ついに名古屋初上陸!「バンクシー展 天才か反逆者か」2021年2月3日から開催

ついに名古屋初上陸!「バンクシー展 天才か反逆者か」2021年2月3日から開催

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世界で100万人以上を動員した展覧会「バンクシー展 天才か反逆者か」が、横浜、大阪での開催を経て、2021年2月3日から旧名古屋ボストン美術館にて開催されます。
イギリスを拠点に活動し、世界で最も注目されるアーティストの一人、バンクシー。壁面に描かれるものはすぐに塗りつぶされてしまうため、バンクシーのグラフィティ作品は現存しているものが多くはありません。この機会に、バンクシーが作り出す独自のアート観に触れてみてください。

「バンクシー展 天才か反逆者か」名古屋展開催決定!

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旧名古屋ボストン美術館にて、2021年2月3日から開催

「バンクシー展 天才か反逆者か」は、2018年からモスクワ、マドリード、リスボンなど世界6都市で100万人以上を動員した展覧会。日本では、横浜、大阪を経て、ついに名古屋に初上陸となります。

イギリスを拠点に活動し、世界で最も注目されるアーティストの一人であるバンクシーは、イギリスを拠点に活動する匿名の芸術家で、壁、橋などを舞台に神出鬼没に活動することで知られています。

その作品70点以上が集結する展覧会は、世界中を巡回し、人々を熱狂の渦に巻き込んできました。

壁面に描かれるものは、すぐに塗りつぶされ、現存しているものが少ないバンクシーのグラフィティ作品。今回は、複数の個人コレクターの協力のもと、オリジナル作品や版画、立体オブジェクトなどを過去最大級の規模で展示されます。

会場は、2018年10月に閉館した旧名古屋ボストン美術館。旧名古屋ボストン美術館での展覧会の開催は、2年4か月ぶりです。

注目は、バンクシーが問いかける社会へのユーモアあふれる風刺

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インスタレーションやマルチメディアによる体験型展示も魅力

バンクシーの作品はどれもキャッチーでユーモラスに見えますが、その背景には鋭い社会風刺や政治的メッセージが込められています。

今回の展示では、「政治」「抗議」「消費」などテーマごとに作品をまとめ、裏側にある制作意図をあぶり出します。

日本でも多くの人に知られる、平和へのメッセージが込められた「ラブ・イズ・イン・ジ・エア」や希望を願う「ガール・ウィズ・バルーン」、社会的弱者をネズミに重ねた「ラット」シリーズなども展示されています。

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「バンクシー展 天才か反逆者か」では、バンクシーの世界観を追体験する展示も多く用意されています。迫力満点の大型3面スクリーンでは、これまでの活動を紹介するイメージ映像が広がります。

作家の制作風景を連想されるインスタレーションでは、ステンシルの型やスプレー缶、制作イメージ映像などから、バンクシー像をつかみ取ることができます。

ほかにも、2015年に企画されたアートと風刺のテーマパーク「ディズマランド」の映像インスタレーションや、バンクシーがパレスチナに建てたホテル「ザ・ウォールド・オブ・ホテル」の再現など、多彩な表現が迎えてくれます。

バンクシー作品のなかから特に注目の作品を紹介!

バンクシーの作り出す独自のアートの世界観に触れてみよう

ここからは数多くあるバンクシー作品のなかでも、特に注目の作品を紹介します。

 

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上の作品は、バンクシーの代表作と言える「ガール・ウィズ・バルーン」。本作品は、イギリス人の間で特に人気が高く、さまざまな解釈を生んでいます。飛んでいく風船に喪失感を感じる人もいれば、自由を感じる人もいます。

はじめてこのモチーフが描かれたロンドン市内の壁には、「ゼア・イズ・オールウェイズ・ホープ(いつだって希望はある)」という言葉が別の誰かによって書き加えられました。のちにバンクシーは、ほかの場所でもこの絵を描いています。

 

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続いては、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にあるベツレヘムの建物に描かれている作品「ラブ・イズ・イン・ジ・エア」。バンクシーは活動初期から現在にいたるまでパレスチナ問題に焦点を当てた作品を多数制作しており、本作はその初期作品のひとつです。

作品に描かれている男は火炎瓶ではなく花束を持っており、パレスチナ人の人権を訴えています。今回の展覧会では「プロテスト(抗議)」というテーマの下で展示されています。

 

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こちらは、アンディ・ウォーホルの代表作「マリリン・モンロー」を引用した作品「ケイト・モス」です。

当時もっとも有名だったモデルのひとり、ケイト・モスを描き、ウォーホルの時代から変わらずアート・マーケットが消費至上主義であることを指摘しています。

大衆が真の技能ではなくブランドや人気のあるイメージにお金を支払いたいと思っていることを浮き彫りにしたこの作品は、初版にはブルーの作品が制作され、すぐさま人気になりました。

その後、残りのシリーズもプリントされ、今回出品されている全6枚のシリーズとなりました。

 

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最後に紹介するのは、「ラット」シリーズです。バンクシーの作品にはストリート・アートのシンボルであるネズミが頻繁に登場します。

ネズミがこのような意味を持って描かれるようになったのは「ステンシル・グラフィティの父」として知られるブレック・ル・ラットの描くネズミが発端だと言われ、労働者階級や弱者などの思いを代弁していると考えられています。

バンクシーの「ラット」シリーズは「ギャングスタ・ラット」や「ラブ・ラット」など、世界で多数存在していると言われ、できるだけ素早く路上で作品を仕上げるためにステンシル・スプレーが使用されています。

バンクシーの描くネズミは、ストライキでもするかのように看板を持っています。「ウェルカム・トゥ・ヘル(地獄へようこそ)」「ビコーズ・アイ・アム・ワースレス(役立たずだから)」と「ゲット・アウト・ホワイル・ユー・キャン(逃げ出すなら今のうち)」と訴えているネズミたち。

これらは、ネズミというモチーフを擬人化し、人々の憤りを表現しています。

紹介した4点の作品以外にも、さまざまな作品が展示され、バンクシーが作り出す独自のアートの世界観に触れられることができます。開催の2021年2月3日を楽しみに待ちましょう!

※メニュー・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。


バンクシー展 天才か反逆者か
営業時間:2021年2月3日(水)~2021年5月31日(月)10:00~20:00(入場は閉館30分前迄)  ※新型コロナウィルスの感染状況により開催期間、開催時間を変更する場合がございます。

URL:公式サイト

住所:愛知県名古屋市中区金山町一丁目1番1号

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