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昼の名古屋城をまるごと楽しむ!
お昼の楽しみはなんといっても本丸御殿の見学
今回は、お昼から一日かけて名古屋城を満喫しましたよ! まず欠かせないのは、本丸御殿の見学でしょう。1945年の名古屋空襲により天守閣とともに一度焼失した本丸御殿ですが、10年間にわたって復元が進められ、2018年6月に完成しています。
玄関から入ると、まず障壁画の『竹林豹虎図』が。背景の大きな面積を占める部分に贅沢に金箔があしらわれ、虎や豹が竹林をかき分けて水を飲んだり、子どもをあやしたり、じゃれ合う様子が描かれています。最初のエリアで、早くも圧倒されてしまいました。
それぞれの間にほどこされた装飾や、描かれている障壁画、天井のつくりは、先に進むにつれて少しずつランクの高いものへと変化していくそう。障壁画の場合は、四足の獣→花鳥→風俗画→水墨画の順になっていると、お城の方が教えてくれましたよ。
下の写真は、障壁画が風俗画、天井は漆塗りの天井になっています。これでも本丸御殿の中では、中くらいのランク。さらに先に進むと一体どうなるのでしょうか?
しばらく進むと上位の間にたどり着きました。上位の間は、江戸から来た将軍や名古屋城の主が使った間だそう。もちろん全てが豪華絢爛。天井と鴨居に間にある開口部・欄間(らんま)にも、全てに豪華な装飾が施されていたのが印象的でした。

欄間に施されていた豪華な装飾
本丸御殿の入場時間は午後4時まで。ぜひ近くを立ち寄った際は、訪れてみてください!
空いた時間は金シャチ横丁で
名古屋城のあらたなスポット『金シャチ横丁』
本丸御殿の見学が終わり、夜の名古屋城を楽しむ時間まで少し余裕があったので、次は2018年3月にオープンした新たなスポット「金シャチ横丁」を満喫しました!
金シャチ横丁は、「義直ゾーン」と「宗春ゾーン」からなる商業施設。この名前は、尾張徳川家の藩主だった徳川義直、徳川宗春の名前から名付けられました。義直ゾーンには定番・老舗の名古屋めし、宗春ゾーンには新進気鋭のオシャレな飲食店が立ち並びます。
名古屋の地酒や甘酒が楽しめる『十代目儀助』
上の写真にある『十代目儀助』は義直ゾーンの入り口にある日本酒のお店。店内にはお土産にできる名古屋の地酒のほか、イートインスペースもありました。
これは抹茶入りの甘酒。アルコール入、アルコールなしから選べるので、車で来た場合も安心です。寒くなるこれからの季節、温かい甘酒を飲みながらお城巡りなんて最高ですよね。
お肉料理が自慢の『CAFE DINER POP★OVER』
宗春ゾーンの奥には、お肉料理が自慢の『CAFE DINER POP★OVER』が。お肉料理も魅力的でしたが、写真にある忍者を模した『忍者アイス』にひとめぼれ。バニラアイスがうすピンクの求肥でくるまれており、後ろには手裏剣をかたどったクッキーもありました。とても美味しかったです!
夜の名古屋城をまるごと楽しむ!
12月16日までの特別。誰も知らない夜の名古屋城
名古屋城の開園時間は、午前9時から午後4時30分まで。本丸御殿も午後4時を最後に入場できません。「じゃあ夜の名古屋城をどうやって楽しむの?」と思う人もいるはず。
実は12月16日(日)までの期間限定で、特別に夜の名古屋城に入れるんです。しかも、ただお城に入れるだけではありません。その秘密が次に紹介するアートイベント『名古屋城×NAKED NIGHT CASTLE OWARI EDO FANTASIA』です。冬の思い出はこれで決まり!
夜の名古屋城にプロジェクションマッピングを投影
『名古屋城×NAKED NIGHT CASTLE OWARI EDO FANTASIA』は、夜の名古屋城にプロジェクションマッピングを投影するアートイベントです。映し出される映像は、名古屋城・本丸御殿の障壁画や装飾をモチーフにしています。ただでさえ特別な夜の名古屋城が、プロジェクションマッピングによってさらに華やかに。その見どころを紹介していきます。

時空の旅へ、友禅提灯の誘い橋
城門にいたるまでの道中には、提灯灯りがともる幻想的なエリアがありました。これは、名古屋の伝統工芸である「名古屋提灯」と「名古屋友禅」がコラボしたもの。これから始まる特別な体験を予感させるかのように、気分を盛り上げてくれますね。

OWARI EDO GATE -時空の門-
ライトアップされた城門(表二之門)を抜けると、正面の石垣にさっそくプロジェクションマッピングが現れます。これは、誰もが見たことがある徳川家の家紋。名古屋城は1615年に徳川家康によって創建され、徳川家ゆかりの城として今日に残っています。

WELCOME TO OWARI -歓迎の間-
少し歩くと本丸御殿の玄関にたどり着きます。そこには、障壁画『竹林豹虎図』に描かれていた虎のプロジェクションマッピングがありました。今にも壁から出てきそうなほどの大迫力で映し出された虎が、夜の名古屋城・大天守へと誘います。

OWARI HAJIMARI -絢爛豪華-
次に見えるのは大天守へと続く名古屋城の内苑。『名古屋城×NAKED NIGHT CASTLE OWARI EDO FANTASIA』のメインエリア「OWARI HAJIMARI -絢爛豪華-」です。
目に入った瞬間、圧倒されること間違いなし。エリアの名前にあるとおり、まさに絢爛豪華なアートの世界がそこには広がっています。ライトアップされた石垣や本丸御殿の建築美といった現実の世界に映し出された、移ろいゆく四季とその時代に生きる尾張の人々の華やかな暮らし。その後ろには名古屋城の大天守と小天守が厳かにたたずんでいます。
この感動は実際に行かないと分かりません。12月16日までだけの特別な時間を、冬の思い出づくりに訪れてみてはいかがでしょうか? 今なら金シャチ横丁で使用できる1,000円ぶんの飲食券付き前売り券も1,800円(高校生以上)で販売されています。
もちろんオススメは、1日中名古屋城を満喫するコース。本丸御殿が公開される前とは違った楽しみ方ができる場所になっていました。この機会にぜひ、訪れてみてください!
名古屋城
開園時間:午前9時〜午後4時30分(本丸御殿への入場は午後4時まで)
観覧料:大人500円 中学生以下無料
定休日:12月29〜31日、1月1日
名古屋城×NAKED NIGHT CASTLE OWARI EDO FANTASIA
開催期間:2018年12月1日(土)から2018年12月16日(日)
開演時間:午後6時〜午後8時30分(閉門は午後9時)※雨天決行
入場券:高校生以上 前売り1,000円 当日1,200円
金シャチ横丁飲食券(1,000円分)付き入場券:高校生以上 1,800円(前売りのみ)
URL:名古屋城 公式サイト