2020年秋、名古屋市栄地区の久屋大通公園に開業予定の「Hisaya-odori Park(ヒサヤ オオドオリ パーク)」。テレビ塔を中心に、憩いの場である公園と話題性の高い店舗が一体化した”新たな名古屋のシンボル”として、観光、デート、ショッピングなど賑わいに期待が高まっています。
今回はその全体像についてご紹介。さらに、6月23日に発表されたパーク内にオープン予定の34店舗と、その中での注目店を4か所、ピックアップします!
目次
日本最大級の規模!新たな名古屋の拠点として注目を集める「Hisaya-odori Park(ヒサヤ オオドオリ パーク)」
2019年からスタートした日本最大級のPark-PFI事業
近年、公園施設の老朽化や陳腐化が進行し、地下街とのアクセスも不十分で賑わいに課題を抱えていた久屋大通公園。
2018年に名古屋市より再開発計画が発表され、「公募設置管理制度(以下、Park-PFI)※」に基づき、三井不動産を代表とする企業グループによる再整備工事が、2019年1月から始まっていました。
※飲食等の店舗をつくり、施設から出た収益で公園を整備していくという制度。参考:都市公園の質の向上に向けたPark-PFI活用ガイドライン(国土交通省)
Park-PFI に基づいた工事規模としては、なんと日本最大級!多くの注目を集めていたものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、作業はしばらく難航していました。
ようやく開業のめどが立ち……情報解禁!
2020年6月23日、ついに開業時期と出店店舗の情報が公開されました。
開業時期は2020年の秋。
外堀通から桜通までを「北エリア」、桜通から錦通までを「テレビ塔エリア」とし、園路や広場等の整備とともに、
- 学びの森ゾーン
- アーバンリゾートゾーン
- コミュニケーションゾーン
- シンボルゾーン
と 4つのゾーン に公園を分割。24棟の施設を建設し、グルメ、ファッション、スポーツ、コミュニケーション、リフレッシュなど、34店舗が展開する予定です。
店舗は国内外で話題性の高い人気ブランドが中心。さらに、発表された34店舗のうち21店舗は名古屋初出店です。とても気になりますね!
それでは Hisaya-odori Park(ヒサヤ オオドオリ パーク)の出店情報と、特に注目する店舗を4つのゾーンごとにピックアップして紹介します。
日常的に楽しむ「北エリア」はどんな場所?注目の店舗は?
北エリアには「学びの森ゾーン」と「アーバンリゾートゾーン」があり、9店舗 が出店予定です。
zone1.「学びの森ゾーン」:知識と体験のコミュニティがひろがる、くつろぎの場所
園内で最も大きい芝生広場があるこの場所では、ヨガなどの朝活イベントやマーケットの開催など、“公園と連携した体験”により、日常的な賑わいやコミュニティが生まれていきます。
このゾーンには、くつろぎながらも好奇心が湧き立つ“学べる店舗”が、3店誘致されています。
▼物販・サービス店
- FabCafe Nagoya:レーザーカッターや3Dプリンターなどが設置された、デジタルものづくりカフェ。コワーキングスペースとしても利用可。(名古屋初)
- MY GYM:米国発。世界30か国以上で展開されている、子供向け英語フィットネスクラブ。(名古屋初)
- 天狼院書店:本とその先の「体験」を提供するブックカフェ。(名古屋初)
気になるお店を、先取りチェック!
今回ピックアップするのは 天狼院書店。東京の池袋で始まり、「READING LIFE」という新しいライフスタイルを提供する次世代型書店です。
この書店の特徴は、本の著者やその道のプロの講師を招いた「ゼミ」や「部活」、イベントがあること。“本を読んだその先にある実践的なスキル”を身につけられ、さまざまな方と交流もできる点が魅力的です。

大人気の「天狼院秘本」
また、中が分からないようオリジナルの黒いカバーをかけた「天狼院秘本」など、ただ手に取って読むだけではない 本との体験 を楽しめる仕掛けが、たくさん詰まっています。
カフェとしてもくつろげるので、リラックスしながら知的好奇心を存分に満たせる最高の場所ですよ。
zone2.「アーバンリゾートゾーン」:ワクワクスキップしたくなる遊び心のある空間
新しく整備された小径には、四季折々のアートやライトアップなど、外を散歩したくなる素敵な演出がたっぷり。
テラスのあるカフェやレストランなど個性豊かな6つの飲食店が並び、自然の気持ちよさを感じながらお腹と心を満たせます。
▼飲食店
- Arcoba(アルコバ):京都の名店、イルギオットーネの元料理長が手掛けるカジュアルイタリアン。(名古屋初、新業態)
- ELOIS’s Café(エロイーズ カフェ):軽井沢で大人気のカフェ。夕方以降はお酒も愉しめる夜カフェに。(名古屋初)
- PEANUTS Cafe(ピーナッツ カフェ):アメリカ西海岸をテーマにしたカフェ。キャラクターグッズ販売も。(名古屋初)
- TULLY’S COFFEE×Bianchi(ビアンキ):タリーズコーヒーとイタリアの老舗自転車メーカー、 Bianchiのコラボによるサイクルカフェ。自転車での乗り入れなどが可能。(名古屋初)
- 糀 MARUTANI:糀を使った料理やスイーツ、色々なクラフト日本酒を楽しめる和食と肴の料理店。(新業態)
- 焼肉 徳川苑:鉄板焼きダイニング「鉄板焼 集」が手掛ける完全個室の焼肉店。(新業態)
気になるお店を、先取りチェック!
ここでの注目は PEANUTS Cafe!
世界中で愛されているキャラクター、スヌーピーとその仲間たち。彼らが登場するコミック「PEANUTS」とゆかりのある アメリカ西海岸 をテーマに、キャラクターたちをイメージをしたほっこり可愛いフードとドリンクを楽しめます。
グッズコーナーも併設され、普段使いはもちろんギフトにもぴったりのオリジナルグッズや 名古屋限定デザイン のグッズが販売予定です。

※画像はイメージ
ナチュラルで、どこかウィットな遊び心あふれるスヌーピーたちのカフェ。いつ、だれと訪れても、PEANUTSの世界観を体感できますよ。
新たな名古屋の文化を発信する「テレビ塔エリア」はどんな場所?注目の店舗は?
テレビ塔エリアには「コミュニケーションゾーン」と「シンボルゾーン」があります。出店数は 25店舗 と北エリアの2倍近くあり、ショッピングを中心に楽しめるエリアです。
zone3.「コミュニケーションゾーン」:スポーツを通じて日常のコミュニケーションを深める
名古屋テレビ塔周辺で広々とした芝生広場のあるこの場所は、気軽にアクティビティを楽しんだり、人と集まったり、まったりくつろいだり、自由に過ごせるようになっています。
「スポーツコミュニティ」をテーマにそろえられた7店舗では、広場を活かしたアウトドアイベントなどを開催。
スポーツやアウトドアが趣味の人には、たまらないゾーンになりそうです。
▼物販・サービス店
- オンデーズ:スポーツシーンに欠かせないアイウエアを取りそろえる眼鏡屋。(名古屋初)
- karrimor store(カリマー ストア):イギリス発の総合アウトドアブランド。carry more・もっと運べる の由来通り「移動」を起点に、主にリュック・バックなどを販売。(名古屋初)
- narifuri nagoya(ナリフリ ナゴヤ):「fashion + bicycle」をコンセプトに、機能とデザインを両立させたサイクルウェアのファッションブランド。(名古屋初)
- Snow Peak(スノー ピーク):キャンプ・登山・アパレルを中心とした新潟発のアウトドアブランド。テイクアウトメニューも展開する Snow Peak Eat が併設。「キャンピングオフィス」も展開する。(名古屋初)
- T4 NAGOYA(ティーフォー ナゴヤ):東京渋谷発の「T4 TOKYO」によるお酒やドリンクも楽しめる卓球複合施設。コンセプトショップやスクールも併設。(名古屋初、新業態)
▼飲食店
- HARIO Cafe & Lampwork Factory:1921年創業の国内耐熱ガラスメーカーHARIOによるカフェ&ガラスのアクセサリーショップ(名古屋初)
- THE ALLEY(ジ アレイ):「It’s time for Tea お茶に恋をする、美しい生活」がコンセプトの本格派ティーストア。フードやスイーツメニューも。
気になるお店を、先取りチェック!
注目の店舗は「narifuri nagoya」。
サイクルウェアブランド「narifuri」 は、名古屋では取り扱いが少なかったレアブランドです。
自転車に乗ることを想定した機能性と街に溶け込むデザインのウェアで、ファッショナブルに街乗りを楽しみたい方におすすめ。

吸汗速乾性に優れた「ドライテーラードジャケット」や「ドライスラックス」、洗えるネクタイなど、通勤に自転車を使いたいビジネスマンにぴったりな一式も
自転車そのものや関連パーツの販売、整備やメンテナンスを行う店舗「charifuri」も併設しており、すでに自転車を楽しんでいる人、これから自転車を趣味にしたい方、両方に訪れてほしいお店です。
レンタサイクルのサービスも提供しており、narifuri ブランドの使い心地を体感することができます。
zone4.「シンボルゾーン」:新たな名古屋の魅力を楽しむ
「シンボルゾーン」は愛知県芸術劇場・オアシス21などが位置するところにあり、名古屋文化発信の要のエリア。
国内外の観光バスを受け入れる乗降場が存在することもあり、この場所はさまざまなモノが交わり、賑わいを見せる空間となっています。
グローバルブランドを中心に、日本限定商品を販売する店舗のほか、県外で話題性の高い飲食店など18店舗が出店。

全長80mの大きな水盤を眺められる
夜には照明や音楽でロマンティックな時間が演出(予定)され、ショッピングと食事を楽しめますよ。
▼物販・サービス店
- COLE HAAN GRANDSHØP(コール ハーン グランドショップ):洗練されたデザインと最先端のテクノロジーを備えたフットウェアやライフスタイルアイテムを体験できるコンセプトストア。
- COACH:伝統と革新を兼ね備えた新たなモダンラグジュアリーを提案する老舗ファッションブランド。
- EYESTYLE:イタリア・ミラノ発のアイウェアコンセプトショップ。
- FURLA(フルラ):イタリアの老舗ブランド。バッグや財布などを取り扱う。
- MICHAEL KORS(マイケル・コース):都会的でスポーティーなコレクションを展開するライフスタイル・ブランド。
- Orobianco(オロビアンコ):ビジネスからプライベートシーンまでマッチするバッグのファクトリーブランド。イタリア、ミラノ発。
- POLO RALPH LAUREN/Ralph’s Coffee(ポロ ラルフローレン/ラルフズコーヒー):世界各国で有名なシャツブランド・POLO RALPH LAUREN が、シャツをカスタムメイドできる「CYOカスタムショップ」とカフェを展開。(名古屋初)
- TATRAS & STRADA EST(タトラス & ストラダエスト):東京・青山でベーシックとモダンを掛け合わせたハイファッションを提案する TATRAS と、イタリア・ミラノを拠点とする STRADA EST の複合店。上質なカジュアルスタイルが人気。東海圏初の直営店。(名古屋初)
- TOMMY HILFIGER(トミー ヒルフィガー):「クラシック・アメリカン・クール」をコンセプトに、伝統的なアメリカンファッションをモダンにアップデートしたニューヨーク発のブランド。
▼飲食店
- カフェ ド パリ:2019年に日本初上陸店として六本木ヒルズにオープンし、半年で来店数10万人を達成した話題の韓国カフェ。フルーツパフェ「ボンボン」の発祥店。(名古屋初)
- スコンター:タイ人シェフが作る本格タイ料理レストラン。
- 炭焼きやきとり×とりの唐揚 レアル:。三河鶏を中心とした、名古屋市藤ヶ丘生まれの焼き鳥屋。地酒やワインも本格的。
- ダンデライオン・チョコレート(POP-UP STORE):サンフランシスコ発の Bean to Bar チョコレート専門店。(名古屋初)
- 茶匠 清水一芳園:厳選茶を使用したスイーツが大人気。京都で行列のできるお茶カフェ。(名古屋初)
- 北京ダック専門店 中国茶房8:300種以上のメニューがある本格中華料理店。(名古屋初)
- ワイマーケットのクラフト食堂 ナゴロバ:名古屋のクラフトビール醸造所、ワイマーケットブルーイングが手掛ける発酵居酒屋。(新業態)
- ROCCA&FRIENDS CREPERIE to TEA(ロッカ&フレンズ クレープリー):大阪で2時間の行列を作る超人気店。“香って旅する”、フォトジェニックなクレープと紅茶の専門店。(名古屋初)
- ESPRESSO D WORKS(エスプレッソディーワークス):世界初の水分量100%の食パンが名物。都内で話題のベーカリーカフェ&ダイニング。オリジナルのクラフトビールとイタリアンも楽しめる。(名古屋初)
気になるお店を、先取りチェック!
注目は、”香り”をテーマにした大阪・高槻発のクレープ店 ROCCA&FRIENDS CREPERIE to TEA 。

クレープ生地は最高級クラスの小麦粉など厳選素材を使い、しっとりなめらか、モチモチ食感が特徴
甘い定番の「デザートクレープ」と、軽食にもなるそば粉を使った「チーズガレット」、豊富な紅茶をお得なLサイズで販売。こだわりの味とフォトジェニックな見た目で注目を集め、徐々に店舗数を広げています。
デザートクレープにはそれぞれ“モチーフの国”があり、自家製ソースやクリームなどで その国の香りをイメージさせ、クレープを食べながら旅をしている気分を味わえます。

期間限定でトルティーヤ生地になることもある
そば粉のガレットはカリカリのチーズの羽根がついたビストロ風。甘いものが苦手な方や軽いお昼ごはんにぴったりです。公園内を散歩しながら食べ歩きしたくなりますね。
利便性が高まった公園で新たな名古屋を見つけよう
1年中、多くの人が楽しめるスポットへ
ゾーンごとに店舗を紹介してきましたが、もちろん公園で充実するのは商業施設だけではありません。
再開発のコンセプトは「名古屋の『サステナブルな発展を底支えするインフラ』であり、発信力のある公園」。(参考:名古屋市ホームページ)
パーク内にある公共のトイレやベンチ、照明等は全面改修され、アクセスしやすいよう地下街と公園をつなぐエレベーターとエスカレーターが新設されるなど利便性がアップ!
国内外の観光バスを受け入れる乗降場(テレビ塔エリア)や多言語対応の案内のほか、地下街と地上をつなぐ空間に設置した大型デジタルサイネージでは、イベントのお知らせや名古屋の情報を発信。遠くから名古屋を訪れる人にも利用しやすくなっています。

は約295インチの大型デジタルサイネージ※イメージ画像
2月〜5月頃までの長い期間眺めることができる8種のサクラ類の新植を含め、四季折々の表情を楽しむことができる植栽計画も進んでおり、豊かな緑も充実。
いつでもだれもがゆるやかに楽しめる、素敵な空間になりそうです。

店舗は概ね11時から23時までの営業予定(店舗ごとに異なる)。公園自体は24時間開放(一部施設は夜間使用制限あり)。
外堀通から桜通までの「北エリア」は、緑豊かで何気ない日常をアップデートする憩いの場として。桜通から錦通までの「テレビ塔エリア」は、新たな文化発信拠点として。市民が思い思いにゆったり過ごせる公園空間と、人の流れを誘う魅力的な観光拠点としての役割を兼ね備えた新名所、Hisaya-odori Park(ヒサヤ オオドオリ パーク)。この秋の開業が待ちきれないですね!
※メニュー・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。
Hisaya-odori Park(ヒサヤ オオドオリ パーク)
開業予定日:2020年秋ごろ
営業時間:
公園…24時間開放(一部施設は夜間の使用ができません)
店舗…11:00~23:00 (予定)
※施設の営業時間については、各店舗により異なります
画像引用元:https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2020/0623/download/20200623.pdf、