アンパンマンの生みの親として知られ、詩人やイラストレーターなど多岐にわたって活躍した、やなせたかし。彼の生誕100周年を記念した特別展が、2020年1月25日より名古屋市博物館で開催されます。
特別展では代表作の『アンパンマン』をはじめ、今まで手がけてきた作品の貴重な原画などがズラリ!誰もが楽しめて、親子での展覧会デビューにピッタリの特別展です。
目次
『アンパンマン』の作者・やなせたかしの特別展を開催

『あんぱんまん』フレーベル館、1976年 ©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
デビュー当時の貴重な作品も観られるチャンス
『アンパンマン』の作者・やなせたかし(1919‐2013)は、漫画家やイラストレーターなど多岐にわたり活躍してきました。その創作活動の歩みをたどる特別展「やなせたかし生誕100周年記念 やなせたかしとアンパンマン展」が、2020年1月25日より名古屋市博物館で開催されます。※新型コロナウイルス感染防止のため2月29日~3月13日(予定)は休館
これまで手がけてきた作品の原画などが展示され、大人から子どもまで楽しめる内容です。

ボオ氏 ブランコの巻 ©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
やなせは雑誌の編集やグラフィックデザイナーなどを経て、1953年にフリーの漫画家として独立します。今回は、デビュー当時のセリフが全くない「パントマイム漫画」もお披露目。世界共通で笑える漫画を目指した、やなせの原点とも言える作品です。

絶望のとなりに ©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
詩人としての一面も垣間見ることができます。優しいタッチのイラストに添えられた言葉は、心に響くことでしょう。
子ども向けの絵本から、『アンパンマン』へ

『やさしいライオン』フレーベル館、1975年 ©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
国民的な人気者の誕生秘話に注目
やなせは、1965年に初めて子ども向けの絵本を描きました。2作目にあたる、母犬と仔ライオンの種を越えた愛情物語『やさしいライオン』(フレーベル館)が評判をよび、絵本の出版依頼がくるようになったそうです。絵本原画からは、温かい人柄を感じとることができます。

『あんぱんまん』フレーベル館、1976年 ©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
親子でもっとも盛り上がるのは、やはりアンパンマンの変遷ではないでしょうか。大人のためのメルヘン集でひっそり誕生したアンパンマンは、幼児向けに発表されると、子どもたちに支持されることによって徐々に人気者になりました。国民的ヒーローの知られざるヒミツを探れば、もっと好きになるかも!
大きなキャンバスから紡がれるストーリー

顔をあげるアンパンマン ©やなせたかし (公財)やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
楽しいイベントも開催
大きなキャンバスにアクリル絵具で描かれた、タブロー画にも注目です。1枚1枚のストーリーを想像しながらの鑑賞がおすすめ。おなじみのキャラクターたちが目の前にいるような気分に浸れます。
特別展期間中は、イベントも実施されます。2020年3月11日と12日(①11:00~、②13:30~)には、中京テレビ放送アナウンサーによる絵本朗読会が開催予定です。 ※新型コロナウィルス感染拡大防止の観点よりイベントの中止が決定しました。
誰もが知っている国民的ヒーロー・アンパンマン、そしてその生みの親・やなせたかし。今度のお休みは、アンパンマンや様々なやなせの作品にふれに、親子そろって博物館に出かけましょう!
特別展「やなせたかし生誕100周年記念 やなせたかしとアンパンマン展」(名古屋市博物館)
開催期間:2020年1月25日~3月29日
営業時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜(祝日の場合は、直後の平日)、第4火曜
観覧料:一般1,300円、高大生900円、小中学生無料 ※高大生・中学生は学生証などの提示が必要