ラーメン界の一ジャンルとして、全国でファンが絶えない「家系ラーメン」。1974年に神奈川県横浜市で発祥した醤油豚骨ベースのラーメンです。数年前から続く全国的なブームにより、ここ名古屋でも家系ラーメンを提供するお店に出会うことが増えました。
そして2020年5月。名古屋駅から徒歩5分とアクセス抜群の場所に、家系ラーメンの専門店「横濱らーめん うめ鬼(うめき)」がオープン!とことん本場の味にこだわった店主が作る「鬼の一杯」、ぜひご賞味ください。
目次
名古屋で “本場の家系ラーメン” を食べるなら。名駅から歩いて行ける「横濱らーめん うめ鬼」へ
シンプルながらもファンの心をつかんで離さない「家系ラーメン」が、名駅周辺に新オープン
数あるラーメンジャンルのなかでも、不動の人気を誇る家系ラーメン。屋号に「〜家」と名乗る店が多かったという理由で「家系」と呼ばれ始めた、横浜発祥のラーメンです。
汁がよく絡む太麺に、海苔や煮卵といったトッピング。そんなシンプルな見た目と裏腹に、醤油豚骨ベースのスープはガツンと濃厚。一度食べたらクセになる家系ラーメンは「横浜ラーメン博物館」の出店(1994年)を機に多くの人の心を掴み、全国的に広がりました。
もちろん名古屋にもブームが到来。“家系” の名を冠したラーメンを出す店が増え、美味しい一杯を求めて店を渡り歩く“家系ラーメン好き”も現れています。
しかしひとことで家系と言っても、本場・横浜以外の土地では 地元の人が受け入れやすくアレンジされていることもあるようです。そのため横浜の人が他県で “家系ラーメン” を食べたとき、違和感を覚えてしまうこともあるのだとか。
「“名古屋の家系ラーメン”しか知らない人に、本場・横浜の味を伝えたい」。
そんな強い思いで本格的な家系ラーメン屋「横濱らーめん うめ鬼」をオープンさせたのは、横浜からやってきた一人の店主でした。
お店の場所は?

夜は24:00まで営業(日曜除く)しており、駅チカで会社帰りにも飲んだ後にも立ち寄りやすい
名古屋駅の桜通口を左方向に出て、KITTE前の交差点を直進。ローソンを越え、オレンジ色の看板「飛騨牛一頭家 馬喰一代」を目印に角を左折します。
赤い看板と“のぼり”のはためく店が「横濱らーめん うめ鬼」です。
オープンしたての店内は清潔感たっぷり。16席のカウンター席が奥に細長く続きます。

店の奥から外に向かって撮影。上着掛け用のハンガーやティッシュ、扇風機、エアコンも完備されている
席の最後尾には“のれん”があり、くぐった先にはテーブル(28席)が並ぶ広い空間。デートや家族連れなどゆっくり滞在したい時は、回転数を気にしないテーブル席がおすすめだそう。
入口や店内に張り出されているラーメンの価格は、800円~1000円前後。家系おなじみのスタイルで、味の濃さ、脂の量、麺の硬さが選べます。

価格はすべて税込
人気メニューや店主のおすすめなど、一挙紹介!
ストレート麺×濃厚な醤油豚骨にゾッコン
お店に来たらまず頼んでほしいのが、王道の「らーめん」。
注文は厨房のスタッフへ直接口頭で。しばらくすると、スープと麺がなみなみと入った器が運ばれてきます。

「らーめん・普通盛」800円(税込)
ほどよく茹で上げられた麺は、モチッと弾力のある中太ストレート。食べやすい麺に濃厚なコクと香りの強いスープがしっかり絡みます。脂っこすぎず、バランスのよい旨味に箸が止まりません。
店の一番人気は「ネギらーめん」。

「ネギらーめん・普通盛」900円(税込)
辛みのある赤味噌に和えた細切りのネギが、たっぷりトッピングされています。シャキシャキ食感のピリ辛ネギは、こっくりとした豚骨スープに相性抜群。

辛さと濃さを和らげる「水」は卓上ポットで自由につげるのも嬉しい
サイドメニューには餃子、チャーシュー丼、ライス。ラーメンと一緒にチャーシュー丼を頼むのが人気の組み合わせなんだそう。

小ぶりでサイドにぴったりな「チャーシュー丼」200円(税込)
「卓上調味料」や「ご飯」でもっとおいしく!店主おすすめの食べ方とは?
麺やスープ以外にも、家系ラーメンならではの特徴として「調味料」があげられます。卓上にずらりと並ぶのは、すべてラーメン用の調味料。

塩コショウやいりごまを始め、6種類の調味料で自由自在な味の変化を楽しめる
店主おすすめの食べ方は、「ショウガ」をたっぷり加えること。

ショウガパワーでこってりスープが、よりおいしく、さっぱり食べられる
さらにご飯も一緒に工夫して食べるのが、家系ラーメンを楽しみ尽くすコツ。れんげでスープをかけたり、卓上調味料と和えたり、スープに浸したトッピングの海苔で白米を巻いたりと、食べ方は何通りもあります。

通常200円のチャーシュー丼がお得になるため、らーめんとセットで頼む人も多い
11時30分~15時までのランチタイムには、ライス無料・チャーシュー丼100円のサービスが。ラーメン×ライスをお得に食べたいときは、ランチタイムがおすすめです。

「のりラーメン・普通盛」900円(税込)と「チャーシュー丼」200円(税込) 海苔はスープに溶けないしっかりとしたもの
とことん「本場の味」を追求する、店主の徹底した“こだわり”とは

カウンター席からは厨房調理の様子がリアルタイムで見られる
スープは「自家焚き」、チャーシューも自家製。手塩にかけて作りあげられる、うめ鬼のラーメン
店主である梅木さんは、家系ラーメンの本場・横浜出身。あるとき名古屋へ訪れた際に入ったラーメン屋で「家系」と呼ばれる品を食べてみたものの、本場である地元・横浜の味と違ったことに驚いたそうです。
「名古屋の人たちに、本当の家系ラーメンを知ってもらいたい」
そう強く思った梅木さんは、とことん本場の味にこだわって、ラーメンを作っているそうです。
最も手をかけているのが、家系ラーメンの要ともいえる醤油豚骨ベースのスープ。
スープは店内でじっくり「自家焚き」し、そのスープに合うよう醤油だれを独自で調合。既製品は一切使っておらず、本場の味を知る店主によって横浜の家系ラーメンに極限まで近づけられたオリジナルスープが出来上がります。

同じ“家系ラーメン店”でも設備の関係などで自家焚きしていない店もあるが、「うめ鬼」は店内にある寸胴鍋で日々継ぎ足しながらスープを焚く
トッピングのチャーシューも自家製。豚ロースを使用し、秘伝の醤油だれにじっくり漬け込んだチャーシューは、濃厚なスープに負けない肉々しい味わいです。

店主自慢のチャーシュー。まさに肉を食べている!という満足感が味わえる
「鬼のような一杯」を、ひとりでも多くの人へ

店主の梅木さん
「うめ鬼の“鬼”は、店主の自分(梅木)が “鬼の形相” を得意としているから」
店名の由来を聞いた際、茶目っ気のある返しをしてくれた梅木さん。
しかしそれだけでなく、既製の調味料や具材を使用せず、手間暇かけてスープや具を作り上げる “鬼のようなこだわり” が、「うめ鬼」の一杯には満ちているのだと感じずにはいられません。
「基本を変えることはない。変わったことはせず、シンプルで王道の家系ラーメンだけを作り続ける」
「名古屋で本場の家系ラーメンを食べたいと思った人は、みんなここに来てほしい」
そう語る梅木さんの声は、強い信念にあふれていました。

清算は帰り際にするシステム(6月上旬現在は現金のみ。今後電子マネー、クレジット対応予定)。会計横に添えられた飴に、店主の細かな気配りが感じられる
夏季限定、「ひやし鬼中華」が登場!
名古屋人よ、これが本場の冷やし中華だ!
通年、うめ鬼では家系ラーメン5種類とサイドメニューのオーソドックスなメニューですが、夏季のみ冷たい「ひやし鬼中華」が登場します。

絶妙な加減でゆで上げた麺を、氷水でしっかりと冷やして提供
キリっと冷たい麺にミョウガなど爽やかな薬味がたっぷり。麺はつるりとのど越しよく、うだるような暑さの日にもスルスルお腹に入っていきます。

麺を持ち上げると立ち上る香ばしい匂いに食欲がわく
名古屋では冷やし中華にマヨネーズをかける文化がありますが、本場の味にこだわるうめ鬼にマヨネーズはありません。
「名古屋の冷やし中華」ではなく「本場家系の冷やし中華」を、この期間にぜひ味わってみてください。
お昼どきや会社帰りで、体が無性にラーメンを食べたくなっている。こってりしたスープと麺をすすりたい。おいしい家系ラーメンが食べたい……そんなときは名古屋駅から歩いて行ける「横濱らーめん うめ鬼」で、店主こだわりの本場の味 ── 鬼のような一杯を、思いっきり味わってみてください。
※メニュー・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。
横濱らーめん うめ鬼
営業時間:平日、祝・祝前日
昼の部 11:30-15:00
夜の部 17:00-24:00
日曜(連休の場合は最終日)
11:30-15:00のみ
定休日:なし
画像引用元:https://www.instagram.com/ramen.umeki/