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株式会社ユーハイムって?
日本で初めてバームクーヘンを焼いた職人の基本を、100年以上守り続ける老舗メーカー
株式会社ユーハイムは、バームクーヘンでおなじみの有名洋菓子メーカー。その歴史は第一次世界大戦時にさかのぼります。
当時、ドイツ人捕虜として日本にやってきた菓子職人のカール・ユーハイムが、現在の「原爆ドーム」で開かれた捕虜の展示会でドイツ菓子“バームクーヘン”を披露。これが、国内で初めて焼かれたバームクーヘンでした。
その後、バームクーヘンは日本人に受け入れられ、一躍ポピュラーな洋菓子に。普及のキッカケを作ったカール・ユーハイムを創始者として、神戸で「株式会社ユーハイム」が誕生しました。
日本にバームクーヘンをもたらした始まりの会社、ユーハイム。現在、ユーハイム以外にもバームクーヘンを焼く洋菓子ブランドは増え、バームクーヘンは日本人の好みに合わせて独自の進化を遂げています。しかしユーハイムでは本場ドイツの基準にならい、添加物を使わず、「おかあさんが子どもに作るようなカラダに優しいお菓子」という原点を大切にバームクーヘンを焼き上げています。2009年に100周年を迎えたユーハイムが今もなお多くの人々に愛され続けているのは、昔ながらの製法による変わらない美味しさと安心感があるからでしょう。
名古屋の人にも馴染み深い人気ブランド
全国に出荷するバームクーヘンを作っている工場は、滋賀県長浜市と愛知県安城市にあります。
愛知県には14カ所の店舗があり、そのうち名古屋市内だけで7カ所店舗を占めています。愛知・名古屋の人にとって、ユーハイムはとても親しみある洋菓子ブランドなんですね。
ユーハイムと「食のフードテック」
そんなユーハイムは、「ヒトと地球を持続的に幸福にする『食』のイノベーション」をテーマに、各業界をリードするパートナー企業と世界中の最先端のスタートアップがフードテックを活用し、新たな「食」事業を共創するグローバル・オープンイノベーション・プログラム『Food Tech Studio – Bites!』に参画しています。
テクノロジーを応用して食品に関するサービスに革新を起こすフードテックは、現在、徐々に日本で波が広がってきた注目の分野。
伝統を守る大手老舗会社のユーハイムですが、最先端の分野にも積極的に取り組んでいるのです。
来春、名古屋・栄に2階建ての複合施設「BAUM HAUS(バウムハウス)」がオープン!
新しい「働く×食べる」を体験できるスポットが栄に誕生!
2020年9月、ユーハイムは「食の未来」をテーマにした複合施設を名古屋・栄にオープンすると発表しました。名称は「BAUM HAUS(バウムハウス)」。オープンは来年、2021年3月4日を予定しています。
「BAUM HAUS」は2階建てで、食の分野に最新技術を取り入れるフードテックの拠点や、シェアオフィスが設けられる予定。独自開発のオーブンで焼かれたユーハイム自慢のバウムクーヘンが味わえる飲食スペースも設置され、様々な人が利用できる楽しい場所になりそうです。
1919年にドイツのヴァイマールで開校し、今日のアートとデザインに大きな影響を及ぼした学校「Bauhaus(バウハウス)」のように実験精神を持って、テクノロジーを用いながら新しい価値観にチャレンジできる、オープンイノベーションの場を目指しているそう。
「BAUM HAUS」の予定地は、地下鉄栄駅もしくは矢場町駅から、徒歩5分〜7分ほどの場所。名古屋・栄のナディアパーク近くに新築されるビルの1・2階部分が「BAUM HAUS」として展開を予定されています。
また、名古屋で開業する理由は、愛知県安城市にバウムクーヘンの製造工場があり、以前・栄の中日ビル(平成31年3月末に閉館)に店舗があったことと、地域にバウムクーヘンのファンが多いこと。この2つの理由から、ゆかりの地として決めたのだとか。
「BAUM HAUS EAT(バウムハウス イート)」
地域に開かれた「食」のオープンスペース
BAUM HAUSの1階はフードホール「BAUM HAUS EAT」。
ユーハイムのバームクーヘンが食べられるカフェと、様々な取り組みを実践するスイーツショップ、デリ、ベーカリーが展開予定です。

※イメージ画像
カフェでは、ユーハイムが独自開発したオーブンでマイスターの技術を再現。この施設でしか味わえない焼きたてのバウムクーヘンとこだわりのコーヒーを楽しめます。
デリは素材や調理法、調達方法までこだわり、毎日食べられる身体にやさしいメニューを用意。
テラス席もあり、オシャレで開放的な空間でくつろげそうです。
食の未来を加速させる「BAUM HAUS WORK(バウムハウス ウォーク)」
「with コロナ」時代にも適した新しいビジネスコミュニケーションの場
2階は「BAUM HAUS WORK」。こちらはビジネス向けのスペースです。
フード関連企業を中心に入居が可能なシェアオフィスが設けられます。アバターロボットが常設されており、“移動” する概念をくつがえす最新テクノロジーをインフラとしたスペースとなる予定。フードテック関連のイベントも開催され、新しいビジネス・イベントを体験することができます。※入居に関する資料請求やお問い合わせはこちら(サイトが開きます)
また、会員組織「フードテックイノベーションセンター」をフロア内に開設。フードテック関連のスタートアップ企業を支援する目的で、会員企業のフードテック機器やサービスを展示するショールームが常設されます。1階でポップアップショップやフードトラックも活用し、BtoB市場への営業や販売の代行の請け負いもするそうです。※お問い合わせはこちら(サイトが開きます)
名古屋をゆかりの地として、来春、栄の街にオープンする「BAUM HAUS」。ユーハイムが取り組んでいる新たな「食」の未来を体験する施設として、今後も注目を集めていきそうです。オープン後にはIDENTITYでも再度詳しく紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね。
※メニュー・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。
BAUM HAUS
オープン予定:2021年3月4日予定
URL:BAUM HAUS 公式サイト、ユーハイム公式サイト
住所:愛知県名屋市中区栄三丁目1712-1713(1F、2F)
画像引用元:https://www.baumhausjapan.com/、https://www.juchheim.co.jp/philosophy