名古屋から車で約1時間の距離にある三重県菰野町は、名古屋市民からも愛されるお出かけエリア。湯の山温泉やアクアイグニスなどの日帰りでも楽しめるリフレッシュスポットに加えて、御在所岳を中心に自然を堪能できるアクティビティスポットも。
ただ、遠方のお出かけのときに困ってしまうのが、お昼ご飯の場所のチョイス。「せっかくのお出かけ、いつでも行けるチェーン店よりは地域に根づくお店に行きたいけれど、グルメサイトを見てもどれがおススメなのか分からない…」と考える人もいるかもしれませんね。
今回「IDENTITY名古屋」編集部が紹介するのは、そば屋「菊井」さん。その粋な空間と上質なおそばは、あなたの休日を特別なものにしてくれること間違いなしです。
目次
湯の山温泉口から車でほど近く。そば屋「菊井」
菰野のアクティビティスポットからアクセスが良いのも魅力!
今回紹介するそば屋「菊井」は、湯の山街道(国道477号線)から三重カンツリークラブへ向かう道の近くに位置しています。湯の山温泉口からは、約4キロほど。車では10分かからないほどの距離です。
そば屋「菊井」にやってくると、雰囲気のある入口がお出迎え。のれんには「蕎麦・宿 菊井」の文字。現在はそば屋のみの営業となっていますが、以前は民宿としても営業していたんだとか。
戸口や商い中と書かれた木の板からも、古くから重ねてきた歴史を感じます。
暮らしの趣を感じる「菊井」の空間に酔いしれる
木々の温かみと店内に流れる音楽が居心地の良さを実現
店内に入ると、木々の温かみを感じる雰囲気。机やお盆、品々を飾る棚も木でできており、視覚的にもゆったりとくつろぐことができます。
棚には、アンティークのカップや日本酒、著名人のサインなども。
足を運んだこの日は、土曜日ということもあり、常に満席状態。席から見える庭園や丸い照明、奥行きのある天井など、空間を構成する全ての要素が居心地の良さを実現しています。
あっという間に完食!細くするっと、でもコシのあるざるそば

「ざるそば(税込 950円)」は、細いおそばで、するっとした感触ですが、噛むと奥にコシが。おつゆとも絡みやすく、つるつるっとあっという間にたいらげてしまいます。
こだわりの品々は食べるだけで笑顔に
ゆったりと会話に花を咲かせながら、待っていると注文した料理が到着。
「桜海老入りの野菜かき揚げ(税込 840円)」からは、席に到着した途端、ふわっと香ばしい香りが漂います。
たまねぎやにんじん、かぼちゃ、さつまいもなどの野菜が、彩り鮮やかにかき揚げという形で登場。色のビビッドさから、上質な油を使用していることが分かります。
口に運び入れ、噛みしめると、サクっとした感触のあとに、野菜の甘みが口いっぱいに広がります。噛み進めていくと、所どころで桜海老の香りも。どちらの風味も損なうことなく、両者の良さを最大限に引き出した逸品です。
豆腐のように見えるこちらの料理は、「そばがき(税込 840円)」。
蕎麦の風味を感じるそばがきは、粘り気があり、もちもちとした感触。薬味と醤油との相性も抜群で、日本酒のアテとして最適です。
「菊井」は、お酒を頼むたびに、お店のチョイスで日本酒の銘柄をどんどん変えてくれるのも、嬉しいところ。かきあげやそばがきのお供に、お酒を頼まれてもいいかもしれませんね。
こちらは、「かけそば(税込 950円)」。ざるそばの細いおそばとは異なり、かけそばは、太いおそばを使用。
太いおそばは、もちもちとコシがあり、かつおの香るおだしとよく合い、やさしい味わいを実現しています。
「菊井」では、ざるそばやかけそば以外にも、さまざまなメニューが用意されています。
さっぱりとした味わいが魅力の「おろしそば(冷) 税込 1000円」など、どれを食べても大満足なものばかり。そのときの気分で、お好きなおそばをチョイスしてみてください。
料理を食べ終わった後には、そば湯が。「菊井」のそば湯は茹で汁ではなく、そば粉から作られているんだそう。とても飲みやすく、最後まで蕎麦の風味を感じることができます。
「菊井」が、空間も、料理も全て上質なおそば屋さんだということがお分かりいただけたでしょうか。日帰り菰野トリップに行かれた際には、ぜひお昼ご飯の場所として足を運んでみてくださいね!
菊井
営業時間:平日 11:00~14:30 土日祝 10:30~15:00 夜 17:00~19:00(前日までに予約がある場合のみ)
定休日:1月1日, 2月第3週火~金
URL:菊井 食べログ
問い合わせ:059-392-3305
取材協力:こもガク実行委員会、中川政七商店