スタジオジブリのキャラクターデザインとして活躍し、宮崎駿さんが企画した『耳をすませば』では監督を務めた近藤喜文さん。宮崎さん、高畑勲さんの両監督にその才能を認められた近藤さんが描いてきたキャラクターは、1998年に47歳の若さで急逝した後も多くの人々に愛され続けています。
そんな近藤さんが描いた原画などを展示する「近藤喜文展」が、2019年7月6日から9月16日まで三重県総合博物館で開催されます。2014年から全国各地で巡回して多くのファンが駆けつけてきた企画展で、ジブリが誇る日本屈指のアニメーターの高い技術と繊細な表現に触れてみませんか?
目次
ジブリのアニメーター・近藤喜文の企画展を開催
原画から世界観を知れば、作品をもっと好きになるかも
『耳をすませば』の監督として知られる近藤喜文さんは、1960年代にアニメーターとしてのキャリアをスタート。『巨人の星』『ルパン三世』『赤毛のアン』などの作品に関わった後、1987年からスタジオジブリで作画スタッフとして活動し始めました。
ジブリ入社後は、『火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』のキャラクターデザインや作画監督を務めます。宮崎駿・高畑勲両監督から全幅の信頼を寄せられるようになり、近藤さんがどちらの作品に携わるのか二人の間で争奪戦になったほど。
スタジオジブリの将来を担う作家として期待されながらも1998年に急逝しましたが、キャラクターの日常をあたたかい眼差しで表現する画風で今も多くの人を魅了しています。
そんな近藤さんの貴重な原画などを展示している「近藤喜文展」が、2019年7月6日(土)よりスタートすることになりました。2014年から新潟、大阪、広島、福島などの全国各地を巡回してきた人気の企画展が、三重県総合博物館(MieMu)でファン待望の開催です。
三重県総合博物館ではこの「近藤喜文展」だけでなく三重の自然や歴史、文化を取り扱った常設展も楽しめるので、デートや家族でのお出かけにもぴったり。
![『耳をすませば』の原画も!ジブリを支えたアニメーター・近藤喜文展が三重で開催 - ticket goods 『耳をすませば』の原画も!ジブリを支えたアニメーター・近藤喜文展が三重で開催 - ticket goods](https://nagoya.identity.city/wp-content/uploads/2019/06/ticket_goods.png)
数量限定オリジナルチケットホルダー
ローソンチケットやチケットぴあといった各サービスで、チケットの発売がスタートしています。オリジナルチケットホルダーがゲットできる数量限定のプレミアムチケットもあるため、前売り券を早めにゲットするのがおすすめですよ!
原画から浮かび上がる近藤作品の世界観
![『耳をすませば』の原画も!ジブリを支えたアニメーター・近藤喜文展が三重で開催 - c4edc730b27681cb304bc56555d1e5d3 『耳をすませば』の原画も!ジブリを支えたアニメーター・近藤喜文展が三重で開催 - c4edc730b27681cb304bc56555d1e5d3](https://nagoya.identity.city/wp-content/uploads/2019/06/c4edc730b27681cb304bc56555d1e5d3.png)
『名探偵ホームズ』のイメージボード
なじみ深いキャラクターとの再会にワクワク
企画展の一番の見どころは、スタジオジブリの全面協力によって実現した約500点ものイメージボードや原画です。近藤さんが関わった作品を振り返りながら、「このキャラクター、観たことある!」「このシーンがお気に入り」なんて会話も楽しめます。
ジブリ入社前にキャラクターデザインを担当した『名探偵ホームズ』には宮崎・高畑両監督も携わっており、近藤さんの才能が注目されるようになった時期の作品。キャラクターたちの表情や仕草が生き生きと描かれていて、その場の会話や息遣いまでもが聞こえてきそうですね。
![『耳をすませば』の原画も!ジブリを支えたアニメーター・近藤喜文展が三重で開催 - art 03 『耳をすませば』の原画も!ジブリを支えたアニメーター・近藤喜文展が三重で開催 - art 03](https://nagoya.identity.city/wp-content/uploads/2019/06/art_03.bmp)
『おもひでぽろぽろ』修正原画
ジブリの代表作『おもひでぽろぽろ』は、劇場やテレビで観たことがあるのではないでしょうか。口の線にも表情をもたせる、という近藤さんのこだわりが感じられます。
もちろん、不朽の名作『耳をすませば』のコーナーも!絵コンテやセル画をじっくり見てみると、近藤さんが作品やキャラクターに込めた想いが伝わってきそうです。
他にも、ディズニーのアニメスタッフと共同制作する案があったものの実現しなかった『リトル・ニモ』のパイロットフィルムも上映されるとのこと。これまであまり知られてこなかった近藤さんの一面を垣間見ることができます。
イベントやフォトスポットにも注目!
記念の一枚やトークショーで思い出をおみやげに
展示だけでも楽しめますが、「近藤喜文展」がもっと楽しめるスポットやイベントも用意されています。
会場内には、『耳をすませば』の世界に迷いこんだ気分でムーンと一緒に記念の一枚が撮れるフォトスポットを設置。ジブリらしく遊び心を感じられる、原画をパラパラめくれる体験コーナーも。
![『耳をすませば』の原画も!ジブリを支えたアニメーター・近藤喜文展が三重で開催 - honna 『耳をすませば』の原画も!ジブリを支えたアニメーター・近藤喜文展が三重で開催 - honna](https://nagoya.identity.city/wp-content/uploads/2019/06/honna.jpg)
『耳をすませば』のヒロインを演じた声優・本名陽子さん
7月26日(土)の13:30からは、三重文化会館で『耳をすませば』の月島雫を演じた本名陽子さんを招いて上映会を実施することが決まっています(要事前予約)。トークショーも行われる予定で、作品にまつわるどんなエピソードが聞けるのか楽しみですね。
ちなみに、企画展では本名さんの音声ガイドを聴きながら展示を楽しめるサービスもありますよ(1台税込550円)。
会場を出たら、ジブリ作品を見返したくなっちゃうかも!?近藤さんの表現に触れることで、きっと新たな発見が待っているでしょう。
この男がジブリを支えた。近藤喜文展
開催期間:7月6日(土)~9月16日(月・祝)
開催場所:三重県総合博物館(MieMu:みえむ)
営業時間:平日9:00~17:00、土日祝日9:00〜19:00(入場は閉場30分前まで)
料金:
①通常チケット
前売り…一般1,040円、大学生640円、小中高生400円 / 当日…一般1,300円、大学生800円、小中高生500円
②グッズ付きチケット
前売り…一般1,440円、大学生1,040円、小中高生800円 / 当日…一般1,700円、大学生1,200円、小中高生900円
定休日:毎週月曜(7月15日、8月12日、9月16日は開館)、および7月16日(火)
URL:近藤喜文展 公式HP
画像引用元:https://www.ctv.co.jp/event/kondo/,http://www.ghibli.jp/event/kondo/