岐阜に「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE(カカミガハラ パーク ブリッジ)」が誕生!気になる公園の魅力をレポート

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岐阜県の各務原市に「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE(カカミガハラ パーク ブリッジ)」が誕生!学びの森と各務原市民公園を繋ぐ場として生まれた同施設には、岐阜で人気の飲食店や子どもたちの遊びの場「遊び創造labo」が入っています。

学びの森と市民公園を繋ぐ「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE」

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2021年3月27日、学びの森と各務原市民公園を繋ぐ「ブリッジ(BRIDGE)」となる場所、「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE」が誕生しました。

建物は木造住宅から木材製品の販売やイベントを通じて、森林資源を循環させる地域商社「飛騨五木(ひだごぼく)」が手がけており、吹き抜け2階建ての木造建築です。企画は、かかみがはら暮らし委員会が携わっています。

岐阜県産の杉の木で造られた建物に入ると、木の柔らかい香りに包まれます。施設内には木材で作られた遊具や、ワークショップスペース、飲食店も入っており、一日中楽しめる要素が盛りだくさん!

遊び創造laboで、木材で造られた遊具で思い思いに楽しむ

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屋内施設「遊び創造labo」は、曲線を描いた木の遊具や大きなネットなど、ユニークな遊び場スポットです。

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利用するには、遊び創造laboのLINEの友達登録が必要です。ぜひLINEにて「遊び創造labo」で検索してみてください。

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ピクニックセットやスクーターなど、周辺の公園で遊ぶおもちゃの貸し出しも行っています。事前に友達登録したLINEで、QRコードを読み取るだけで、簡単にレンタルが可能。返却時間になったらLINEでお知らせが届くので、時間を忘れて存分に楽しめます。

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アウトドアメーカーの「〈CAPTAIN STAG(キャプテン・スタッグ)〉によるアウトドア用品も並んでおり、ここで買ったアイテムを公園で楽しむのも◎。比較的リーズナブルであり、日常使いできるデザインなのもうれしいポイントです。

岐阜にゆかりのある、3つの飲食店が登場

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同施設に入った3つの飲食店は、どれも岐阜県で人気の高いお店です。ベーカリーカフェ「ESPRIT KPB(エスプリ ケーピービ―)」は、岐阜県にある小麦家の国産小麦を使った、素材にこだわるパンがならびます。

ESPRIT KPB(エスプリ ケーピービ―)
営業時間
10:00〜18:00
定休日
水曜
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「ハンバーガー」(税込900円)「自家製ジンジャーエール」(税込300円)※ドリンクはセット価格

「はしもとアイスストア」や「はしもとパーラー」を手がける、はしもと農園の新業態ストア「はしもとバーガー」は、ハンバーガーとクラフトビールの専門店。フレッシュな野菜が自慢のハンバーガー各種に加えて、ソフトドリンクやビールなどのアルコールも豊富にそろっています。

はしもとバーガー
営業時間
11:00〜18:00
※金・土曜は11:00〜21:00
※L.O.は閉店30分前
定休日
なし

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オーガニック食材を中心としたカフェ「ajara(アジャーラ)」では、「親子で楽しめる」をコンセプトに、野菜たっぷりのカレーや日替わり弁当、ソフトクリームなどが楽しめます。屋内に入り口がありますが、テイクアウトの注文なら入場料なしで館内に入れます(※入場受付での申請が必要)。また、4月22日にグランドオープンなので、メニューがさらに増える予定です。

ajara(アジャーラ)
営業時間
11:00〜16:00
定休日
水曜、第1火曜

知るともっと面白い工夫がたくさん。「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE」を手がけた2人にインタビュー

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飛騨五木の渡邊さん(写真左)、かかみがはら暮らし委員会の長縄さん(写真右)

施設の随所に工夫が詰まった「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE」は、知るともっと楽しくなるポイントが盛りだくさん。飛騨五木の渡邊さんとかかみがはら暮らし委員会の長縄さんに、オープンへの思いや施設のこだわりについて、お話を伺いました。

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ーーまずオープンの経緯について教えてください。

長縄さん  当初この場所は駐車場で、公園を豊かに使うために、何かしたいとずっと考えていました。「KAKAMIGAHARA STAND(カカミガハラ スタンド)」や、イベント「マーケット日和」の賑わいが日常となったらいい。

というのも、公園は雨の日や暑い日、寒い日は人が来ないんですよね。でも屋内があれば、公園の選択肢が圧倒的に広がる。晴れの日はもちろん楽しいし、雨の日も楽しい……公園を継続的に楽しむ日常をつくるために、屋内を担保した場所を提案していきたいと思ってできあがりました。

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ーー屋内に入ると、子どもたちが思うがままに楽しんでいる姿が見られます。遊具や屋内設計についてのこだわりは何でしょうか?

渡邊さん  この施設内には一切ルールや注意書きがないんです。今の公園や遊び場は、「あれもダメ」「これもダメ」と大人の都合で決めた禁止事項だらけですよね。でも本来の公園はもっと子どもたちが自由に想像して使える場だと思っています。

なので、施設は安全性を担保しながら、子どもたちが存分に楽しめるような空間デザインにしています。例えば、カーブ型の遊具は、小さな子どもが自ら登れないような高さにしています。なので、この上にいる子どもたちは、基本的に自力で登れる大きさの子です。自力で登れない子は、親が必然的にサポートすることで楽しめます。

ーー使い手に遊び方を委ねる、レールから外れた遊び方を誘うデザインなんですね。

長縄さん  利用者に使い方の選択肢とイメージがある状態を持ってもらうために、「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE」という境界をあえて曖昧にしています。例えば、有料と無料ゾーンをはっきり区切らないとか、施設内に運動靴のまま施設を通り抜けられるようにとつくった道を設けたりなど、施設の外と中を行き来できるようにしています。

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ーーとても面白いです!他にもユニークなポイントなどありますか?

渡邊さん  そうですね。例えば、答えとなるパネルをはめて遊ぶクイズには、漢字を使用し、解説も省いています。その理由は、子どもがわからないときに親に尋ねて、自然に会話が生まれるなど、一緒になって楽しんでほしい思いがあるからです。

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ーー屋内は遊具だけでなく、これからワークショップも開催する場となると聞きました!

渡邊さん  はい。陶芸やデッサン、写真のワークショップなど、世代を問わずに楽しめる企画を定期的に開催していきます。また、森の音楽室と題した音楽と何かをかけ合わせたリトミック教室なども催す予定です。

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この日は、公園で拾った材料でマラカスを作るワークショップが行われていました。

つくってからがスタート。使う人たちと共創し、アップデートしていく公園

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ーーこれから継続的にワークショップやイベントが開催されたりと、どんどん進化していく公園なんですね。

長縄さん  パークブリッジのブリッジには、公園と人、公園と暮らしを繋げていく意味もあり、作って終わりにせず、「アップデートしていくこと」を大切にしています。ただ、世の中には作って終わりの公園や施設が多いのが現状です。使う人たちがアップデートしていかなければならないですし、そのためにも作り手として、施設設計などハード面で使う人たちの意図を反映させ、イベントなどソフト面でどんどんアップデートしていこうと思います。あとは、「顔が見える」という点も欠かせません。

ーー「顔が見える」という点について、もっと聞かせてください!

長縄さん  全国的に有名で人気のある店を呼ぶこともできますが、この地域でしかできないことを、使う人たちで進化させたいと思っています。この場所からいろんなものが発生していかないと、その地域でやる意味がありませんから。各務原市らしい、それぞれの顔の見える使い方を提案していきたいと思います。

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各務原市民公園

ーーお二人の話を聞いて、公園って本来もっと自由な場所だったのかと気づいてハッとしました。

長縄さん  公園ってそもそもエリアという概念がないし、みんなのものですよね。この場所にも各務原市内の方々だけでなく、市外から来られる方も多いです。そもそも、公園の楽しみ方はそれぞれにあるはずなので、天候や季節問わず、目的に合わせて使い分けられるといいですよね。公園との関わり方も、「散歩する場所」だったり、「遊ぶ場所」だったり、「作り手として参加する」だったり、その関わり方にグラデーションがあってもいいんです。

ーー各務原市自体もますます面白くなっていく予感がします!

長縄さん  最近、「各務原市って“なんか”面白いですね」って言われることが多いんです。この「なんか」に具体的なワードが入るよりも、抽象的な言葉のほうが理想だなと思っていて。例えば、「公園が面白い」って言われたら間違ってはいないけれど、それだと「公園しか面白くないんだな」って捉えてしまうんです。
「なんかわからないけれど、なんとなく面白そう」と思ってもらえるほうがワクワクするし、作り手としてその余白を大切にしていきたいと思います。

*  *  *

学びの森と市民公園、それぞれの公園の使い方っていうのを繋いでいく「KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE(カカミガハラ パーク ブリッジ)」。公園の豊かな使い方を利用者に委ねたこの場所の歴史は、これからが始まりです。家族や友人、恋人と一緒に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

※メニュー・営業時間などは公開時点での情報となります。最新の情報は各店舗のHPやSNSにてご確認ください。

スポット情報

KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE

岐阜県各務原市那加雲雀町30-1

地図を見る

なし
営業時間10:00~17:00 ※一部飲食テナントは異なります。各飲食店のHPやSNSをご確認ください。
定休日水曜 ※一部飲食テナントは異なります。各飲食店のHPやSNSをご確認ください。
公式HP https://www.kparkbridge.com/
KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE

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