まるでお殿様気分!名古屋城で江戸時代の料理が味わえる期間限定イベントが開催中

まるでお殿様気分!名古屋城で江戸時代の料理が味わえる期間限定イベントが開催中

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2019年9月7日から9月16日まで、期間限定で開催されているイベント「名古屋城本丸御殿 本丸御殿饗応御膳」。
2018年に晴れて完成公開を迎えた名古屋城・本丸御殿の中で、江戸時代の尾張徳川家で楽しまれていたであろう饗応料理(=おもてなし用の料理)を再現したものを味わうことができます。

料理は、徳川美術館内の料亭「宝善亭」の近澤 昇(ちかざわ・あきら)氏が監修し、名古屋の老舗仕出し料理店「八百彦本店」が調理。一品一品に愛知県の名産品がふんだんに使われており、味も見た目も一級品です。口に運んだ瞬間、江戸時代にタイムスリップしたような気分になること間違いなし。

今回はこの「本丸御殿 饗応御膳」の背景や献立へのこだわりについて、詳しく見ていきます。

どうやって江戸時代の料理を再現するの?

江戸時代の文献を紐解く

今回の催しで味わうことのできる「饗応御膳」は、

・「年中御規式 (ねんちゅうごきしき)」=名古屋城内で食べられた、御節供料理の献立を記録したもの
・「礼物軌式 (れいぶつきしき)」=尾張徳川家の献上品の仕様を記したもの

という江戸時代の2つの文献を参考にし、再現されたものです。

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献立は、徳川美術館内にある料亭「宝善亭」の料理長・近澤 昇氏が、徳川美術館の学芸員の方々と協力し、なんと半年間かけて作り上げたんだそう。料理に対する熱い思いを感じずにはいられません。

実は、近澤氏は2017年に徳川美術館内の「宝善亭」にて提供された、安土・桃山時代の最高級御膳の再現料理「信長御膳」の監修も行っていたそうです。

名古屋城、徳川美術館、そして再現メニューが得意な近澤氏、無敵の三者がタッグを組んだのが、この「饗応御膳」なんです!

 愛知の名物をふんだんに使った鮮やかな献立

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「饗応御膳」に込めた思いとこだわり

献立を監修した近澤氏は、大根、蓮根、白菜といった「愛知の名産品を知ってほしい」という思いを込めたんだそう。

現代の名古屋めしといえば、すぐに思い浮かぶのは味噌カツやあんかけスパですが、長い歴史を振り返ると、その他にも多くの食材が尾張の人々から愛されてきたことが分かります。

実際に武士が暮らしていた本丸御殿で「饗応御膳」を味わうことで、料理を通じて歴史に思いを馳せることができる。そんなストーリー性とロマンがあるのが、今回の企画の大きな魅力ではないでしょうか。

また、味付けにも大きなこだわりが。江戸時代の料理というと、現代よりも薄味なイメージがありますが、この「饗応御膳」ではお客さんに楽しんでもらえるようにと、現代風の味付けにアレンジされています。実際の一般参加者からも「味がしみていておいしい!」との声があり、最高級の素材が活きる味付けとなっています。

それでは、こだわりの献立の内容を詳しく見ていきましょう。

 

御飯

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御飯は「鯛飯」。古くから縁起の良い魚として知られている鯛は、まさに饗応料理にふさわしい一品です。江戸時代においても、海に面した三河で鯛がよく獲れていたんだとか。

 

御椀

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汁物は、尾張の特産品でもあり、現在流通する大根の祖先とも言われる「宮重大根(みやしげだいこん)」を使用しています。献立を監修した近澤さんも思い入れの強い、イチオシの一品です。

また、「上澄み仕立て」という味噌汁の上澄みを取った汁を使用しているため、渋みがなくすっきりとした味わいとなっています。

 

口取(くちとり)

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口取(=日本料理において、最初に供する料理のこと)は、海月、タコ、このわたといった魚介類を中心に構成されています。

特に注目したいのが「長芋のこのわた」という小鉢料理。「このわた」とは、なまこの内臓を塩漬けしたもののことで、ウニ、カラスミと並んで日本三大珍味の一として知られています。江戸時代には、尾張徳川家が、南知多・師崎で獲れたなまこを使用した「このわた」を将軍家に献上していたんだとか。

 

焼物

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焼物は、マスの塩焼き、鴨の照り焼き、生麩田楽の三点。

ここで使用されているマスは、尾張徳川家とも関わりの深い近江の特産品。塩麹に漬けて焼いているので、柔らかい食感と、まろやかで優しい風味が特徴です。

 

炊合せ

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炊合せは、徳川家康が好んだと言われる茄子や、尾張の名産品である蓮根、ゴボウを使用しています。

蓮根は現在も愛知県愛西市の名産品として知られていますが、実は江戸時代から栽培が盛んだったんだとか。ゴボウはは固い芯の部分をくりぬいた綺麗な円筒形になっており、柔らかい皮の部分だけを残してあります。こだわりの野菜を一挙に堪能することができる一皿です。

 

向附(むこうづけ)

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向附(=刺身、酢の物)は、「鱸子(せいご)がらみ」。白身魚を昆布じめにし、数の子バラ子と和えたものです。この料理では、醤油の代わりに江戸時代初期にも使われていた「煎り酒」と呼ばれる日本酒に梅干しをを入れて煮詰めたものを使用しています。この「煎り酒」を使用することで、白身魚本来の素材の風味を引き立ててくれます。

さらに、こちらの料理では器も必見。この器は、尾張徳川家に伝来する「御深井焼(おふけやき)」の写し。精巧な作りにうっとりすること間違いなしです。実際に名古屋城の本丸御殿で食事をしていた武士達も御深井焼を使用していたのかな?と想像すると、より一層気分も上がりますね!

 

香の物

日本料理には欠かせない漬物。「饗応御膳」には、白菜とウドを使った漬物が添えられています。

実は、明治時代に名古屋市中川区で生まれた「野崎白菜」は、現在日本で流通している白菜の起源と言われています。白菜も実は、愛知にゆかりのある野菜なんですね!

 

御菓子

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最後に紹介する一皿は、「上がり羊羹」。尾張徳川家への献上する羊羹なので、「上がり」という名前が付いています。なめらかな口当たりと上品な甘さが魅力の、饗応御膳の締めにふさわしい一品です。

 

一般参加者の声は?

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 名古屋城を訪れるキッカケに!

今回は、初日の一般参加者の方からもお話を伺うことができました。

名古屋城の近くの職場で働いているという女性の方から今回参加を決めた理由を伺ったところ、
「広告を見て参加を決めた。近くに住んでいるのに、実はあまり名古屋城を訪れたことがなかったので、良い機会だと思った。」
と話していました。

食事中は、「八百彦本店」の料理人の方から料理に使われている素材や調理方法についての解説を聞くことができるので、愛知県在住の参加者からは「へえ〜!」「知らなかった」という声が度々上がっていました。身近だけど知らなかった尾張の歴史や名産品を知る、良い機会となったのではないでしょうか。

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「名古屋城」というと、どうしても「観光客向け」のイメージが先行してしまいます。そのため、愛知県内に住む人にとってはつい見逃してしまいがちなスポットかもしれません。

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一方で、2018年6月に本丸御殿が完成公開を迎えたことに加え、ここ最近は天守閣の復元が議論の的になっており、名古屋城への注目度は年々高まっています。

観光で名古屋を訪れる方はもちろん、地元の歴史や文化に興味のある方も足を運ぶ価値あり!この「本丸御殿 饗応御膳」を通じて、江戸時代の武士文化を体感してみませんか?料理を口にした瞬間、まるで尾張徳川家の時代にタイムスリップしたような、普段とは違う深い味わいがあるはずです!

 


名古屋城本丸御殿公開記念 本丸御殿饗応御膳
開催期間:2019年9月7日(土)〜16日(月・祝)
※9月11日(水)を除く

時間:[第一部] 午前11:00~12:15
[第二部] 午後1:00~2:15

料金:税込5,400円

申し込み方法:JTBホームページ
→「国内旅行」タブの「現地旅行・レジャーチケット」をクリック
→キーワード:「本丸御殿」を入力

住所:〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸1

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