「TOUTEN BOOKSTORE」は、空き家を改装し、新と旧のコントラストが印象的な建物になっています。幅広いジャンルの書籍の取り扱いに加えて、焼き菓子やコーヒー、ビールを楽しめるスペースになっており、日常使いしたくなるお店です。
目次
金山駅から徒歩で9分！金山・沢上商店街「TOUTEN BOOKSTORE」
空き家を改装した、温かみのあるセレクトブックショップは、居心地も抜群！
「TOUTEN BOOKSTORE」は2021年1月16日(土)、金山駅から徒歩9分の沢上商店街にオープンしました。
金山駅南口を出て、左折してから大津通りをまっすぐ進んでいき、この通りを見つけたら右折。まっすぐ進むと、左手に「TOUTEN BOOKSTORE」が見えてきます。
「TOUTEN BOOKSTORE」の名前の由来ですが、「TOUTEN」は読点(とうてん)、つまり「、」を意味します。「、」は文中の切れ目に使う記号で、文章を整理したり、読者に息継ぎをさせたり、ときにはわざとアクセントをつけるために使われたりもします。
生活のなかで、思考の幅を広げ、人や場所とつなぐ、そんな役割を本屋として果たしていくために、「TOUTEN BOOKSTORE」と名付けられたそうです。
木の棚に、幅広いジャンルの本！わくわくする本棚からお気に入りの一冊を見つけよう
専門店の焼き菓子やコーヒー、クラフトビールも店内で楽しめる！
「TOUTEN BOOKSTORE」は、空き家を改装したお店。奥は「新」の白い空間、手前側は空き家の木を残した「旧」の空間を組み合わせた、新旧のコントラストが印象的な空間になっています。
本棚には、店主の古賀詩穂子さんがセレクトした、さまざまなジャンルの本。温かみのある木の棚には、小説や歴史、料理、旅といった本が置かれ、マンガや雑誌なども、並べられています。
「TOUTEN BOOKSTORE」の奥には、絵本や児童書のコーナーも用意され、子ども用の靴下も。
お店の近くには小学校があり、小学生や子連れの家族の来店も多いんだそう。この日も、近所の方や地元の小学生が訪れて、地域の集いの場になっていました。
本にまつわるTシャツも素敵。さりげないデザインがおしゃれで、ついつい手に取って見てしまいます。
「TOUTEN BOOKSTORE」の店内では、「焼菓子 モモ」の焼き菓子や「Q.O.L COFFEE」のコーヒー豆を使用したコーヒー、クラフトビールなども楽しむことができます。
お気に入りの一冊とこだわりの焼き菓子やドリンクを一緒に楽しむことで、このうえない時間を過ごすことができそうですね。
「TOUTEN BOOKSTORE」店主、古賀詩穂子さんインタビュー！
「日常使いと特別使いの両方ができる空間を目指したい」
オープン直後の忙しいなかで、店主の古賀詩穂子さんが「IDENTITY名古屋」のインタビューに答えてくれました。
――開店おめでとうございます。なぜ、本屋を開業したいと思ったのでしょうか。
古賀さん：もともと出版の取次や本の流通の仕事をしており、名古屋支店の営業として3年間勤めました。そのうちに本屋さんをすごく好きになっていったんですが、一方で本屋さんは潰れていき、辛い思いをして働く人がいる現実があり、そこに疑問を持ったのがきっかけです。
自分で本屋ができないかと考え、本の聖地であり、出版社の約8割が集まる東京に引っ越して働き始めました。そこで働きつつ、一昨年から本屋に行きたくなるフリーマガジン「読点 magazine」を作り始め、昨年の春に名古屋に戻り、開業の準備を始めました。
――どうして金山という場所にしたのでしょうか。
古賀さん：自分の理想としていた物件が偶然金山にあったことが大きいです。道に面していて、1階であるという条件を満たしていました。入りやすさや家賃、狭すぎず、広すぎずの大きさを考えていた時に、今の物件に出会ったんです。
改装のときに、地域住民の人も優しく声をかけてくれて。小学校高学年の女の子3人組が、それぞれ寄付をしたいと1,000円を持ってきてくれたのには感動しましたね。
――改装準備の段階から、地域の人に親しみを持ってもらっていたんですね。「TOUTEN BOOKSTORE」は、2階建ての建物で、2階のスペースも人の集まる場所にすべく、準備されていると伺いました。その話も詳しく教えてください。
古賀さん：2階は、ゆっくりとくつろげるコワーキングなスペースにしたいと思っています。地元の作家さんを呼んでギャラリーをやれたら良いですね。
――本棚には、さまざまなジャンルの本が並んでいます。選書の意図はあるのでしょうか。
古賀さん：入口は雑誌や健康、料理や旅にまつわる本を置いて、お店に入りやすいようにしています。奥に入っていくと、哲学や文芸の本が並んでいて、ゆっくりと読めるように。絵本とマンガのコーナーは専用の区画にしてあって、楽しめるような配置、導線にしています。
――カフェで使用されるコーヒーや焼き菓子にもこだわりがあると伺いました。
古賀さん：コーヒー豆は、「Q.O.L COFFEE」さんの豆を使用しています。私が東京にいたときにメルボルンで働かれていた経験を持つ方のお店に行ったとき、浅煎りのコーヒーを飲んだんですが、ジュースみたいにさっぱりとした印象ですごくおいしかったんです。
「Q.O.L COFFE」さんもメルボルンで働かれていた経験をお持ちで、同じ味わいを経験出来て。だから、「Q.O.L COFFEE」さんのコーヒーを利用したいと思いました。
焼き菓子も、「焼き菓子 モモ」さんのもので、小麦や卵を使用していないものになっています。子どもさんや若い親御さんが多い地域なので、そういった方たちにも気軽に来てもらえたら、嬉しいです。
――ありがとうございます。最後に「IDENTITY名古屋」の読者にメッセージをお願いします。
古賀さん：気軽に息抜きに来てもらえたら嬉しいです。朝から営業しているので、通勤前でもいいですし、土曜日のおやすみの日でもいい。ふとしたときの息抜きの場として使ってもらえたらと思います。
「TOUTEN BOOKSTORE」は、地域の人々とともに年を重ね、何度も立ち戻れる生活の拠点として愛されていきます。
平日、休日どちらでも生活の普段使いの場として、あなたのホームにもなるはず。ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
※メニュー・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。
