「『0から1の価値を生み出すことを、実践できる場所』を若い人に与えたい」そう笑顔で話してくれたのは、居酒屋『すこぶる名古屋』の経営に携わる小林さん。
仕事ってこんなに楽しいんだ、もっともっと自分の人生は楽しくなるんだ。そう思わせてくれる『すこぶる名古屋』に話を伺いに行きました。
目次
東海テレビのすぐそば、落ち着いたエリアのお店
桜通線「高岳駅」から徒歩5分、栄駅からは8分
名古屋のランドマークであるテレビ塔。イルミネーションが栄の夜を美しく飾っています。そんなテレビ塔に彩られた街並みの中にある『すこぶる名古屋』。2017年にオープンしたばかりの小さな居酒屋は、多くの人で賑わっていました。今回は、その魅力に迫ります。
天井が高く、開放感のある2階
名古屋高速環状線が上に通る大きな交差点「高岳南」。そこからテレビ塔の方向へ進んだ閑静なオフィス街に『すこぶる名古屋』はあります。大きな提灯に、紺色のオシャレなのれんを掲げているこのお店は、東京の三軒茶屋にある店舗の2号店です。
大きな提灯が目印です
料理の味に力を入れており、その味の虜になるファンも多いとか。オーナーが名古屋出身であることもあって、出店をずっと期待されていたといいます。
東京の味！名古屋では珍しい醤油ベースのトロトロ煮込み
すこぶる名物 煮込み 630円
熱々の鍋から食べる、絶品の牛肉と豆腐のやさしい味わい
東京店で名物となっている人気メニュー「すこぶる名物 煮込み」が名古屋店にも登場。
まろやかな醤油ベースの出汁でトロトロになるまで煮込まれた牛肉と豆腐が絶品で、一度食べたらやみつきに！ 必ず注文する常連さんも多いのだとか。
トロっとしたお肉とねぎを一緒に頬ばれば、ねぎのシャキシャキ感と牛肉の旨みが口の中にじんわりと広がります。味噌煮とはまた違った美味しさをぜひご堪能ください。
名古屋といったらこれ！ 特製カツサンドはとってもジューシー
カツサンド 900円
名古屋店オリジナルのメニュー。持ち帰りのお土産としても人気の一品。
注文してから揚げてもらえる名古屋店オリジナルの特製カツサンド。このカツサンドはトーストされた食パンで香ばしく、カリっと感を楽しめます。
一口サイズ大にカットされたサンドを口に頬張れば、カツのジューシーな脂と衣にしっかり染み込んだ味に舌鼓を打つこと間違いなし。テイクアウトもできるので、その場ではお腹いっぱいでも、お家で『すこぶる名古屋』オンリーの味を楽しめますよ！
経営している小林さやかさんにインタビュー！
『すこぶる名古屋』の経営に関わる小林さやかさん。
みんなで和気あいあいもよし、一人でしっぽり飲むのも良し「どぶ漬け」
今回、お店の経営に携わっている小林さやかさんにお話を伺うこともできました。
小林さんが真っ先に紹介してくれたのは「どぶ漬け」。ドリンクの入ったケースから好きなお酒を手に取って選べるシステムです。氷の山に埋まっているビール瓶を見ているだけで手を伸ばしたくなりますね。そんな「どぶ漬け」について、まずは聞いてみます。
――「どぶ漬け」とは、どのようなシステムなのでしょうか？
小林さん：どぶ漬けの中から自由にお酒を取ってもらうシステムです。ただお酒を飲むのも良いのですが、お客さんに楽しんでもらいたいんです。自分で選ぶのって楽しいじゃないですか。ちょっとしたアトラクションだと思ってほしい。みんなとワイワイ選んでももちろん良いですし。熱燗を自分でつくることなどもできるので、一人でしっぽり飲みたい方にもオススメです。
――ドリンクの種類が豊富で迷ってしまいますね。
迷っているときに、お客さん同士の会話が生まれたらいいなという思いも込めています。
――この雰囲気、駄菓子屋さんを思い出します。
1階はカウンターにどぶ漬けがあるので直ぐに選べます。2階はテーブルとは別に場所を設けていているんです。タイルの装飾もノスタルジックで気に入っていますね。
小林さんのお話からは「とにかくお客さんに楽しんでもらいたい」という気持ちを感じました。そんな彼女の思いは、スタッフの方々にも浸透されています。
次はその中の一人である、不破さんにお話を伺ってみることにしました。
2018年3月にお店で働き始めた不破さん。いずれは自分のお店を始めたいそう。
――働こうと思ったきっかけは何でしたか？
不破さん：別のお店で働いていたときからずっと気になっていて。それで、お店のことを調べてみたんです。働きたくなった決め手は「食べログ」のコメントでした。料理が美味しいという言葉はもちろんですが、お店のスタッフや雰囲気を褒めるものも多くて。それらを見ているうちに、自分もこのお店で働きたいという気持ちが強くなりました。サービス業で働く上で、お客さんから見たお店の雰囲気や意見が大事だと思っているんですよ。
――勤務はまだ5回ほどということですが、働いてみてどうですか？（3月3日時点）
すごく楽しいです！ 接客をしながら、お客さんと話をさせてもらえる機会がとにかく多いので。お客さんが会話にのってくれたり、料理を褒めてくれるんですよ。私も嬉しくなってしまって、お客さんにもっと楽しんでもらいたくなりますね。
常連のお客さんも多くて、隣のお店のシェフもその一人です。私を覚えてくれて、気さくに話しかけてくれます。このように横のつながりがあるのも魅力的です。将来、自分のお店を持ちたいと考えているので、接客だけでなく料理やお酒もどんどん覚えていきたいです。
目をキラキラさせて話す不破さん。このお店で働く日々が楽しいという気持ちが伝わってきます。『すこぶる名古屋』で働く魅力は一体なんでしょうか。小林さんに尋ねてみました。
働きたくなるその理由は、経営者側の手厚い想いにありました
スタッフの夢が実現できる場所にしたい
――スタッフの方々が楽しそうに働いているのが伝わってきます。
小林さん：ただ単純にアルバイトするほどもったいないことってないと思うんですよ。どんなアルバイトも、お金を稼ぐ手段と考えるのではなく、限られた自分の時間を投資してると考えてほしい。投資してくれた分、私たちは夢を現実にする機会を提供します。
飲食店で働くことは、コミュニケーション能力だけでなく、お店の裏側でもスキルが培われるんですよね。たとえば、会社としてどうしたら利益を上げられるかといったお金のこと。表も裏も全て経験できて、お客さんの反応も直接みられる場所が飲食店だと考えています。そのうち、こういった経営に近い部分にもアルバイトのポジションを作りたいです。
――どのような人に『すこぶる名古屋』で働いてほしいですか？
人生を楽しくしたい！と思っている人ですね。仕事ができなくても良いんです。何の経験値がなくても、向上心があれば構いません。楽しくしてあげられる自信があります。
「何もない0から、1の価値を生み出すこと」を実践できるリアルな場所として。『すこぶる名古屋』を使ってもらいたい。スタッフに「こんなことやりたいんですけど」と言われたら「おお！ いいよいいよ！ やっちゃいなよ！」と、気軽にやらせてあげたいです。
自分のことを「人のことが大好きなひと」だと言う小林さん。「自分のために頑張るの苦手だけど、人のためなら頑張れる」そう明るく笑う彼女の言葉からは、スタッフのことを楽しませたい、幸せにしたいという想いの根源を感じました。
このインタビューの最中も、ラストオーダーの時間は過ぎていたのに、お店の前で立ち止まったお客さんに、不破さんが「ドリンクは大丈夫です」と元気よく声をかけていました。
「また遊びに来てください！」と話しかける彼女たちの姿に、ふと頭をよぎったのは小林さんが話していた「仕事ってこんなに楽しいんだ、もっともっと自分の人生は楽しくなるんだ。スタッフにそう思ってもらいたいんです」 という言葉。
そんな素敵な願いは、スタッフの方々に十分伝わっているように見えました――。
『すこぶる名古屋』では現在、アルバイトとして働く方を募集しているそう。興味のある方は、下記の電話番号かメールアドレスからお問い合わせください。
すこぶる名古屋
営業時間：17:00～24:00
定休日：日曜日
tel：052-951-0005
Eメール：info.team.fujica@gmail.com
担当：加田