世界各国の文化を体験できる、愛知県犬山市の野外民族博物館リトルワールド。この春から2019年6月30日(日)まで、「世界のパン祭り」が行われています。
今では日本人も大好きな食べ物である“パン”ですが、世界にはまだまだ知られていない、個性的なパンがたくさんあります!このイベントに登場するのは、13カ国17種類の甘味・総菜パン。休日のお出かけに迷ったら、家族・友達・恋人と、世界のおいしいパン巡りに出かけませんか?
目次
リトルワールドで世界各国のパンを食べてみよう
13カ国17種類のパン巡り
愛知県犬山市にある野外民族博物館「リトルワールド」は、世界の展示、民族衣装の体験、グルメなどが楽しめるお出かけスポットです。園内は本館展示と野外展示があり、野外展示はさらに国ごとでゾーン分けされています。2019年3月に新しくオープンしたタイエリアを合わせて、現在24ヵ国の小旅行気分を味わえるのが特長です。特にグルメは本格的で、各国の料理を楽しみに訪れる人も多いのだとか。
そんなリトルワールドでは季節ごとにイベントが開催され、各エリアからイベントに応じた料理が登場します。この春から6月10日まで開催されている「世界のパン祭り」では、13カ国17品の独創的なパンが登場。その一部をご紹介します!
休日しかゲットできない、限定販売のパンをチェック!
虹色チーズがびよ〜んと伸びる、衝撃的なタイのトースト
期間中販売されるパンの中には、土日祝にしか手に入らないものがあります。タイと台湾の2ヶ国からやってきた、フォトジェニックなパンをまずチェックしましょう!
【タイエリア】チーズトースト600円(税込)
抜群のインパクトをほこるのが、こちらの虹色チーズトースト。限定20食の販売です。香ばしく焼き目がついたトーストをサクッと割れば、中からカラフルなチーズがびよ〜んと糸を引いて現れます。赤、青、黄色……あざやかな色には目をみはるばかり。
タイでは数年前からチーズブームが続いており、このフォトジェニックなパンは現地で「ハッピーチーズトースト」という名前で売られ、若者たちに大人気なのだそうです。
単なるチーズに色がついているパン、ではありません。隠し味に「パクチー」が使われており、タイを連想させるエスニックな風味を味わえます。見た目も味も楽しいパン。一度は、こんな鮮やかなチーズを伸ばしてみたい……!
まるで果物みたい!子供が喜ぶ可愛いパン
【台湾エリア】スイカパン400円(税込)
とっても可愛いこのスイカの正体は、チョコチップのタネが入ったふんわりパン。写真のように切り分けたら、本物のスイカにそっくりですね!こちらは限定10食の販売になります。
スイカパンの発祥は、台湾の「楽禾烘焙手創坊」という一軒のパン屋さん。「暑い夏に子供たちを元気づけたい」という店主さんの想いから、スイカパンは生まれたそうです。暑さにヘロヘロになりながら家に帰ったとき、おやつにスイカパンが出てきたなら、確かに疲れを忘れて嬉しくなりそう。キュートなビジュアルが注目され、台湾で一大ブームを巻き起こしました。
スイカの見た目だからスイカの味がするの?なんて気になった方は、ぜひ食べて確かめてみてくださいね!
見るだけでワクワクが止まらない限定パン。チーズトースト・スイカパンを確実にゲットしたい方は、土日祝の早くにタイゾーンと台湾ゾーンを訪れましょう!
ふんわり、あま〜いパンが大好き!
ここからは甘いもの好きさんやおやつにぴったりな、あま〜いパンをご紹介します!
大女優が愛した、「サントロペの女の子」
【フランス】タルト・トロペジェンヌ600円(税込)
タルトという名がついていますが、ふわふわとした口当たりにじゅわっとした甘さが絶妙なブリオッシュで出来ており、あいだに爽やかなオレンジ風味のクリームがたっぷりはさまっています。ボリューミーな見た目に対して口当たりは軽く、ペロリと食べられる甘味パンです。
このパンは、サン・トロペというフランス南部にある小さな街の名物。元々はパン屋さんが売る商品の一つでしたが、名物になったのには理由があります。
20世紀のフランスを代表する大女優・ブリジット・バルドーがまだ無名の頃、サン・トロペの街に映画のロケで訪れた際、このパンが差し入れされました。彼女はこれをたいそう気に入り、「サン・トロペの女の子」という意味のトロペジェンヌ(Tropezienne)と名付けたそうです。とっても可愛い由来ですね!
彼女が有名になっていくにつれ、このパンも「大女優が愛するパン」として広まっていったのだとか。今では首都パリにも専門店があるほど、フランスの人々に愛されています。
繊細で上品なイメージが多いフランス菓子の中で、この素朴さは珍しいかもしれません。気楽にざっくり、食べ歩きするのにぴったりですよ。
やみつき新食感!インドネシアのローカルフード
【インドネシア】ロティチャナイ500円(税込)
パイのようなサクサク感に加えてもちっと伸びがある、不思議な食感が特徴です。インドネシア周辺のローカルフードとして、朝ごはんやおやつに食べられています。
サクッともちっとした独特の食感は、うす~く伸ばした生地をパタンパタンと折りたたみ、層のまま焼きあげて生み出されます。これには熟練の技が必要で、サクサク感を楽しむには持ち帰りせず、その場で食べるのがいちばん美味しいのだとか。
本場では食事としてカレーソースがついてくることが多いですが、リトルワールドでは出来立てホカホカの生地に冷たいアイスとチョコ、メープルシロップをトッピング。スイーツ感覚で食べられるようになっています。サクもち食感の焼きたてパンに冷たいバニラアイスなんて、間違いなくクセになりますね……!
ランチにぴったり、お食事系のパン
しっかりがっつり味のパンが食べたい!そんな人にオススメしたい惣菜パンもたくさんあります。
ジャンキーさとのび~るチーズがたまらない、話題のハットグはいかが?
【韓国】ハットグ500円(税込)
「hot dog」を韓国語で読んだ「ハットグ」。チェダーチーズやモッツァレラ、ソーセージが入ったパン生地をあげた、韓国の屋台料理の一種です。注文後に自分でソースをかけて食べるようになっており、リトルワールドでは定番のケチャップ、マスタード以外に、甘く爽やかなゆずソースと、コチュジャンのようなオリジナルソースなどが用意されています。
パクッとかぶりついた後にチーズがのび~るインパクトが面白く、若者を中心にインスタなどで頻繁に写真がアップされ、話題を呼びました。
日本でも2018年に大ブームが起こり、各地で販売するお店や屋台も増えてきました。気になっていたけど食べたことがない、なんて方はこの機会にいかがでしょうか?お友達と一緒にチーズを伸ばして、写真を撮りあいっこするのも楽しそうですね!
テイクアウトにぴったり、食べやすいピザパン
【イタリア】ストロンボリ500円(税込)
モッツァレラなどさまざまなチーズと、サラミやハムといった肉類や野菜をピザ生地でくるんだ包み焼きピザです。包み焼きピザといえば“カルツォーネ”という、オムレツのように二つ折りにしたものもありますが、ストロンボリはロール状に巻いたブリトーに近いイメージです。
イタリア南部にある火山島、ストロンボリで作られていたという説があり、このような名前がついています。ヨーロッパはもちろん、アメリカでもイタリア移民によって持ち込まれ、ポピュラーなパンなのだそう。
具材が包まれているためピザより食べやすく、食べ歩きにはぴったり。アツアツを頬張って、とろけるチーズを堪能しましょう。
珍しいパンが食べたいならはずせない!サメ肉バーガー
【トリニダード・トバゴ】ベイク&シャーク500円(税込)
揚げ焼きしたパンにサメ肉のフライをはさんだ、トリニダード・トバゴの伝統料理です。タマリンド・ソースというハーブ入りのソースやホットペッパーソースをつけて食べるのが本場流。
「ベイク」というのがパンの名前で、こうしたハンバーガー以外にも様々な料理に副食として添えられます。リトルワールドではアレンジされ、すでにソースの入ったピタパンサンドになっています。
トリニダード・トバコはカリブ海の最南端にあり、日本から一番遠い島国です。大量にサメが出没するため、ヒレはフカヒレに、身は揚げて食べるなど、サメ肉は国民食になっています。サメは白身魚なので、そのフライはふわふわとしてお口の中でとろけるのだとか。また、サメ肉にはコラーゲンが豊富に含まれており、美容と健康にも良いのだそうです。
美味しそうなパンから、パンに見えない珍しいパンまでそろう、リトルワールド「世界のパン祭り」。限定パンを含め7ヶ国のパンを紹介しました!休日は混むことが予想されるので、食べたいものがあれば、先に販売ゾーンを回ってゲットするのが良いかもしれません。こちらのページから全てのメニューと園内マップをチェックすることができます。パンを通して、世界各国を巡りに行きましょう!
野外民族博物館リトルワールド「世界のパン祭り」
イベント開催時期:2019年3月9日(土)~2019年6月30日(日)
営業時間:9:30〜17:00
定休日:イベント期間中はなし
URL:リトルワールド ニュース&トピックス「世界のパン祭り」
画像引用元:http://www.littleworld.jp/,https://www.instagram.com/littleworld_official/?hl=ja,