古くは中山道の宿場町として多くの人々が往来し、現在では多くの在留外国人が暮らす岐阜県美濃加茂市。
そんな多様性ある美濃加茂の駅前に、国籍や職業、年齢に関係なく人々が集うコミュニティビル「MINGLE」を立ち上げるプロジェクトをIDENTITYがプロデュースしました。現在、改装資金を集めるクラウドファンディングを行なっています。
目次
岐阜県美濃加茂市とは?
多くの在留外国人が暮らす町。古くから多様性が根付く、岐阜県の玄関口
岐阜県の南部に位置する美濃加茂市。
「君の名は。」で注目を浴びた飛騨高山や徹夜踊りで有名な郡上、温泉地の下呂といった岐阜人気エリアの玄関口に位置し、交通系ICカードが使える最後の駅でもあります。
そんな美濃加茂の特徴は、在留外国人の多さにあります。現在美濃加茂市内には多くの在留外国人が住んでおり、全国の市区町村の中で外国人比率が第6位。人口5万人以上の市区別でみると大阪生野区、東京都新宿区に次ぐ第3位です。
どうして美濃加茂に「MINGLE」を作るのか
突然の工場閉鎖で行き場をなくす人々。多様性の町 美濃加茂が抱える課題
2012年、美濃加茂市を大きな事件が襲いました。
当時2,200人近くの雇用を生んでいたソニーの工場が突如として閉鎖。非正規雇用者の割合は8割、うち半数が外国人であったことから、多くの外国人失業者が生まれました。雇用を失った人々は職を求めて市外に流出し、美濃加茂で暮らす外国人は激減。町の多様性が失われつつあります。
在留外国人が市外に流れた原因の一つが、市内における雇用の選択肢の少なさ。今でも美濃加茂には工場以外の選択肢がほとんどなく、工場以外に務める選択肢を知らないまま育つ子どももいるそうです。美濃加茂市には、様々な働き方に触れることができる場所が求められています。
そんな状況の中、IDENTITYと美濃加茂が出会います。
IDENTITYの共同代表であるモリジュンヤが高校の先輩から美濃太田駅前の空きビルを紹介されたことをきっかけに、そこを本社ビルとして借りることに。
そのなかで、課題に直面する地元の人々の力になりたいという想いから、コミュニティビルを通じて美濃加茂を再び多様性のある町に生まれ変わらせる「MINGLE」の構想が生まれました。
みんなの夢を叶えるコミュニティビル「MINGLE」
岐阜県美濃加茂市の新拠点。国籍も地域も超えて、様々な人々が交流するコミュニティビル。
3階建ての空きビルを丸々リノベーションして、コミュニティビル「MINGLE」を立ち上げる今回のプロジェクト。
「MINGLE」は、英語で「交わる」「混ざる」といった意味の言葉。美濃加茂に多く暮らす在留外国人をはじめとして、国籍も住む地域も様々な人々が混ざり合う拠点となります。
1階は、何かに挑戦したいけれど場所がない人たちに対して、1回5000円からスペースを貸し出す「チャレンジスペース」。交流の場所を求める市民や、お店は持っていないけれど実現したい夢があるような人が利用する場所として活用予定です。
2階は、遠方から美濃加茂を訪れた方々が休憩したり宿泊したりできる和風のゲストスペース、3階はビジネスパーソンが利用するオフィススペースとして活用される予定です。このように様々なアプローチから、美濃加茂内外の人が交流し混ざり合う空間を実現したいと思っています。
「MINGLE」を通じて美濃加茂を再び多様性のある町に生まれ変わらせたい。そんな想いで、現在私たちは「MINGLE」を立ち上げるクラウドファンディングに挑戦しています。
詳しい情報についてはプロジェクトページをご覧ください。ぜひ、皆さんに私たちの背中を押していただければ幸いです。応援よろしくお願い致します。
MINGLE
URL:5000円でお店が出せる。みんなの思いが実現するコミュニティビル「MINGLE」(CAMPFIRE)
画像引用元:https://camp-fire.jp/projects/view/62937