ビアトリクス・ポターってどんな人?
自然と動物を愛した絵本作家
絵本「ピーターラビットシリーズ」の作者ビアトリクス・ポター氏は1866年ロンドンで生まれました。幼いころからスケッチや動植物に関心があったそうです。
絵本を本格的に描き始めたのは35歳のとき。きっかけはお世話になった家庭教師の息子に送った絵手紙のウサギの話を、絵本にしたいと思ったことです。出版社に持ち込むもなかなか出版に至らず、自費出版を決意。
これがたちまち評判になり、知り合ツテの出版社から出版されるようになりました。このとき出された「ピーターラビットのお話」は、初版から現在まで約4500万部が発行され今なお世界中の人たちに愛されています。
また自然保護活動家としての一面をもつポター氏は生涯を通じて、自然保護団体「ナショナル・トラスト」を支援してきました。絵本の印税でイギリスの湖水地方の土地や農場を手に入れ、自然保護に従事。上は湖水地方の写真です。晩年は湖水地方で農業をしながら暮らしたとのこと。
生き生きとした原画についつい見入ってしまいそう
ピーターラビットに詳しくなってもっと好きになろう!
ポター氏は昨年で生誕150年を迎えました。その記念すべき年に、『ピーターラビット展』が全国を巡回中。9/16(土)より名古屋市博物館で開催されます。ピーターラビット展では貴重な原画や、ポター氏の生涯を知ることができる内容になっているとのこと。
上の写真は「ピーターラビット」のモデルになったペットのアナウサギの写生。今にも動きだしそうですね。
こちらは自費出版された際の「ピーターラビット」のインク画。色づけされていない原画を観るのは貴重かも。

ビアトリクス・ポター『ベンジャミン・バニーのおはなし』挿絵
ポター氏が絵本を創作したのはわずか10数年の期間と言われていますが、彼女が残した美しい原画が多数展示されます。

ビアトリクス・ポター 晩年の肖像画
本展示会ではポター氏の生涯についても紹介。彼女のことを知れば、絵本の世界のことももっと詳しくなれるでしょう。
幼いころに「ピーターラビット」を読んでそれっきりという人も多いはず。展示会に行って、絵本を読み返すというのはどうでしょうか。子どものころとは違った魅力を感じられるかもしれません。
ピーターラビット展(名古屋市博物館)
会期:9/16(土)~11/5(日) 開館時間:9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで) ※9/30(土)、10/1(日)は9:30~19:00
休館日:毎週月曜、第4火曜(祝日の場合は開館、翌平日休館)
料金:一般1,300円 前売り1,100円 高校・大学生900円 前売り700円 小・中学生500円 前売り300円
URL:ピーターラビット展 公式HP
画像引用元:http://www.peterrabbit2016-17.com/