岐阜県美濃市加治屋町
画像引用元：https://www.akariart.jp, http://www.mino-city.jp/jp/index.html