「BAUM HAUS」へ行こう!
松坂屋の裏!街角に現れたガラス張りビル
「BAUM HAUS」への最寄り駅は栄駅もしくは矢場町駅。どちらの駅からも徒歩5〜6分で到着します。松坂屋名古屋店のすぐ裏なので、松坂屋に地下で直結している矢場町駅から行くと、迷わずたどり着けます。
近くにはナディアパークや矢場公園があり、矢場公園駐車場など複数の駐車場が周囲に点在しているので車移動の方も安心ですよ。
建物は全面ガラス張りの2階建てでとても綺麗。店外にはテラス席も用意されています。天気がいい日はとても気持ち良さそう。
施設への入り口は2ヶ所。今回は広い通りに面した正面玄関から入ります。
1階はフードホール「BAUM HAUS EAT」
誰にでも開かれた「食×テクノロジー」を体験できる食堂
入り口すぐには受付があり、左側は2階へ続く階段とエレベーター、右側に1階部にあたるフードホールが広がっています。
受付にはユニフォームとバウムクーヘンを頭につけたかわいい「ばうむちゃん」が期間限定で来場者をお出迎え。このロボット「LOVOT(らぼっと)」は2階のシェアオフィスにも期間限定で導入されているので、後から詳しく紹介します。

愛くるしいばうむちゃんには、大人も子どもも夢中に!
フードホールは壁の仕切りがなく、広々とした空間です。淡いモスグリーンとウッディなインテリアが明るさと落ち着きを演出しています。
大きなガラス窓から外の光がたっぷり取り込まれ、とても居心地が良さそう。

ちょっとVIP感があるボックス席は2階シェアオフィス会員の専用席
席はソファー、カウンター、テーブルと3種類。カウンター席にはコンセント差込口も備えられています。訪れた人は思い思いの場所でくつろいでいるようです。
4つのショップは完全キャッシュレス決済
ここには
- BAUM HAUS LAB(バウムハウス ラボ)
- DONQ ÉDITER(ドンク エディテ)
- Deli BAUM HAUS(デリ バウムハウス)
- THEO’S CAFE(テオズ カフェ)
の4つのショップが入っています。訪れた人は店内にあるタッチパネルで好きな店とメニューを選択し、注文する仕組みです。
支払いは「キャッシュレス」のみ。現金は使えないので注意してください。クレジットカードを持てない学生さんは、manacaなど交通系カードにチャージをして行くといいかも!
店内にはスタッフさんがいらっしゃり、タッチパネルの使い方に迷っている方へ優しく声をかけていました。機械の操作が苦手な方も安心して利用できますね。
それでは各ショップをひとつずつ見ていきましょう。
1:BAUM HAUS LAB (バウムハウスラボ)

※ショーケース上段のケーキ類は3月10日までの期間限定販売
ばうむちゃんのいる受付から最も近いのが「BAUM HAUS LAB」。ここは期間限定のPOP-UPスペースで、不定期に店舗が入れ替わります。
オープン時に入っているのはフランスの人気パティスリー「ミシャラク(MICHALAK)」。パティスリー界を牽引するスターパティシエの一人、クリストフ・ミシャラクによるブランドです(ゴールデンウィーク明けまでの出店予定)。
購入できるのは持ち運び可能なモバイルスイーツ「マイコスミック(MY KOSMIK)」。クリームやフレッシュフルーツを容器に重ねてつめたグラススイーツです。
5種類のおすすめコスミックがショーケースで紹介されていますが、ミシャラクの公式アプリから自分で中身をカスタマイズしての注文が可能。
アプリの質問に答えていくと、回答を元に AI (人工知能)がおすすめの材料の組み合わせを提案してくれるそう。近未来感のあるスイーツでワクワクしますね!
アプリについてはこちらから詳細確認・ダウンロードできます。
ミシャラク公式アプリ「パリで人気のモバイルスイーツ『コスミック』の自分だけの組み合わせをオリジナルアプリでつくれます」(Andoroid/iOS)
2:DONQ ÉDITER (ドンク エディテ)
「DONQ ÉDITER」は神戸生まれの老舗ベーカリー「DONQ(ドンク)」がプロデュースする編集型ベーカリー。店頭には厳選された本格志向のパンが並びます。
惣菜・甘味パンはもちろん、本格的なフランスパンや食パンなど食卓に並べたいシンプルなパンも取り扱っており、どんなシチュエーションにも便利。

ガラス越しに陳列され、タッチパネル式の注文なので衛生面も安心
名古屋市内にもドンクの店舗はありますが、このBAUM HAUSでしか買えないオリジナルパンが用意されているそう。パン好きさんは必見です!
3:Deli BAUM HAUS (デリ バウムハウス)
「Deli BAUM HAUS」は有機栽培の素材にこだわるスープとデリカテッセン(惣菜)の店。産地から直接届く新鮮な旬野菜を使っているため、メニューはほとんどが日替わりです。
通常、
- 野菜スープ Sサイズ 350円(税抜)/ Lサイズ 580円(税抜)
- 5種類のデリ(100gから量り売り)
を販売しており、11時からのランチタイムにはデリを使った「ランチボックス(900円 税抜)」や「ライスボウル(700円 税抜)」などが食べられます。14時から提供されるジビエやプラントベース(肉不使用)のソーセージを使用したホットドッグもオススメです。

「ランチボックス」は+100円で大盛りに、+200円でスープ(Sサイズ)セットにも
塩分控えめで野菜中心の料理(ヴィーガンメニューも有り)が揃っているため、からだを労わりたい時にはぴったり。日替わりなので毎日通っても飽きなさそう!

厨房でひとつひとつ、丁寧に調理・詰め合わせをされている
この店は「食や料理の視点から様々な課題を解決する」フードアレンジャー・キムラカズヒロ氏がプロデュースしており、規格外品や訳あり品の野菜や魚も積極的に受け入れるなど、フードロス対策にも取り組んでいます。
4:THEO’S CAFE (テオズ カフェ)
「THEO’S CAFE」は「BAUM HAUS」に来たら一度は訪れておきたい注目の店です。

大人気なので時間によってはメニューに売り切れが出ることも
ここではコーヒーと一緒に、店内で食べるタイプやお土産タイプのオリジナルバウムクーヘンが買えます。

ユーハイムが5年がかりで独自開発した、人工知能搭載のオーブン「THEO(テオ)」
バウムクーヘンを焼いているのは、世界初の AI バウムクーヘン職人「THEO」。ベテラン職人の焼くバウムクーヘンの生地を各層ごとに画像センサーで解析して機械学習させ、熟練の味の再現が可能になったのだとか。

開発にはベテラン菓子職人のほか、ロボット工学の研究者、AIの専門家、デザイナーなど、様々なプロフェッショナルが関わっている
THEO が実現するのは 無添加バウムクーヘン の手軽な生産です。バウムクーヘンは既存の機械だと「添加物」を入れなければ焼き具合にムラが出てロスも多くなるそう。しかし焼き方を学習した人工知能であれば、無添加の生地も正確においしく焼き上げることができるのです。
この画期的な技術は、ユーハイムが実践する「純正自然(不要な添加物を使わず、自然の材料だけでつくる)」のお菓子作りの推進と、職人の育成に時間がさけず、大量生産の店舗に圧迫され衰退する町の洋菓子店を助けることに期待されています。

顔の表情が数段階変わる
厨房はガラス張りになっており、作業を見ることができます。ちょっとした工場見学風で、大人も子どもも興味津々に眺めていました。
THEO についての詳しい情報はこちらから。
THEO 公式サイト
「焼き立てバウムクーヘン」を実食!
ユーハイムといえば日本で初めてバウムクーヘンを焼き、100年以上になる老舗。ここに来てバウムクーヘンを味わうことなく帰るなんてもったいありません。
今回はタッチパネルで4店舗の中から「TEHO’S CAFE」を選び、「焼きたてバウムクーヘン(オリジナル) 550円(税込)」を注文することにしました。
キャッシュレス決済が完了すると、コンビニのコピー機のように受付番号が発券されます。料理ができるとカウンター越しにスタッフさんが「○番のお客さま〜」と呼びかけをしてくれるので、声が聞こえるところに待機していると良いでしょう。
3分ほど待っていると、バウムクーヘンがやってきました!
紙皿に乗っているのは、いままさにカットされたばかり、という雰囲気たっぷりのバウムクーヘン。バニラビーンズの粒がしっかり見えます。
商品はトレイに乗っており、フォークなどを店頭から自分でピックアップ。食事後は使用した紙・プラ食器を捨ててトレイを返却するセルフスタイルです。フードコートに近いタイプですね。
バウムクーヘンを受け取ったら空いているテーブル席まで運び、さっそくいただきます。
ふかふかの生地にフォークを入れて口に運ぶと、思った以上にギュッと密度のある食感。ほんのり焼き立ての温かさに続いて、はっきりとした卵やバターの濃い風味。甘さよりもコクや旨味があるという表現がぴったりです。素材が活かされている……!と確かに感じます。
バウムクーヘンは一切れが名刺カードよりひとまわり大きいくらいで、厚さは2〜3cmほど。ひと口一口がとても満足感が高く、これだけでかなりお腹がいっぱいに。「BAUM HAUS」内の他の店でも食べるなら、シェアするのが良さそうです。
2階は会員制シェアオフィス 「BAUM HAUS WORK」
一般の人も利用可能なエリアあり!
今度は受付の左側にある階段・エレベーターで「BAUM HAUS」の2階へ上がります。
ここはクリエイティブワーカーのためのシェアオフィスとして設けられた空間です。フロアは
- avatarpark(アバターパーク)
- avatar showroom(アバターショールーム)
- Lounge(ラウンジ)
- Office(オフィス)
の4エリアに分かれています。
Lounge と Office には会員でなければ入ることができませんが、avatarpark と avatar showroom は一般の方も、1階部分のフードホールを利用したレシート(1ドリンク or 1フード)を受付の方に提示することで、1時間体験利用ができるそう。なお、購入した飲食物の持ち込みも可能です。
avatarpark : アバターロボットで瞬間移動の体験を
階段を上がってすぐの avatarpark(アバターパーク) は、まるで森や芝生のような雰囲気の空間。フロア中央にはコミュニケーション型アバターロボット「newme(ニューミー)」(開発者:avatarin 株式会社)が常設されています。
avatarpark は「newme と人が新しい関係を生み出す公園」をコンセプトにしたエリアで、人×人、人×newme、newme×newme の多様なコミュニケーションが体験できます。
操作方法はパソコンからのログインで。パソコン画面にはロボットに内蔵したカメラが捉える景色が映り、ロボットの液晶画面にはパソコンを操作する人の顔が映ります。
下部についた3つのタイヤで機体を走行させ、操縦者の行きたいところに行き、見たいものを見ることが可能。newme を通じて様々な理由で移動ができない人も、まるで瞬間移動したように、現地とコミュニケーションが取れるのです。
リモートワーク中の不安材料であるコミュニケーション不足を補えるテクノロジーとして、さまざまな場所での活躍が期待されています。
newme の詳しい情報はこちらから。
ANAアバターロボット コミュニケーション型 | avatar-in アバターイン
avatar showroom : 期間限定のショールーム
avatarpark 内に併設された avatar showroom 。ここは期間限定で会員企業によるサービスやデモンストレーション、商談等が行われるスペースです。
現在は1階受付にいた ばうむちゃん と同じ「LOVOT」が展示されています。
「LOVOT」は GROOVE X 株式会社が開発した話題の家族型ロボット。可愛いフォルムに最新テクノロジーを詰め込んだ「まるで本物の生き物のようなロボット」です。

国内外問わず数々のアワードを受賞。今最も注目を集めているロボティクスのひとつ
近年はコロナ禍におけるメンタルケアや情操教育などの観点からも注目されており、全国の保育園、小学校などの教育施設や介護施設、企業などにも導入されています。

avatarparkには4体のLOVOTがおり、名前を呼ぶと近づいてくる
現在の最先端テクノロジーの結晶である「LOVOT」と、テクノロジーを用いながら新しい価値観にチャレンジする「BAUM HAUS」が共鳴し、今回、ショールームでのコラボレーションが実現したそう。
newme は常設していますが、「LOVOT」が「BAUM HAUS」にいるのは期間限定(2021年5月5日まで)。
一般の方も1階を利用したら、この機会に avaterpark や avater showroom をぜひ覗いてみてください。
Lounge & Office : 企業向け会員制のワークスペース
ここから先は会員エリアで一般の方は立ち入ることができませんが、「BAUM HAUS」での「働く」を考えている方へ向けて紹介します。
avatarpark の奥にはカードキーが必要なドアがあり、ラウンジとフリーデスクゾーンが広がっています。ここは会員となっていれば誰でも使えるスペースです。
室内は暖かみがあり、ゆったりとしたインテリアで揃えられています。ストレスを感じることなく気持ちよく働けそう。
ラウンジ・フリーデスクゾーンを取り囲むドアは、企業向けの貸しオフィスにつながっています。
全部で11部屋あり、大きさは 14.22㎡〜59.48㎡ とさまざま。そのうち2部屋は、名古屋エリアに拠点を持たない企業がスペースを無人支店として newme を介し商談を行う「avatar office」の構想を考えているそうです。
ロボットをインフラに人とつながる新しい働き方ができ、ビジネスチャンスが広がる次世代型ワークスペース「BAUM HAUS WORK」。リアルとデジタルが密接に繋がり始めた現代、今後も注目を集めていきそうです。
BAUM HAUS WORK の内覧問い合わせや詳しい情報はこちらから。
フードコート併設シェアオフィス – BAUM HAUS EAT & WORK
さまざまな食と技術が集い、多様なニーズに答える新スポット「BAUM HAUS」。おいしいグルメに舌鼓はもちろん、食やビジネスの世界は今こんなに進んでいるのか!と驚き、刺激がもらえること間違いなしです。
タッチパネルの注文に戸惑った際、店の方が優しく声をかけてくれたり、外からは見えない厨房で丁寧な作業が行われていたりと、働く人の雰囲気も素敵です。食×テクノロジーだけでなく、「ロボット×人」が上手に協力しあうモデルとしても魅力を感じる場所でした!興味のある方はぜひ訪れてみてくださいね。
※メニュー・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。