ふんわり進化系スープ！名古屋で評判の「泡系ラーメン」が食べられるお店まとめ

「泡系ラーメン」は、ふわとろスープが特徴！

関西発、クリーミーなスープが絡む新感覚のラーメン

「泡系ラーメン」とはその名の通り、ふわふわと泡立つエスプーマスープがポイントのラーメン。口当たり柔らかく、泡がシュワっと溶ける食感とクリーミーさが味わえます。

ブレンダーなどで拡販し、丁寧に泡立てている

この「泡」は脂分と空気が混ざり合ってできたもの。しっかり乳化したスープは、マイルドな旨み・甘み・とろみが、通常のラーメンスープよりも際立つそうです。

脂っぽさやクセがないのも特徴で、斬新な見た目も相まって、おもに女性客の支持を集めているのだとか。

泡系ラーメンはカプチーノのように「上・エスプーマ状のスープ」と「下・通常のラーメンスープ」の2層になっている

泡系ラーメンの発祥は関西圏。2010年代半ばから注目を集め、いまでは全国にみられるように。各地で出汁や香味を変化させ、独自の味わいを追求したメニューが続々と登場しています。

もちろん、名古屋も例外ではありません！

さっそく、美味しい「泡系ラーメン」が楽しめる市内のお店を3店チェックしてみましょう。

麺家 獅子丸 | 名古屋駅、亀島駅

店内はJAZZが流れ、カフェのように明るい雰囲気。1人でも気軽に入りやすい

連日行列ができる洋風ラーメン店

和食やフレンチなど様々なジャンルで修業をした店主が、“洋”をコンセプトにラーメンを作る「麺家 獅子丸」。白湯スープと自家製麺にこだわっており、2009年11月のオープン時から行列の絶えない人気店です。

泡系を楽しむなら外せない！「獅子丸ぱいたんらぁめん」

「獅子丸ぱいたんらぁめん」820円（税込）。トッピングは豚と鶏肉を低温調理でしっとりやわらかに仕上げた2種類のレアチャーシュー

真っ白なスープが美しい「獅子丸ぱいたんらぁめん」。獅子丸で一番人気のメニューです。

きめ細かく泡立つスープは、国産の豚骨・鶏ガラを圧力寸胴鍋で抽出した動物系のスープに、カツオ、サバ、アゴ、羅臼昆布などから取った魚介の和風だしを合わせたもの。旨味は十分ありながらも、あっさり優しい飲み口です。

麺は北海道産の小麦数種類を独自の配合でブレンドした、しなやかな中太ストレート麺。
コシがあり、小麦の風味が力強く、エスプーマスープのインパクトに負けない美味しさです。

夏季限定！「とうもろこし」を味わう泡系つけ麺

続いて紹介するのは「つけ麺」。つけ麺メニューは時期によってさまざまなものがあり、6月15日から始まったのは夏季限定の「とうもろこしのつけ麺 〜コーンフリットと夏野菜を添えて〜」。昼・夜それぞれ10食のみの限定メニューです。

手前の器には自家製全粒粉の平打ち麺と、とうもろこしのかき揚げ、素揚げをした野菜類、鶏チャーシュー、そしてコンソメのエスプーマ(かき揚げの奥に見える白い泡)

写真奥の赤い器に入っているのは、「獅子丸ぱいたんらぁめん」でも使われている泡立つ白湯スープに、スイートコーンを合わせた”つけ汁”。

ほっこりとした野菜の甘味があり、まるでコーンポタージュのような味わいに仕上げられています。ラーメンとは思えない斬新さですが、これがとってもおいしいんです。

まずはそのままつけて食べたり、コンソメの泡に絡めてから食べてみたり、小皿でついてくるパルメザンチーズとフライドオニオンを途中で追加してみたり。つけ麺は、獅子丸こだわりの麺をさまざまな角度から楽しめるのが魅力的です。

ふんわりスープを楽しむのなら「獅子丸ぱいたんらぁめん」。泡系スープに絡む自家製麺の美味しさを堪能するなら「つけ麺」を。ぜひ味わってみてください。

お店の場所は、名古屋駅と亀島駅の間！

名古屋駅の太閤通り口から亀島駅方面へ、高架沿いに5分ほど歩いたところ。新幹線の高架下にお店を構えています。

こちらの店では時季によって食材を入れ替えるため、定番メニューがありません。「気まぐれを楽しむ」というテーマで、期間限定メニューが入れ代わり立ち代わり登場します。※公式サイトや公式Twitterでお知らせ

訪れた時にどんな泡系ラーメンがあるか、楽しみに通いたくなるお店です。

麺屋はやぶさ 名駅店 | 名古屋駅

 独創的な泡系ラーメンが話題

「麺屋はやぶさ」は愛知県内に5店舗を展開するオシャレな泡系ラーメン屋です（名駅店、黒川店、大須店、稲沢店、刈谷店）。名駅店は2017年にオープンしました。

15年近くイタリアンのシェフをしていたオーナーが、魚介にこだわった泡系ラーメンを展開。常識にとらわれない独特な味と洋風なビジュアルが話題になっています。

「渡り鳥のようにいつか海外にも進出したい」と言うことで、屋号を“はやぶさ（＝隼）”と名付けたのだとか。

海老香る！あざやかな「オマール海老湯」

個性的なメニューのなかでも、特に注目されているのが、海老好きにたまらない「オマール海老湯」。

オレンジ色の泡が目に鮮やかで、SNS映えするとTVでも取り上げられた「オマール海老湯」980円（税込）

口当たりの軽いオレンジ色のエスプーマの下には、とろみのある鶏白湯スープ。ひとくち飲むと海老の豊かな香りが鼻から抜け、口の中に旨味が広がります。生クリームも使用しているので濃厚ですが、ラーメンには珍しいトッピングの”クルトン”や”生玉ねぎ”、”オレンジピール”が良いアクセントとなっています。

細めの麺は全粒粉。やや縮れてスープが絡み、海老の濃厚さに負けない小麦らしい香りと味。ツルツルと気持ちよいのどごしが、しっかりと楽しめます。

あまりのスープの美味しさに、びっくりされる方が多い「オマール海老湯」。麺の後にはライスを入れ、オマール海老のリゾット風でしめるのも人気です。

 旨みの三重奏、人気No.1の「豊潤はやぶさ」

「豊潤 はやぶさ」910円（税込）。オマール海老湯とは異なり、チャーシューは豚肉（レア）

定番メニューであり、リピーターも多い「豊潤はやぶさ」。

店名でもあるこのラーメンは、豚・鶏・魚介をベースにした黄金比率のトリプルスープ。さらにペースト状の野菜も溶け込ませており、ふわふわときめ細やかなスープのなかであらゆる旨味が濃厚かつ複雑に絡み合います。

トッピングも盛りだくさんな足し算系のラーメンですが、それぞれの旨味がバランスよく溶け合い、後を引く美味しさです。

お店の場所は、駅西銀座商店街！

名古屋駅の太閤口からビックカメラ横を入って5分ほど歩いた、駅西銀座商店街にあります。

絶品スープに感動すること間違いなしの泡系ラーメン、ぜひ味わってみてください。

中華そば　親孝行 | 尾頭橋駅

20席ほどある広々としたウッディーな店内

 鶏白湯の名店「親孝行」

鶏白湯の名店「親孝行」。カレーグルメコンテストで優勝もしており、“カレー味の麺メニュー”も豊富と知られています。老若男女問わず幅広い客層に愛されているお店です。

屋号は「好きなことを仕事にでき感謝、お世話になった方に感謝、そのおおもとは両家両親に感謝」ということで、「親孝行」と名付けたそう。

シンプルに鶏の旨味を追求する「鶏白湯」

1番人気の「鶏白湯」750円（税込）。ランチタイムには「台湾めし」と「自家製唐揚げ（2個）」がついて990円とお得に楽しめるのも◎

この店の「鶏白湯」スープは鶏純度100%にこだわっており、“鶏ガラのみ”を煮込みに煮込んだ超濃厚仕立て。旨みをぎゅっと凝縮しながらも、徹底的にくさみを取り除いているため、キレイで上品な味わいが特徴です。

豚骨と合わせたり香味野菜でスープにコクを出す他店と比べ、こってり感がなく物足りない……と思われる方もいるかもしれませんが、泡までしっかり旨味があり、気づけば夢中で飲み干してしまいますよ。

夏にぴったり「濃厚サバつけ麺」

「濃厚サバつけ麺」850円（税込）

ツルリとのどごし良い太麺に、サバ節の出汁を使ったエスプーマスープを絡めていただく「濃厚サバつけ麺」。柚子が効いており、濃厚という名でありながらも、さっぱり味わえます。

泡のおかげで麺にスープがよく絡む

お店の場所は、中川区の八熊通！

開業当時（2012年）はJR関西本線・黄金駅と近鉄・米野駅の間にありました。現在は中川区の八熊通、最寄りの尾頭橋駅から約1kmの場所に移転オープン（2017年）しています。

週末限定麺やお得なキャンペーンをよく行っているため、Instagramをチェックしておくと良いでしょう。

ラーメンの常識を覆すような新ジャンル、「泡系ラーメン」。クリーミーで食べやすく、いつの季節にもぴったりです。
まだ「泡系ラーメン」を食べたことがない方は、今回紹介した3店へぜひ訪れてみてくださいね。

※メニュー・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。

画像引用元：https://www.menya-hanzo.com/shishimaru.html、https://www.facebook.com/oyakoukouforeveryone/、http://www.sanquan.co.jp/restaurant/、https://www.facebook.com/MenyaHayabusa/