今回紹介するのは「さつま芋」。食物繊維が豊富で、ダイエット中の方はもちろん、なんとボディビルダーの間でも注目を集める秋の味覚です!名古屋〜近郊で食べられる、焼き芋・スイートポテト・芋けんぴ・鬼まんじゅう、といった人気の4ジャンルでピックアップしました。
目次
ホクホク派?しっとり派?丸ごと焼き芋が自慢の3店
あま〜いお芋をそのまま食べたい!そんな自然派の方には、品種や焼き方にこだわった美味しい焼き芋をご紹介。どの店も購入する際、価格は100g単位の量り売りのため、値段は店頭で確認してくださいね。
農家の焼き芋を可愛く食べ歩き!「れこると大須」 | 大須
大須商店街の東仁王門通、巨大招き猫像の近くにある「れこると大須」。オーナーが中津川にある農場で自ら育てているさつま芋を専用の窯で焼き上げ販売する “農家直営” の焼き芋屋さんです。

安納芋や紅あずまなど、ねっとり〜ホクホク系の代表的な品種が常時4種類ほど
ショーケースにはその日入荷した品種を店内で焼き上げた新鮮な焼き芋が並んでおり、対面のテイクアウト形式で熱々のまま購入できます。
焼いてから冷蔵庫で 2 日ほど熟成させた「冷やして食べる熟成プレミアム焼き芋」も、丸ごと買える看板商品。冷やすことでねっとりもちもち食感が増して感じられるそう。

「冷やして食べる熟成プレミアム焼き芋」
この熟成プレミアム焼き芋を使ったスイーツも、この店の名物なのでご紹介します。

焼きいもソフトアイス「お芋ミックスソフトクリーム」500円(税抜)
一見普通のソフトクリームに見えますが、実はコーンの中にマッシュされた冷やし焼き芋がたっぷり詰められているんです!ソフトクリームの味は、バニラ、抹茶、中華杏仁、チョコミントなど十数種類から選べます。なかでもクリームに焼き芋を練り込んだ「お芋ミックスソフトクリーム」がリピーター続出の人気フレーバー!お芋の甘さが強いため、追加で砂糖や蜂蜜などを一切使用していないんだとか。
他にもアイスをミックスさせた濃厚な「焼き芋シェイク」など、焼き芋に一手間加えた食べ歩きメニューが充実しているのも、大須商店街にある店ならでは。手持ちのビジュアルもかわいいので、写真を撮りながら頬張ってくださいね。

「焼きいもシェイク」550円(税抜)もアイスの種類がたくさん選べて嬉しい!
珍しい “つぼ焼き芋” 専門店「お芋屋 POTEPOTE」| 浄心
地下鉄鶴舞線・浄心駅 5出口から徒歩 4分。静かな住宅街に2018年オープンしたこのお店では、つぼで芋を蒸し焼く「つぼ焼き芋」が味わえます。

つぼは常滑焼の職人に特注したものを使っているそう
さつま芋を巨大なつぼの中に吊るし、備長炭で 1時間半ほどじっくり熱を伝わらせるつぼ焼きは、芋の水分が逃げないため 非常にしっとりした食感と濃厚な甘味になる のが特徴。
ホクホク系の焼き芋も取り扱っていますが、つぼ焼きならではのジューシーさを楽しむのなら、ねっとり系一択です。

皮ごとトロッとやわらかく食べやすい。濃厚であま〜い焼き芋が好きな方にはたまらない!
現代は焼き芋といえば “石焼き” が主流ですが、戦前まではこのつぼ焼きが主流。しかし時間の割に作れる本数が少なく、使用するつぼは20万円以上と値がはるため、安価な石で焼ける “石焼き” の手法が広まったのだそう。今では、一般的な焼き芋屋さんで “つぼ焼き” を見かけることはほとんどなくなりました。

つぼ焼き芋を使用した芋菓子も各種販売している
おそらく名古屋ではここでしかやっていない貴重な焼き芋。つぼ焼きならではのトロトロ・ジューシーな焼き芋を味わいに訪れてみてください。
圧倒的なラインナップ!一度は行ってみたい「やきいも丸じゅん」| 碧南市
名古屋からは名鉄電車で最寄りの北新川駅まで小 1時間ほど。車だとおよそ50分前後。
愛知県碧南市にある焼き芋専門店、「やきいも丸じゅん」では、全国各地から取り寄せたさつま芋を特製釜で日々焼き上げています。その数は年間を通じて40トン、50数種類にも及ぶそう。
ラインナップの豊富さは圧倒的。“焼き芋好きの聖地” といっても過言ではないかもしれません。

品種や産地、生産者、時期を見極め、その年の季節に合ったものを取り寄せている
“冷めてもやわらかく美味しい” 焼き芋にこだわっており、時間が経っても硬くならず、濃厚さが味わえる仕上がりが特徴。 店頭にはねっとり系〜ホクホク系のブランド芋が常時数種類並んでいます。聞き慣れない銘柄も多いので、どれを選べばいいか迷ったときには店員さんに相談するのがおすすめですよ。

買った翌日に食べたり、遠方の人へのお土産にもむいています
秋から冬の間は種子島産の安納芋が中心。驚くほど蜜たっぷりで、スイートポテトよりもあまくスイーツ感が味わえると好評なんだとか。
焼き芋キッシュやタルトなども食べられるカフェや、さつま芋を生の状態で購入できる販売所も併設されています。※カフェは現在、新型コロナウイルス感染症の影響で閉鎖中。

一般的なスーパーでは手に入らない種類のものが多い
2009年にオープンしてから、多数メディアに取り上げられるなど全国的にも知名度の高い「やきいも丸じゅん」。ふるさと納税品としても人気の「冷やし焼き芋・ひえひえ君」は “冷やし焼き芋の元祖” を謳っており、通販でも購入可能です。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
こちらの記事でも詳しく紹介しています▼
なめらかさとバター感がたまらない♡スイートポテトが美味しい2店
裏ごしされたなめらかな口溶けがたまらなく美味しいスイートポテト。お家でも作りやすい定番スイーツですが、やっぱり “専門店の味” は試してみたいですよね。
秘密にしたい!?なめらかな溶けが素敵な「東甘堂」| 金山
金山総合駅南口のマリカフェ内に2019年10月にオープンした「東甘堂」。東海エリアの食材を使い、素材本来の甘さを引き出す製法で “一口食べるとつい笑みがこぼれてしまう” さつま芋スイーツを販売している地域ブランドです(株式会社トーカン が運営)。
アスナル金山のある北口とは反対側のビルの中にあるため、金山駅を利用している人にもあまり知られていない穴場的存在かもしれません。
こちらは “レアスイートポテト” 専門店 としてテイクアウトメインで営業しています。
レアスイートポテトは収穫後1ヶ月半寝かせて熟成させたさつま芋を独自の製法で口溶けなめらかに仕上げた、スプーンで食べるスイートポテト。カップ入りで、頑張った1日のちょっとしたご褒美にぴったりなサイズ感です。
プレーンなものからフレーバー付きまでラインナップは豊富。時期によって変わるようです。
人気No.1は「くちどけレアスイートポテト“濃厚” 」。

「くちどけレアスイートポテト“濃厚”」280円(税抜)
小ぶりな見た目に反してさつま芋のコクが強く、食べごたえがしっかりあります。

「くちどけレアスイートポテト“和栗”」320円(税抜)
マロンクリームをレアスイートポテトの上にトッピングした「レアスイートポテト“和栗”」も、この秋に食べたいフレーバー。一度に栗とさつま芋が味わえる贅沢な一品です。
隣接するマリカフェでは、「東甘堂」のレアスイートポテトを使用したパフェが食べられます。やさしい味わいのパフェはおやつの時間におすすめです。レアスイートポテトを買うついでに立ち寄ってみるのもいいですね。

シナモンハニーナッツの「スイートポテトパフェ」935円(税込)。上に乗るスイートポテトは3種類から選べる
営業時間:11:30〜19:00
(15:00〜16:00は営業時間外)
定休日:毎週火曜日
URL:公式Instagram
住所:愛知県名古屋市熱田区金山町1-5-2 クマダ77ビル 1F マリカフェ内
「Sweets Potato 芋や」 | 岡崎市
名古屋から車で45分。電車では名鉄と愛知環状線に乗り換えをして約 1時間〜1時間半。最寄りの愛知環状線・大門駅から徒歩10分のところにある「Sweets Potato 芋や」は、その名の通りさつまいもスイーツの専門店です。
この店のすぐむかいにある海鮮和食料理店「匠ya」のシェフが2009年に開いた姉妹店で、野菜ソムリエの資格を持つシェフにより、さつまいも本来の味がしっかり引き出された美味しいお芋スイーツが食べられます。
看板商品は、開業以来変わらぬ味だという「芋やすいーと」。皮の中にマッシュされたさつまいもが詰め込まれ、見た目はまるで焼き芋そのもの!

「芋やすいーと」サイズ大:550円、ハーフ:290円(税抜)
“バターを一切使用していない” のが一般的なスイートポテトとは異なる珍しいポイントです。なめらかな口溶けとさつまいも本来の味が楽しめ、妊婦さんにもやさしいそう。
そのままガブリと食べるのも良いですが、お店の人によれば「温めてバニラアイスと一緒に食べると絶品」だそうです。これは間違いなく美味しい食べ合わせ……!
他にも、素揚げした後オーブンのローストで仕上げたパリパリの「芋けんぴ」、さつまいもクリームに角切り芋がゴロゴロ入った「生ドラ焼き」やスティック型の「鬼まんじゅう」など、一手間・ひと工夫したオリジナルのスイーツがたくさんあります。岡崎方面に来たら立ち寄りたいお店No.1ですよ。
カリッと病みつき!芋けんぴが人気の2店
芋を使った素朴なスイーツといえば外せない「芋けんぴ」。製法・材料はとってもシンプルですが、だからこそ奥が深いものでもあります。
一度食べたら忘れられない…「覚王山 吉芋」| 覚王山
食べ出したら止まらない美味しすぎる芋けんぴ としてメディアや口コミで話題の「吉芋(きちいも)」。地下鉄東山線・覚王山駅から徒歩10分のところに本店があり、名古屋駅の名鉄百貨店、栄の松坂屋本館地下でも取り扱いがあります。
茨城県産の紅あずまを使用した「花火」と「塩花火」という2種類の芋けんぴを販売しており、他に類を見ないほど極細なのが特徴です。

山積みの芋けんぴ、迫力満点!写真より実際に見た時、より細さに驚きます
人気No.1の「花火」は千切りのさつま芋をカラリと菜種油で二度揚げ。一本いっぽんに自家製の蜜がしっかりと絡んでおり、後を引く素朴な甘さがたまりません。サクサクカリカリポリポリと最後の一本になるまで手が止まらなくなってしまいます。
沖縄県産雪塩を使用した「塩花火」は甘じょぱさがクセになり、お酒のおつまみにも最適。

「花火」170g/600円(税抜)の消費期限は3日、「塩花火」75g/350円(税抜)の消費期限は28日
さつま芋、砂糖、水飴、食塩のみのシンプルな素材がここまで美味しくなるとは……と衝撃を受けること間違いなし!日持ちは短いですが、通な名古屋土産としても人気です。
他にも「べっ甲(大学芋)」や「鬼まんじゅう」も販売しており、芋けんぴと一緒にたくさん買っていかれる方が多いようです。

当日限りの消費期限「べっ甲芋(大学芋)」はカリッと粒が大きく程よい甘さ。これもまたパクパク手が止まらないヤミツキ系
2020年7月下旬には東区・徳川の国道19号線沿いで新店舗がオープンしたそう。覚王山よりもこちらが近いという人は訪れてみてくださいね。

平田町北交差点近くにあるマンションの1階にオープン。駐車場はないため、車での来店は近隣のコインパーキングを
秘密は“芋蜜”!安納芋がたっぷり堪能できる「芋花恋」 | 本郷
本店は地下鉄東山線・本郷駅から徒歩12分。尾張旭、星ヶ丘テラスにもお店がある「芋花恋」では、種子島産の安納芋を様々なスイーツの形で提供しています。
和菓子も洋菓子も豊富に取り揃えられているため、ここに来れば間違いなく芋スイーツ欲が120%満たされます。芋好きにとっては天国のような場所……!

じっくり揚げた細切りの安納芋の香ばしさに甘い芋蜜がたまらない「芋蜜かりんとう」550円(税抜)
人気No.1は「芋蜜かりんとう」。安納芋から造られる天然の糖 “芋蜜” を揚げたての細切り芋に絡めた、さつま芋づくしの一品です。カリッとした食感の後に広がる甘味は芋蜜のおかげで超濃厚!それでも一本いっぽんが細長いため、パクパク手が止まらなくなります。
芋蜜かりんとうには黒胡椒や柚子などフレーバーが多数あり、店頭で試食が可能。※新型コロナウイルス感染症の影響により、現在は状況が異なっている場合があります。
他にも大学芋、鬼まんじゅう、正方形にカットした芋をあげて芋蜜に絡めた「芋殿花」など、食べるべき芋スイーツがたくさん!

芋蜜かりんとう 、芋殿花が添えられた「甘蜜すうぃーとぽてと」750円(税抜)
ゆったりとしたカフェスペースのある本店と尾張旭店では、デザートプレートやフレンチトーストなども提供しています。嬉しいことにお値段もリーズナブル!メニューはお芋ばかりなので、ぜひ利用してみてください。
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名古屋人のソウルフード!鬼まんじゅうが美味しい3店
蒸した生地にお芋がゴロゴロ入った素朴なおやつ「鬼まんじゅう」。名古屋において、昔ながらのお店には必ずといっていいほど並んでいるローカルフードです。甘さや生地、お芋の食感など、見た目は似ていてもお店によって違いがありますので、気軽な食べ比べを楽しんでみるのはいかがでしょうか?
鬼まんじゅうの有名店「梅花堂」| 覚王山
地下鉄東山線・覚王山駅から徒歩 2 分のところに店を構える「梅花堂(ばいかどう)」。創業90年を越える老舗和菓子屋さんで、名古屋で鬼まんじゅうを語るなら外せない超有名店です。
お客さんの出入りはひっきりなし。1日1000個前後も作るという鬼まんじゅうも昼ごろには売り切れることも多いそう。確実にゲットしたい方は、事前予約が必須です(電話予約は朝8時より受付)。

「鬼まんじゅう」150円(税抜)
こちらの鬼まんじゅうはずっしり大きめ。ツヤツヤとした光沢にもっちりした黄色い生地が特徴です。創業初期からの手法をほとんど変えていないそう。
生地の甘さは控えめでさつま芋の割合が多く、芋そのものをホクホク食べているように感じられます。温かいお茶と食べればもちっとした生地がお腹にたまり、非常に満足感がありますよ。
営業時間:8:00~17:00 ※鬼まんじゅうは9:15~
定休日:不定休
住所:愛知県名古屋市千種区末盛通1-6-2
円頓寺商店街で親しまれている「甘太郎本舗」| 国際センター
地下鉄桜通線国際センター駅が最寄り。レトロな雰囲気が残る円頓寺商店街の中でも、ひときわ古き良き時代を感じさせる店構えの「甘太郎本舗」。創業60年近い店から漂うおいしそうな香りと懐かしい空気に惹かれ、ふらりふらりと足を止める人が後を立ちません。

安くてボリュームたっぷり。老若男女問わず、お腹と心を満たしてくれる
アルミホイルで包んだお好み焼き(130~150円)をメインに、焼きそば(200円)、みたらし団子(70円)、五平餅(140円)などの下町らしいファストフードを手作りしており、地元の人に長く愛され続けています。
ひとつ190円の「鬼まんじゅう」は、皮付きでシャキッとしたお芋の食感とあっさりとした甘味が特徴。夕暮れ時に立ち寄ってノスタルジックな雰囲気と一緒に味わいたい、昔ながらのほっとする美味しさです。
営業時間:10:30~19:00
定休日:水曜
住所:愛知県名古屋市西区那古野2-19-24
色とりどりな変わり種鬼まんじゅう「福寿餅」|上飯田
地下鉄名城線・上飯田駅から歩いて10分。“もちや” の看板が目印の街の和菓子屋さん 福寿餅 には、他ではあまり見かけないバリエーション豊かな鬼まんじゅうが揃っています。

「鬼まんじゅう」各130円(税抜)
スタンダードな芋味に加えて、桜、抹茶、コーヒー、ココア、よもぎ、オレンジ、紅茶……軽食にもできそうなチーズ、カレーなんて味も!米粉から作ったグルテンフリーの鬼まんじゅうもあり、アレルギーの方も食べられます。
この店の鬼まんじゅうは一般的なゴツゴツとした形はしておらず、綺麗な丸みを帯びています。つるりとした皮の中に具が入っているお饅頭らしい構成です。もちろん皮は厚めでもっちもち。鬼まんじゅうに親しみがある名古屋の人にとっても意外性があるので、手土産に持っていくと話のタネになること間違いなし。
ローカルフードに「鬼まんじゅう」がある名古屋には、お芋スイーツ好きさんも多いはず!?今回紹介したお店で、旬のさつま芋を様々に味わってみてください。
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