行灯に照らされる街道が美しい！秋の岐阜「馬籠宿場まつり」で歴史ある宿場町へ

多くの旅人が行き交い、文豪が生まれた宿場町

馬籠のシンボル・水車小屋。水力発電設備が設置されている

石畳の街道を歩きながら、古き良き文化に思いを馳せる

中央道・中津川ICより車で20分ほどの場所に位置する馬籠（まごめ）。鎌倉時代に源頼朝が木曽義仲の子孫にあたえた集落が起源と言われています。江戸時代には中山道（なかせんどう　別名・木曽路ともいわれる）の宿場町として栄え、多くの人でにぎわったそうです。

『破戒』や『夜明け前』で有名な島崎藤村。生家があった場所には、もともと「本陣（大名などが泊まる宿）」があった

昭和に入って作家・島崎藤村の生地として知られるようになって以来、観光地として注目されています。生家跡には「藤村記念館（大人500円、学生400円、小中学生100円）」が建てられ、遺愛品や当時の貴重な資料などを閲覧できるとのこと。

石畳がつづく街道の両脇には、古民家をリノベーションした飲食店やお土産屋がズラリ。食べ歩きや買い物を楽しみながら、風情を味わえますよ。

きらびやかに映える秋の馬籠

地元の人たちが当時の衣装に扮して街道を練り歩く「皇女和宮様降嫁行列」

歴史を受け継いできた宿場町は、夜の紅葉も見事なりけり

そんな馬籠では毎年秋の恒例行事として、11月3日から23日にかけて「馬籠宿場まつり」が開催されます。

初日である11月3日には、幕末期に皇女・和宮が京都から江戸の将軍の元へ嫁ぐ際に馬籠を通ったことに由来する「皇女和宮様降嫁行列（12:00～）」が行われるとのこと。宿場の雰囲気と相まって、タイムスリップをしているような気分を味わえます。

期間中の指定日（11月4日、5日、11日、12日、18日、19日、23日）の18:00からは、「あかり街道紅葉ライトアップ」を実施。行燈（あんどん）によって街道一帯が照らされ、幻想的な光景が広がります。

一部店舗では夜間営業を行うので、地元の名産に舌つづみをうちながら秋の夜長を過ごすのもステキですよね。

宿場町に隣接する島田公園では、紅葉のライトアップを眺めることができます。ノスタルジックな雰囲気の余韻に浸りながら、帰路につきましょう。

旅人気分で宿場名物を召し上がれ

馬籠の入り口付近にある「馬籠館」の五平餅

定番グルメからニューウェーブまで！楽しくおいしく街道散策

散策に欠かせないものといえば、食べ歩きグルメ！馬籠には、宿場町ならではの歴史を感じるものから新顔まで、散策のおともにしたい顔ぶれが揃っています。

馬籠がある木曽地域の名物といえば、五平餅を思い浮かべる人が多いはず。「馬籠館」では平べったい形状ではなく、お団子型の五平餅（1本税込150円）を提供しています。お団子型ならたくさん食べられちゃうかも！

こちらは「槌馬屋資料館」の1階で販売している、栗ふく（税込230円）。カステラ生地の中に栗あんと栗が丸ごと入っており、秋の恵みを存分に堪能することができます。

ちなみに資料館（大人200円、中学生以下100円）には島崎藤村にまつわる品物や江戸時代の行政資料などが展示されているので、歴史を知って馬籠歩きをもっと楽しみましょう。

名古屋の本山で修行をしていたオーナーが煎れる、こだわりのエスプレッソやカプチーノを楽しめる

ちょっとひと息つきたくなったら、水車小屋近くのカフェ「HILLBILLY」で休憩を。モダンな店内から歴史ある街道を眺めながら、馬籠ならではの趣をゆっくり味わえる空間です。

もちろん食べ歩きだけでなく、名物の信州そばや栗おこわなどを提供するお店も充実しています。お昼におやつに、馬籠のグルメをたっぷり満喫しましょう。

歴史ある宿場町・馬籠が一年で最も輝く季節、秋。お休みの日に大切な人と出かけて、夜長に幻想的な風景を胸に刻み、とっておきの思い出をつくってみませんか。

馬籠宿場まつり（馬籠・島田公園）

開催日：2019年11月3日～23日　※ライトアップ　11月4日、5日、10日、11日、12日、18日、19日、23日の18:00～

URL：馬籠宿　公式ホームページ

住所：岐阜県中津川市馬籠

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