ヤマハや河合楽器製作所、ローランドなどの楽器メーカー本社があり、「音楽の街」として知られる静岡県浜松市。ここに世界中から集められた3300点もの実物楽器を所蔵する、世界最大規模の楽器博物館があるのをご存じですか?
展示されている楽器を見るだけでなく、様々な体験もできると人気で県外から訪れる人も多い「浜松市楽器博物館」。そんな博物館の魅力と楽しみ方をご紹介します!
目次
浜松駅からすぐ!アクセス抜群で名古屋から日帰りも可能
日本唯一の公立楽器博物館。中学生以下は入館無料
浜松市楽器博物館は、JR浜松駅から「アクトシティ浜松」を経由して直結という好立地。浜松駅までは名古屋駅から新幹線ひかりで約35分、こだまで約50分です。日帰りでもゆっくり見学でき、周辺の観光地も合わせて訪れることができます。
浜松市楽器博物館は、日本で唯一の公立楽器博物館。3300もの実物楽器やその他貴重な資料を多数所蔵する、世界でも最大規模の楽器博物館です。
非常に珍しい展示が見られる博物館ですが、公立の施設なので入場料は大人800円、高校生400円とお手軽価格。中学生以下と70歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方は無料で見学できます。(特別展開催時は別途特別観覧券が必要な場合もあります)入場券の前売りは行っておらず、当日入口で購入します。
展示品を守るため、大きな荷物やリュックサックは入口で預けます。貴重品だけを入れる小さなバッグがあると便利です。
世界の楽器を地域別に展示
展示楽器の音や演奏時の動画も楽しめる
世界中から集められた楽器がアジア、オセアニア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ、日本の6つのエリア別に展示されています。その他にも国産洋楽器、電子楽器、体験コーナーが設けられており、資料を閲覧できるレファレンスコーナーもあります。
館内に入り、最初に通るのはアジアエリア。写真はインドネシアの「ガムラン」という楽器。たくさんの楽器がセットになっており、複数人で演奏します。
「こんなに大きな楽器、どうやって演奏するの?」と思う方がほとんどでしょう。ここでは展示の周りにあるモニターで、いつでも演奏の様子をビデオで見られます。更に運が良ければ、実際に展示品の楽器を使用した演奏が見られるかも?
一番展示品が多いのはヨーロッパエリア。管楽器、弦楽器、鍵盤楽器など種類別に展示されています。
上の写真をよく見ると、ヘッドホンが並んでいますね。ヘッドホンを耳に当ててボタンを押すと、それぞれの楽器がどんな音を奏でるのか聴くことができます。
鍵盤楽器のコーナーは、ピアノだけでもこんなにたくさん。実際に弾ける楽器もあるので、ピアノを習ったことがある方はぜひ試してみてください。ピアノの音が鳴る仕組みが分かる展示もあり、普段は目にすることのない楽器の裏側が見られるのも面白いです。
ピアノの他にもパイプオルガンやハープシコードなど、あまり身近ではない楽器も見ることができます。作られた年代ごとにデザインやペダルの数など違いがあるので、見比べてみるのも楽しいですね。
貴重な楽器を近くで見られる
ここまでいくつか館内の写真をご覧になって、お気づきでしょうか。
通常の博物館ではガラス越しにしか見られない展示が多いですが、ここでは展示楽器のほとんどがケースに入れられていません。
もちろん一部を除き触れることはできませんが、貴重な楽器をこんなに間近で見られる場所はなかなかありません。ケースに入っていない分ホコリが溜まりやすいので、定期的な手入れが欠かせないのだとか。貴重な経験ができるのも、膨大な数の展示品を丁寧に手入れしてくれるスタッフの方の努力があってこそですね。
見るだけじゃない!実際に音色を楽しもう
詳しい解説と音色を聴ける「ギャラリートーク」を開催
通常の博物館と違い、ここの展示品のほとんどは音楽を奏でるために作られた楽器たち。訪れる日によっては、スタッフの方が特定の楽器について詳しく説明してくれたり、実際に演奏してくれる「ギャラリートーク」が開催されたりします。
開催は不定期ですが、ほぼ毎日どれかの楽器についてギャラリートークが開催されています。開催時刻はアナウンス又は掲示で案内があるので、時間が合えば是非参加してみてくださいね。
世界各国から集められた貴重な展示を間近で見られ、実際に触れられる楽器や体験コーナーもある「浜松市楽器博物館」。来場者の年齢を問わず、様々な楽しみ方ができるおすすめスポットです。
公式Facebookでは特別展示の案内の他に、毎月開催されるイベントやワークショップの情報、展示品の楽器を使った演奏の動画なども配信されています。是非チェックしてみてください!
浜松市楽器博物館
営業時間:9:30~17:00
定休日:毎月第2・4水曜日(祝日の場合は翌日、8月は無休)、年末年始、その他メンテナンスのため臨時定休日あり
URL:浜松市楽器博物館公式サイト 浜松市楽器博物館公式Facebook
画像引用元:https://www.facebook.com/gakkihaku