今回は、郡上のおすすめ観光スポットを3つに厳選し、名古屋から行く「郡上日帰り旅行」のプランを前編・後編に分けてご紹介したいと思います。
目次
岐阜県郡上市って、どんなところ?
自然に恵まれた雄大な土地。日本三大盆踊りの1つ「郡上おどり」が大人気!
岐阜県のほぼ中央に位置する郡上市は、お隣の高山市に次ぐ面積の広さ。長良川の源流となる山「大日ヶ岳(だいにちがだけ)」がそびえ立ち、車道のすぐ隣には広大な透き通った川が流れるなど、自然豊かな風景が広がります。
郡上市の名物といえば、真っ先に挙がるのが日本三大盆踊りの1つである「郡上おどり」。
7月中旬から9月上旬までの約1ヶ月間も行われ、8月13日〜16日にかけて夜通しで踊られることから「徹夜おどり」とも呼ばれています。今では、盆踊り期間中に、30万人を超える観光客が郡上市に訪れるほどの人気を誇っているとか。
東海地方だけにとどまらず、全国からも注目を集めている同市。長期休みのないこの時期に、名古屋から日帰りで旅行をするならば?早速、おすすめのプランを見ていきましょう。
名古屋から郡上市へのアクセス

「郡上八幡駅」の様子。レトロでおしゃれな雰囲気があります
名古屋から郡上八幡までは車で1時間半。美濃ICで高速を降りるのがおすすめ!
名古屋から郡上市までは、直線距離にして約63km。「郡上おどり」の舞台にして、本プラン最初の目的地である郡上八幡・城下町までは、電車とバスを乗り継いで向かうこともできますが、今回紹介する郡上日帰り旅プランでは車で行くほうが賢明です。(時間短縮・プランの柔軟性アップにつながるため)
高速を使い「名古屋駅」から郡上八幡までは、1時間半ほど。しかし、時間に余裕があるならば最寄りの「郡上八幡IC」ではなく、少し手前の「美濃IC」で高速を降りて一般道を走るのがオススメです!(美濃ICから郡上八幡駅までは一般道で約40分)

筆者は、運良く「ながら」を間近で見ることできました!緑とのコントストが美しい
一般道を走ることにより、目的地に近づくにつれ、壮大な山や澄み切った川など目が醒めるような美しい自然を間近で感じることができます。運が良ければ、長良川鉄道を走る真っ赤なレトロ列車「ながら」を見ることもできるかも。
郡上八幡の城下町で立ち寄るべきお店!

郡上地みそのお店「大黒屋」
郡上の地みそ店、話題の食品サンプル、レトロな雑貨店に絶品のそば屋さん。
郡上八幡で欠かせない場所といえば、やはり美しい町並みが広がる城下町。駐車場もいたるところにあるので安心です。(料金もあまり変わりません)さあ、城下町をゆっくりと回っていきましょう!
筆者が最初に目をつけたのは、郡上の地味噌を取り扱っている「大黒屋」。
荘厳な佇まいに惹かれ、中に入ってみると多種多様な味噌・醤油がお出迎えしてくれました。同店自慢の商品は、店内で製造されている「郡上地みそ」。
ごろごろとした大豆の粒が残っているのが特徴で、しょっぱさの中にもまろやかな甘さが感じられる逸品なんだとか。城下町に訪れた際には、自宅用・お土産用にぜひ立ち寄ってみてくださいね。

たくさんの人で賑わう「さんぷる工房」
次に訪れたいお店は、今や日本の伝統工芸とも謳われる食品サンプルを扱う「さんぷる工房」。この位置からでも、店内にたくさんの人がいることが伺えます。

お寿司のマグネット!思わず食べたくなってしまうほどのリアルさ

みかんのストラップ。白いすじの細かさ。素晴らしいの一言!
お店には、お寿司や果物、魚やからあげまでバラエティーに富んだ食品サンプルのグッズがたくさん!手にとってみると、どこからどう見ても本物のようなリアルさに驚くこと間違いなしです。お値段も、ワンコインで買えるものが多く、友達や家族へのちょっとしたお土産にするのもいいかもしれません。
また「さんぷる工房」では、実際にサンプル食品を自分の手で作る体験コーナーも設けられています。1,000円前後と体験料金も比較的お手頃なので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね。(詳しくは公式サイトで)

レトロかわいい雑貨店「CURI8」
「さんぷる工房」を後にし、しばらく散策していると緑色の塗装が印象的な雑貨店「CURI8」を発見。レトロかわいい雰囲気に心をくすぐられ、お店の中に入ってみると・・・
なんと、びっくり!こちらのコーナーでは、本物の食べ物を使って作られたアクセサリーが販売されていました。本物のしいたけで作られたヘアピンや、本物の小魚で作られたネックレスまで「これ、本当に本物なの!?」と、サンプル食品とは逆に「本物」であることを疑いたくなってしまうほどの精巧な作り。
インパクトの強いお土産・プレゼントを探しているかたは、ぜひお店に立ち寄ってみてください。

厳かな雰囲気「そばの平甚」
城下町をふらふらと回っていると、ちょうどお昼の時間になったので、昼食をとることに。
郡上八幡の城下町には食事処がたくさんありますが、今回は中でも多くの観光客で賑わっていた「そばの平甚」で郡上の地味噌を使った「鳥せいろ」を頂くことにしました。

「鳥せいろ」980円
注文をすると、混んでいるにも関わらずすぐに料理が運ばれてきました。郡上の地味噌を使った秘伝の味噌ペーストと鳥だし汁を合わせたつけ汁の匂いが、食欲をそそります。
つけ汁につけたそばを、生卵にくぐらしていただきましょう。口に入れた瞬間広がるのは、郡上みその香り。少ししょっぱいつけ汁が、卵によってなめらかな味わいへと変わります。美味しさのあまり、お箸が止まりません!郡上八幡の城下町でランチをするかたには、ぜひおすすめのお店です。
郡上八幡・城下町の美しい町並みを写真に収める
レトロとモダンが美しく組み合わさった町。心動かされる風景は、ぜひ写真に収めて
城下町の面白さは、モダンでありながらどこかオシャレなお店だけではありません。本当に注目すべきは、その景観の美しさ。
郡上八幡は「水のまち」と言われるほど、豊かな水に恵まれた場所でもあります。城下町を散策していると、いたるところで清流を見かけました。写真のような給水スポットまであり、郡上八幡が水と共に生きている町であるということを感じさせます。

古き良き美しい町並みを前に、シャッターを押す手が止まりません
石畳に、昔ながらの方法で建てられた木造家屋。穏やかに流れる小さな川と、涼やかな印象の緑。郡上八幡の自慢となる要素がうまく結びつき、この土地だけは他の場所とは違う時間が流れているような錯覚をしてしまうほど。

「郡上八幡旧庁舎記念館」基本構造と外観は、建設年の昭和11年のまま
郡上八幡の市街地のほぼ中央に位置する「郡上八幡旧庁舎記念館」は、建設年である昭和11年の外観をそのまま残し、現在では総合観光案内所としての役割を担っています。
時代を追うごとに風化していくものもあれば、新しく息づくものもある。ここ、郡上八幡の城下町はそのどちらをも大切にし、両方の良いところを上手く掛け合わせた素敵な場所です。
郡上八幡に訪れた際には、自分が心動かされた風景をどんどん写真に収めていってくださいね。
さあ、城下町をたっぷり堪能したあとは、さらに雄大な自然を求めて東海地区最大級の「大滝鍾乳洞」、アクティビティスポットが集まる高鷲エリアへ行ってみましょう!(続きは、後編にて)
郡上八幡・城下町
URL:郡上観光連盟 公式サイト
画像引用元:http://www.gujohachiman.com/kanko/odori.html