いつもの日常から少し離れ、特別な世界へと連れて行ってくれる映画。スマホやパソコンから気軽にコンテンツを観ることができる今の時代でも、小さな画面だけでは感じられないこだわりの映像や音響に惹かれ「映画を見るなら映画館でないと」と映画館に足を運ぶ方も多いのではないでしょうか。
そんな映画館という空間をさらに究極のものにし、これまで以上に映画の世界に没入させてくれる「ドルビーシネマ」が12月20日に名古屋のミッドランドスクエア シネマにオープンします。今回は一足先に東京・丸の内にオープンした「ドルビーシネマ」の体験レポートとともにお届けします。
目次
木漏れ日の中の映画館「ミッドランドスクエア シネマ」

ミッドランドスクエアシネマの様子
名駅から徒歩圏内で話題作をいつでも
12月20日から名古屋で「ドルビーシネマ」が観られるのは、名古屋駅から直結で行ける商業施設ミッドランドスクエア内にある映画館「ミッドランドスクエア シネマ」です。
全部で14スクリーンある「ミッドランドスクエア シネマ」は、最新の話題作をいつでも楽しむことができる都市型シネマコンプレックス。
館内は木漏れ日をイメージした空間で落ち着いて過ごすことができます。全席ソフトレザー貼りの座席は長時間映画を観ていても疲れずゆったりと鑑賞できるのも魅力。
究極のシネマ体験ができる「ドルビーシネマ」

撮影場所:丸の内ピカデリー
ドルビーシネマは映画に没入するための設備
12月20日にミッドランドスクエア シネマにこの冬、新しく加わるのが「ドルビーシネマ」です。
「ドルビーシネマ」は音響技術で知られるドルビーラボラトリーズ社が開発した新しい上映システムのこと。ドルビーシネマが他の映画館との違いとして挙げているのは以下の3つです。
- ドラマチックな映像が楽しめる「Dolby Vision®︎(ドルビービジョン)」
- 心揺さぶるオーディオを堪能できる「Dolby Atmos®︎(ドルビーアトモス)」
- より映画の世界へ没入できる究極のシネマ体験のために最適化されたシアターデザイン

撮影場所:丸の内ピカデリー
ドルビービジョンでは、暗いものはより暗く、明るいものはより明るく表現されています。その映像技術は従来のシネマプロジェクターの約500倍にも相当するのだとか。暗部と明部の差がはっきりしたことで、モノの質感や夜のシーンでの細かな違いが見えるようになりました。
これは実際に見ている世界に限りなく近づけることを可能にしたHDR(ハイダイナミックレンジ:High Dynamic Range)という技術を使っているため。自分の目の前で物語が動いているかのような臨場感あふれる映像になっています。そのため見えている映像の、さらに奥まで深く映画の世界を感じることができます。
ドルビーアトモスは左右だけでなく、上部にも配置されたスピーカーによってあらゆる角度から音声を聞くことを可能にしました。通常の映画館だと、音は前後左右からしか聞こえてこないため、どうしても平面的になりがちだったのだそう。
ところが、ドルビーアトモスでは、最大64個のスピーカーが独立して駆動することで音の発生点が増えました。これによって音がより自由になり、映画の中に入り込んだかのような感覚になります。
映画の世界に没入できるように考えられたシアターは黒を基調にした上質なデザイン。可能な限りの無駄を排除し、壁や床に入った青いラインがアクセントになっています。

撮影場所:丸の内ピカデリー
照明を暗めに設定されたシアターは映画への期待をさらに高めてくれます。スクリーンだけでなく、シアター内も通常の映画館より「黒」を意識されたドルビーシネマ なら、これまで以上に映画の世界に没入できるのではないでしょうか。
新しいシネマ体験を一足先に

撮影場所:丸の内ピカデリー
ドルビーシネマを新しく導入した「丸の内ピカデリー」の様子をレポート!
これまでとはまったく違うシネマ体験ができるドルビーシネマ。10月から東京・丸の内ピカデリーでOPENしたと聞き、一足お先に内覧会で体験してきました。
丸の内ピカデリーは、ワンフロアまるごとドルビーシネマ専用劇場。シアター内に足を踏み入れた瞬間からプレミアムな体験をすることができました。通路や待合スペースから黒に統一された空間で、上映前から少しずつ気持ちを作品に寄せていきます。

撮影場所:丸の内ピカデリー
より映画の世界に没入しやすいように少し照明を落としたシアター内。上質な皮張りの席は、すっぽりと包んでくれる安心感のある作りになっています。

撮影場所:丸の内ピカデリー
「ドルビーシネマ」の特徴についてデモ映像を使って実際に試聴することができました。
筆者が特に驚いたのはドルビービジョンを使った「黒」を見たとき。従来のスクリーンではスクリーンの前に人が立つと影が薄ら透けてしまっていたのですが、ドルビーシネマでは全くわからないレベルにまでなっていたのです。
例えば、エンドロールのときに先に席を立つ人のシルエットが見えてしまって、余韻に浸りきれなかった経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
ドルビービジョンでは影の映り込むことのない本物の黒を見せてくれるので、最後の最後まで思う存分浸ることができそうです。

撮影場所:丸の内ピカデリー
またドルビーアトモスによって音があらゆる方向から聞こえてくるので、その臨場感に思わず振り向いてしまうことも。雨や雷のシーンでは音が真上から降ってくるように聞こえるので、実際に映画の世界の中に自分も立っているかのような感覚を味わえました。
観賞後はLa Bobine GALETTE CAFE(ラ ボビン ガレットカフェ)で
片手で気軽にガレット&クレープを
いつもと違うシネマ体験をしたあとはいつもと少し違うランチを取りながら、映画の余韻にたっぷり浸るのもいいかもしれません。
一押しなのはLa Bobine GALETTE CAFE(ラ ボビン ガレットカフェ)。
ミッドランドスクエア シネマから地下通路を使って、3分も歩けば到着するこちらのお店は名古屋で初めてのラップドガレット&クレープの専門店です。
そば粉をベースにふすま粉などもブレンドしたガレット生地は9種類。なかでも一番人気は卵、シュレッドチーズ、サラダ、プロシュートが入った「コンプレ」(税込650円)です。

「コンプレ」
中に入っている素材はどれもが美味しく、ぺろりと食べてしまいます。見た目はそこまで重そうに見えないのに、ひとつでちゃんとした食事になる一品です。
クレープは生地に細かく砕いたアーモンドが混ぜ合わされた上品な仕上がりの6種類から。クレープの一番人気は「ルージュブリュレ」(税込850円)です。

「ルージュブリュレ」
クリーム&カスタードにイチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、フランボワーズが入った女性の大好きが詰まった一品です。中のクリームが濃厚ですが、ブリュレの部分は口当たりまろやかで軽く、デザートにぴったり。
他にも季節によって限定メニューがあるので、映画を観る際に定期的に立ち寄る楽しみもできそうです。
映画の半券を見せればドリンクメニューが(アルコールとスムージー以外)50円引きなので、映画鑑賞後にじっくり語り合うのに最適です。

「ローズマリーレモネード」(写真手前)、「ザクロ、ベリー、ルバーブのスムージー」(写真奥)
なかでもおすすめは自家製のローズマリーシロップを使って作られてた「ローズマリーレモネード」(税込500円)。さっぱりした口当たりが塩気のあるガレットと相性抜群。ガレットがしっかりお腹にたまるので微炭酸の効いた軽めのドリンクが合います。
女性に人気なのは「ザクロ、ベリー、ルバーブのスムージー」(税込750円)です。ピンクの見た目もかわいく、味も程よい酸味と甘さが絶妙。スムージーなのにさっぱりとしていて飲みやすいのも嬉しいポイントです。
さらに「ラ ボビン」は映画前にも立ち寄るのもおすすめです。
なぜなら「ラ ボビン」の商品はアルコールボトルと一部のアペタイザー以外は全て持ち込みが可能。ミッドランドスクエア シネマの売店以外で持ち込みができるのは「ラ ボビン」だけなんです。
映画のお供といえばポップコーン!と思っていましたが、片手で持って気軽に食べることにできるラップドガレットは新しい定番になりそう。
映画を見るための究極の映像・音響体験を目指して作られたドルビーシネマ。
実際に体験してみてドルビーシネマは映画を「観る」というよりも「感じる」に近いのではないかと思いました。
とことん作品に没入できる「ドルビーシネマ」をミッドランドスクエア シネマで味わうことができるのはもうすぐ。観終わったら「ラ ボビン ガレットカフェ」でゆっくり作品に浸ろうかな。
※Dolby、ドルビー、Dolby Atmos、Dolby Cinema、Dolby Vision、およびダブルD記号は、アメリカ合衆国と/またはその他の国におけるドルビーラボラトリーズの商標または登録商標です。その他の商標はそれぞれの合法的権利保有者の所有物です。
ミッドランドシネマスクエア
営業時間:9:00~21:00(季節・作品などにより異なります)
定休日:年中無休
※ただし、12月31日 は18:00まで(レストランはランチにて終了)、1月1日は休業。
URL:公式サイト
住所:名古屋市中村区名駅4丁目7-1ミッドランドスクエア5階(シネマ)
La Bobine GALETTE CAFE(ラ ボビン ガレットカフェ)
営業時間:月~金 10:00~23:00(food Lo 22:00 / drink Lo 22:30)
土・ 祝前日 9:00~23:00(food Lo 22:00 / drink Lo 22:30)
日・祝 9:00~22:00(food Lo 21:00 / drink Lo 21:30)
定休日:なし
URL:公式サイト