目次
落ち着いてゆっくり過ごせる隠れ家「CAFE&BAR Vene(ヴェネ)」
安城駅近くに新オープンしたお洒落カフェ
名古屋駅からおよそ25分。JR安城駅の南口から、古き良き商店やビルが立ち並ぶ通りを5分ほど歩くと、白と水色の扉が印象的なお店に出合います。
2021年4月22日にオープンした「CAFE&BAR Vene(ヴェネ)」。店先にある赤煉瓦の塀の上には2体のシーサー、大きな窓には英字で「Okinawa」の文字が。沖縄料理とカジュアルイタリアンが食べられるお店です。店舗横には、駐車場が2台あります。
明かりが絞られた店内は、清潔感と木のぬくもりでいっぱい。軽快なリズムのBGMが流れています。
席はカウンターとテーブル席で、最大約20人が入れます。落ち着いた水色の椅子は、なだらかなフォルムで手触りがよく、座り心地もよし。ランチや夜カフェ、デートや女子会などさまざまなシーンで使えそう。
外からの光は適度で眩しすぎず、晴れた日にこそ大きな窓際の席に座りたくなります。
沖縄出身の2人が開いた夢の店
この店を営業しているのは、沖縄生まれ、沖縄育ちの園田さんと津覇(つは)さん。もともと故郷・沖縄で自分たちの店を開くことを目標として、愛知へ出稼ぎに来た2人。
数年間愛知で過ごし、地元の人々と触れ合っていくうちに居心地のよさを覚え、「この地で店を開いてもいいのでは?」という考えになったそう。
店で食べられるのは沖縄から取り寄せた食材で作るフードやスイーツに、トロピカルなドリンク。「愛知の人に沖縄を感じてもらいたい」との気持ちが込められています。
フードは故郷の飲食店で沖縄料理とイタリア料理に携わっていた園田さんが、注文を受けてから丁寧に調理。出来立てアツアツの料理が味わえます。
ドリンクは、沖縄らしいトロピカルジュースやスムージー、オリジナルのトロピカルカクテル、イタリア産のワインが多めです。ホテル勤めの経験がある津覇さんが、注文を手際よく捌いていきます。
お二人の接客は愛想の良さとほどよい距離感がありつつ、知らない食材について尋ねれば、丁寧に教えてくれます。気持ちのいい接客のおかげで、自分のペースで気兼ねなくカフェ時間が満喫できます。
沖縄料理×イタリアンのコラボレーション
さわやかで食べ応えのあるパスタに舌鼓
店のウリは園田さんだからこそ作れる沖縄とイタリアンをかけあわせた創作料理。
例えば、イタリアンの代表格であるパスタメニューには、沖縄といえばの食材・ゴーヤを使った「ゴーヤのペペロンチーノ(税込 950円)」と「スーチカーのアマトリチャーナ(税込 1,200円)」があります。
“アマトリチャーナ”はトマトベースのパスタで、通常は玉ねぎとパンチェッタ(豚バラ肉の塩漬け)、チーズで作るレシピ。この店ではパンチェッタの代わりに「スーチカー」という沖縄の伝統食材を使っているのがポイントです。
スーチカーは冷蔵庫がなかった時代、暑い沖縄で生肉を長期貯蔵するために生まれた保存食。パンチェッタと同様に豚バラ肉を塩漬けし、その後ボイルしてしっとり仕上げたものです。ベーコンにも似ていますが、違いは燻製をしていないこと。
プリッとした肉質のスーチカーを玉ねぎと一緒にオリーブオイルでじっくり炒め、刻んだハーブ入りのトマトペーストと軽く煮込めば、香り豊かなソースが完成。アルデンテのパスタを絡め、器に盛って削りチーズをかければ出来上がり。
歯応えと喉越しのいい麺に、スーチカーから滲み出た肉汁とトマトの酸味、まろやかなチーズの風味がバランスよく絡む絶品パスタ。ミートソースよりさっぱりしていて、きちんとコクのある味わいです。
塩漬けされてほどよく身がしまったスーチカーはこま切れでも存在感抜群。噛みしめるたびにギュッと凝縮された豚肉の旨味が口の中へあふれてきます。
このパスタはオシャレな気分を味わいつつ、お腹はガツンと満たしたいときにぴったり。食べ応えがあるのにしつこくないので、暑い日でもスルスルと食べられそう。
ほかにも沖縄の味を意識しつつ自家製ミートで個性を出した「タコライス(税込 1,000円)」や、島らっきょう入りの「グリーンサラダ(税込 700円)」、沖縄の魚介をサクッと揚げた「沖縄天ぷら盛り(税込 650円)」といったアラカルトがあります。
オープンからクローズまでどの時間帯でもメニュー表にあるものはすべて頼むことができ、ランチ時にはサラダとドリンクがついたお得なセットや日替わりパスタ、ワンプレートなども登場。お腹の空き具合に合わせていろいろ選べるのが嬉しいですね。
トロピカルドリンクでリフレッシュ!
ドリンクのおすすめは「パッションフルーツジュース(税込 350円)」。南国の果物らしいさわやかな甘さが口いっぱいに広がります。飲みやすくさっぱりしているので、どんな食事にも合いそう。
小腹が空いたときはスイーツ代わりにバナナやミックスベリーの「スムージー(税込 450円)」もおすすめです。
沖縄で大人気の「ウベアイス」デビューをしませんか
デザートで目をひくのは紫づくしの「沖縄スイーツ(税込 500円)」。沖縄の老舗アイスクリームブランド「ブルーシール」のウベアイスと紅芋を練り込んだサーターアンダギーのセットです。
アイスが入っている器は伝統工芸品、琉球ガラス。ちょっとしたところにも沖縄を感じられるお店の心配りに嬉しくなります。

そのまま食べても、サーターアンダギーにのせて食べても
ウベアイスは紫芋(さつまいも)から作られたような見た目ですが、ウベとはフィリピン語でだいじょ(紅山芋)のこと。つまり山芋のアイスです。甘さは控えめでほっくりまったり、ほんのりバニラのような……?表現するのがちょっと難しい不思議な味。口溶けるたびに病みつきになります。
本州では珍しいウベアイス。名前を聞いたことはあるけど食べたことはない、という方も多いのではないでしょうか?ウベの味が気になる方は、ぜひお店で実際に味わってみてください。
テイクアウトもやっています
おうち時間にVeneの味を楽しもう
フードやドリンクのテイクアウト販売も行っています。「ポークタマゴおにぎり(税込 600円)」などテイクアウト限定メニューもあるので要チェック。
持ち帰りはオシャレなロゴ入りカップで。涼しい日は店先のベンチでおしゃべりしながら食べるのも楽しそう。
テイクアウトはその場でも注文できますが、来店前に電話や公式インスタグラムのDMで連絡しておくとスムーズに受け取れますよ。
安城に来たら足を伸ばしてみませんか
「ゆったりとした沖縄の雰囲気を少しでも感じてもらえたら嬉しいです」
緊急事態宣言の期間は時間を短縮して営業中。近隣の施設でお弁当を販売したり、テイクアウト品に力を入れています。
店には地元の大人客が、お一人様や友達同士で、日々の合間にくつろぎにやってくるのだとか。見た目にもこだわっているので、インスタグラムに親しんでいる若者世代にも気軽に来てほしいそう。
沖縄出身の2人が創り上げる沖縄料理とカジュアルイタリアンのお店『CAFE&BAR Vene(ヴェネ)』。愛知では珍しい沖縄の食材を使い、イタリアンの要素も加わった料理は新鮮なおいしさ。落ち着いた時間を提供したいというお2人の気配りにも心が惹かれます。安城を訪れたらぜひ気軽に足を運んでみてください。
※メニュー・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。
画像引用元:https://www.instagram.com/vene_2021/