「100年着たい衣服」「布を捨てずに衣服を作る」をコンセプトに、さまざまな創意工夫を凝らした衣服を作り続けています。当記事では、思わず長くそばに置いておきたくなる、「とわでざいん」のデイリーウェアの魅力に迫ります。
目次
100年たっても着たいと思える、「toi design(とわでざいん)」の衣服

photo: Kumagai Yoshitomo
循環と再生の流れを大切にしたい想いから生まれたブランド
衣服を一着作るために、沢山の人の手と時間が費やされていることを知っていますか?麻や綿といった植物が収穫されて糸となり、その糸が織られてようやく一つの布となります。衣服は、たくさんの物語が積み重なってできたかけがえのないものです。「とわでざいん」は、そんな衣服を永遠(とわ)に大切に使うことに重きを置いたブランドです。

名古屋市・本山の猫洞通にある店舗の様子
「とわでざいん」の衣服は、ただ買っておしまいではありません。数年着たのちに簡単に衣服を廃棄してしまうのではなく、修繕・染め直し・リメイクを重ねて長く使い、最後は土に還すことを目指しています。

picture: Shirasawa Masao
現在、日本の衣服の廃棄量はなんと年間100万トン。特に昨今はトレンドの移り変わりが早く、アパレル業界における大量生産・大量消費・大量廃棄は社会問題にもなっています。モノを長く大切に使うのは、言うのは簡単だけど、実行するのは難しいことかもしれません。そんな今だからこそ、長く大切にしたいと思える衣服と一緒に、歳を重ねていけたら素敵ですよね。
素材を大切にし、永く着るための工夫がたくさん
布を余すことなく活かした「四角衣服」

photo: Iwabuchi Noriko
「とわでざいん」では、素材を大切にし衣服を長く使うために様々な工夫を施しています。その工夫の一つが「四角衣服」です。
「四角衣服」とは、布の曲線裁断を少なくして折り紙のように作る衣服のこと。実は、衣服を作る過程で裁断をする際に沢山の切れ端が出てしまい、それらはゴミとして廃棄されています。自然の恵みと多くの人の手によって作られた布を無駄にしないために、切れ端があまり出ない衣服づくりを目指すなかで辿り着いたのがこの「四角衣服」です。
そんな裁断を最小限に抑えた衣服の中でも人気なのが、「サルマタハカマ」(税込17,380円)。

サルマタハカマ/綿ツイル仕立て 17,380円(税込)。ブラック、サンドベージュ、ホワイトの3色展開。購入ページはこちら

おしりの部分がゆったりとしたデザインで動きやすい! photo: Urata Takahide
東北の農家で愛用されてきた「サルッパカマ」が元となったこのボトムスの魅力は、とにかく動きやすいこと!無駄な裁断を行わないからこそ、おしりの部分がゆったりとしていて膝がつっぱらないんだとか。機能性が抜群な上に環境にも優しい一着です。
サルマタハカマは男女兼用サイズ。男女別の詳しいサイズ感は、こちらのページに写真とともに記載してあります。
細かい布切れを無駄にしない「裂き織り」

photo: Kumagai Yoshitomo
「裂き織り」は、使い古した布を細かく裂いたものを活用した織物のこと。一つのものを長く使いたいという思いから、江戸時代中期に東北地方で生まれた生活の知恵です。「とわでざいん」ではこの技法を使って、ポーチなどの雑貨を作成しています。
「染め替え」「染め直し」で、着る楽しみが生まれる
「とわでざいん」で購入した衣服は、天然染色をすることができます。白系の服を染めるだけでなく、染め色が褪せた衣服の染め直しも可能です。藍染、柿渋染、ベンガラ赤、ベンガラ狐の4色から選ぶことができ、およそ50日後に仕上がります。

ベンガラの染め色例

愛染の染め色例
photo: Takasugi Atelier
現在オンラインストアで販売中の商品で天然染が可能なのは、モジリ袖Tシャツ、羊飼のローブ、サルマタハカマ(近江麻)、サルマタハカマ(綿)の4点。

モジリ袖Tシャツ (Uネック/Vネック)9,790円(税込)
白のみ天然染めが可能
購入ページはこちら

羊飼のローブ 21,780円(税込)
白のみ天然染が可能
購入ページはこちら

サルマタハカマ(近江麻)21,780円(税込)
購入ページはこちら

サルマタハカマ(綿) 17,380円(税込)
白のみ天然染が可能
購入ページはこちら
気分を変えたいから染め替えてみるのもいいですし、長年着た白いシャツの黄ばみが気になるから色を変えて着るという手もあります。お気に入りの服を染め替えたら、これまで以上に愛着が湧きそうですね!
衣服の修繕や、不要な衣服の回収を行なっている

photo: Takasugi Atelier
「とわでざいん」の衣服は、購入後何年経っても修繕をお願いすることができます。また、購入した衣服で着なくなったものがあれば、回収も行なっているんだそう。回収した衣服は、アウトレット商品またはリメイク商品として販売されるんだとか。
衣服を100年着るためには、正しいメンテナンスをすることや、持ち主の「ずっと着ていたい」という思いが何より大切です。また、その衣服を自分が100年着ることができなくても、形を変えて他の人の元へ旅をすることで、長く使うことができます。
四角衣服、修繕、リユースなどを通して服を永く大切に着ることを提案する「とわでざいん」。モノを大切にする気持ちを持つことで、何気ない普段の生活も豊かなものになるはずです。あなたも、「とわでざいん」で長く側に置いておきたい一着を探してみませんか?
※商品・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。
とわでざいん商店
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜日・水曜日
住所:〒464-0032 愛知県名古屋市千種区猫洞通3丁目8
画像引用元:http://toi-designs.com/